アパートやマンションなど集合住宅にお住まいなら、一度は遭遇したことがあるのが騒音問題ではないでしょうか?
私もマンション暮らしですが、
隣の家から聞こえる子供たちの大声
上の階から聞こえる子供が走り回る音
何かわからないトントンという音
引き出しを開けたような音
などが聞こえてきます^^;
幸い大きなトラブルはありませんが、気にはなりますよね。
そして、
我が家の音で下の階の人が迷惑していないか?
ということも気になったりしますね。
というわけで、
などについて。
目次
お金をかけずに防音対策しよう!
音を騒音と感じるかどうかは人によって違うのですが、それでも他人に迷惑をかけないためには、お互いに気を付ける必要がありますよね。
かといって、大規模な防音工事をする…
というのも音楽を専門的にするという方ならまだしも、生活の中の音は「お金をかけずに防音対策」をしたいものです。
ましてや賃貸住宅の場合、そうした工事もなかなかできませんよね。
そこで!
お金をかけない防音対策の方法を紹介していきますね^^
壁際対策
音が伝わってくるのは壁から。という場合がありますね。
隣の家(部屋)のピアノの音、テレビの音、話し声などなど。
そうした場合の対策を見てみましょう。
テレビ、オーディオは壁から離して置く
壁にぴったりくっつけてテレビやオーディオを置いていたら要注意です。
壁をつたって隣の部屋に音が響いている可能性が大です。
この場合のお金をかけない対策は、
- 壁からできるだけ離す!
- できれば隣と接していない場所に設置!
です。
5センチほど離して設置するだけでもずいぶん違うんです。
また、オーディオのスピーカーは壁に向かって置かないようにしましょう。
音の大きさは、距離の2乗に反比例します。
音の大きさにもよりますが、距離をとることは音の減衰に有効な手段なのです。
なので、音源と壁の距離をできるだけとるようにしましょう。
家具を置く
部屋に家具が多いと家具たちが音を吸収して、外に漏れるのを防いでくれます。
また、壁に高いタンスなどを配置しておくと、防音になります。
ただし、家具を置くときも壁から1センチくらいは離して置きましょう。
音源と聞く点の間に障害物がある場合、条件によって回り込んでくる音は聞こえますが、障害物がない環境より小さくなるこの効果を、回折減衰(かいせつげんすい)といいます。
壁にダンボールや紙製の卵パックを貼る
【紙製の卵パック】はデコボコしていて、それが音を吸収してくれるので防音効果があります。
ダンボールも同じ効果が期待できるので、こうしたものを壁に貼ると防音になります。
楽器の練習をしたい部屋の壁に卵パックなどを貼っておくと、対策をしないよりかは安心して練習できますよ。
ダンボールや卵パックだとインテリア的にどうも嫌だな?と考えてしまいますが、まずやってみましょう!
もちろん音の大きさにはよりますが、意外に効果があるんです。
経験談です^^
ちなみに学生の一人暮らしだったんですが、その時はスーパーでいただきました。
タオルで吸音パネルを作ろう
ちょっと手間をかけてこんなこともできます。
お気に入りの絵などがあれば、それを利用すればOKです。
キャンバスに描かれた絵を飾っている家もあるかと思いますが、そのキャンバスの中身は空洞になっていますよね。
その空洞の中にタオルを入れるのです。
中に入る大きさに切ったタオルを何枚かキャンバスの厚みに合わせて貼り付けます。
貼り付けた後はテープなどで補強しますが、たったこれだけのことですが、中にタオルが入ることで吸音効果が発生するのです。
お気に入りの絵画が、防音効果もかねるというのはうれしい話ですよね。
壁際対策でお金をかけられるならこれ!
Amazonならこちら、
壁に貼るだけの防音対策です。
このパネルを貼ると、こちらの騒音も隣の騒音も軽減されるだけではなく、室内の音環境も反響が少なくなることで向上を期待することができます。
取り付け方法も簡単で、
例えば、
- ホットメルト
グルーガンを使い、ホットメルトで直接接着します。
壁に養生テープを貼っておくことで、取り外しがスムーズになりなす。 - 両面+マジックテープ
壁側とパネル側にマジックテープを貼りくっつけることで、微調整が自由になりますね^^
こちらも壁に養生テープを貼っておくことで、取り外しがスムーズになりなす。 - 虫ピン
石膏ボードの場合は、別売りの虫ピンで設置することができます。
最小の痕で、問い外し可能ば設置方法です。
などの方法があります。
ホットメルトとは、不燃性の接着剤です。
熱を加えると液体になり、水分や毒性がなく食品の容器やシール材にも使用されている安心安全な接着剤です。
DIYでよく耳にする「グルーガン」で使う棒状の接着剤がホットメルト接着剤です。
次に、
心配なテレビの音に関してはこちらがおすすめです。
「SONY お手元スピーカー」 です。
この商品ほんとおすすめです。
要するに、
壁際に置いているテレビの音は最小で、壁から離したこのスピーカーからの音を聞けばいいんです。
「え?!」と思いますが、この便利さすごいんです!
部屋が広ければ広いほど、
- 音量を上げることで起こる騒音の迷惑を、壁から近い音源を小さくすることができる
- 台所作業など、テレビから離れた場所でもクリアに音を聞くことができる
というもの。
この点は、
騒音問題に敏感な環境に住んでいる人にとって一番の問題、
「お隣さんテレビの音」
これをスッキリ解決することができるんです。
ぜひ参考にしてみてください。
窓やドアの対策
部屋の中の音が漏れるのは壁だけではありません。
窓やドアなどを通しても伝わっていきますね。
窓際ではどんなことができるでしょうか。
窓やドアの隙間を埋める
これは寒さ対策にもなりますが、ドアや窓のちょっとした隙間を埋めることで、音が漏れるのも防ぐことができます。
隙間テープなどを利用すると便利ですよ。
防音カーテン
光を遮断するカーテンもありますが、そうしたものの中には防音効果もあるカーテンがあります。
窓には防音カーテンをつるしておくと、部屋の中の音が漏れるのを防ぐことができますね。
レースのカーテンと2重にしておくと、普段はレースだけでもOK
音が大きい日(楽器の練習など)には防音カーテンもというふうにしておくと、インテリア的にも大きな問題はないでしょう。
防音カーテンの代わりにタオルやブランケットも利用可能
防音カーテンといってもすぐに手に入らないということもあったり、そこまでしたくないということもあります。
代わりに厚手のタオル(バスタオルなど)やブランケットなどで窓を覆ったり、ドアを覆ったりすると音が漏れるのを防ぐことができます。
ドアクローザーの調整
玄関のドアなどにはドアクローザーがついていますね。
これで、ドアがバタンと大きな音を立てて閉まるのを防いでくれたりします。
ドアの閉まる音が大きいなと気になったら、このドアクローザーに着目してみましょう。
調整することができるのです。
ドアクローザーの本体の側面についているネジが速度調節ネジになっています。
そのネジを時計回りに回すとスピードが遅くなり、反時計回りに回すと速くなります。
速く閉まるとより音が大きくなるので、ゆっくりさせたいときには時計回りに回すと良いですね。
気になったら一度調整してみましょう。
床対策
床を通して伝わる音は下の階の住人に不快な思いをさせていることも多々あります。
普通に歩いているつもりでも、下の階には大きな音で伝わっていることもあるからですね。
床にはどんな対策ができるでしょうか。
家具には脚ゴムキャップ
椅子やテーブルを動かすときに音がでますよね。
特に、ダイニングでの椅子は動かすことが多いのでそのたびに下の階の人に不快な思いをさせてしまっているかもしれません。
また椅子がスムーズに動かないと動かす本人もストレスなんですよ。
こうした家具の足には専用の脚ゴムキャップなどが販売されていますね。
もちろん100均でも買えます。
こうしたものを使うのが良いですよ。
子供のバタバタ足音には厚めのマット
小さい子供たちは、いくら言い聞かせてもバタバタバター!っと走り回るのが毎日のことです。
ある程度大きくなれば言えばわかるかもしれませんが、まだ1歳や2歳の小さな子たちはそういうことも分からずに走り回ったり、飛び跳ねたりするものです。
もちろん、注意することも大切なのですが、床には厚めのマットを敷きましょう。
衝撃を吸収してくれるマット、子供専用のマットなどが理想的ですが、厚めのカーペットで代用ということもできます。
何か1枚敷くことで、床から伝わる音が少し緩和されるはずですから。
大人の足にはスリッパを
子どもにもスリッパを履かせたらいいかと思いますが、子供たちはなかなか習慣化されませんし、面倒になりますよね。
しかし、大人はできるだけスリッパを履いて歩くようにしましょう。
スリッパが衝撃を吸収して、床から伝わる音をやわらげてくれるからです。
洗濯機の防音対策
洗濯機は自宅のものを使っていても音が気になることがありますね。
近隣の家にも音が漏れているとしたら・・と考えるとやはり注意は必要です。
まずは、洗濯機が水平に設置されているか?という点をチェックしてみてください。
この時に水平になっていないと、脱水のときに洗濯機自体も大きく振動してしまいますし、故障の原因にもなりかねません。
水平になっていても振動が気になるときには、洗濯機の下に振動マットを敷くという方法もあります。
ピアノ・電子オルガン対策
ピアノや電子ピアノ、電子オルガンなども音の大きなものですね。
電子ピアノや電子オルガンはヘッドホンをつけるという方法もありますが、ピアノはそういうわけにもいきません。
こうした時、ピアノを置く位置が重要になってきます。
音が漏れやすい廊下側や外壁側などに置くのを避けて、内部の部屋側に向けておくようにしましょう。
壁からは10~15㎝ほど離して置くと、壁から伝わる振動も防ぐことができます。
また練習するときには、ドアや窓を閉めるということも必要ですね。
もしくは、先に紹介した卵パックやダンボール、防音シートなどを壁に貼り付けて、その部屋を楽器専用の部屋にしても良いかもしれません。
囲われたスペースを作ってみる
ピアノなどは置く位置が定まっていますが、ギターなどの楽器をもって練習したいときには、自家製の練習スペースを作ってみても良いでしょう。
その際には音が漏れやすい窓やドアの近く、廊下に面した部屋などは避けます。
パーテーションなどがあれば、そうしたもので仕切りを作って、内部に防音シートを貼ったり、卵パックを貼ったりして防音対策をします。
囲まれた場所とはいえ、音が完全にシャットアウトできるわけではありませんが、大きな音がそのまま外に漏れるよりは、軽減することができるので、ご近所の方とのトラブルは避けることができそうですよ。
ペット対策
音を出すのは人だけではありません。
犬や猫などペットを飼っている家ではペットの防音も考えなければなりません。
犬の鳴き声が好きな飼い主はうるさくなくても、隣や下の階に住んでいる人は犬が嫌いかもしれません。
ペットの鳴き声や歩く音、走り回る音などに気を付ける必要がありますね。
壁や床に関しては、先に紹介したものなどを利用したり、紹介した方法で防音してみましょう。
ペットがいるとカーペットは敷きにくいので、ペット用のマットなどを準備すると良いでしょう。
そして、一番は、定期的に散歩に連れ出すなど、ペットのストレスをためないこと。
それで必要以上の鳴き声や走り回る音なども減らすことができるのではないでしょうか。
騒音について知っておきたいこと
騒音と言えども「音」なんですよね。
でも小さく聞こえる音もあれば大きく聞こえる音もあります。
音には2種類あるということを理解しておきましょう。
音の種類は2種類ある
一つは「空気音」、もう一つは「固体音」と呼ばれるものです。
どんな音なのでしょう。
空気音
空気音というのは建物の造りや構造内部を通って伝わる音のことをさします。
これは、
音源
↓
空気
↓
壁
↓
空気
↓
人
という経路で人に音が伝わるので、時間も少しかかり、音も小さく聞こえるものなのです。
例えば、外から聞こえる学校のチャイムの音や子供たちの声などです。
固体音
固体音は衝撃や振動によって発生する音のことです。
壁や床に何かがぶつかって発生する音ですね。
これは、
音源
↓
空気
↓
人
というふうに、空気音よりも人に届くのが早くなります。
そのために大きな音に聞こえるのです。
また振動や衝撃によって起こる音は低音が多く、低音のほうがより響く傾向があるのです。
こうして見ると、外から聞こえる声はよっぽど耳障りでなければ、気にならないこともありますが、上の階の子供がばたばたしている音はなんだか大きく感じてしまうものです。
ちなみに、この床に関する音も2種類あるのです。
重量床衝撃音
子どもがベッドやソファから飛び降りたり、重いものを床に落としたときの音のことです。
ドシン、ガタンなどと鈍く低い音が響きますね。
軽量床衝撃音
こちらは軽いものが床にぶつかったりしたときの音。
スプーンが落ちたときの音、子供がばたばた走りまわる音、大人でも歩いている音が響くことがありますね。
そもそも騒音って?
そもそも騒音というけれど、どんな大きさの音が騒音とみなされるのでしょうか?
環境省によって「騒音に係る環境基準」というものが定められています。
その基準によると、
住宅地の騒音基準は昼間だと55デシベル以下、夜間だと45デシベル以下となっていて、これ以上を「騒音」と明記しています。
でもこれじゃ、よくわからないですよね^^;
それがどのくらいの音なのか。
例えば、
- 洗濯機の音は、
約62~74デシベル - 人の話し声は、
約50~61デシベル
です。
ということは、これらも「騒音」になってしまいますよね。
でも、自分の家で洗濯機を回していて、うるさいなあと思う人はあまりいません。
人とおしゃべりしていてうるさいと思う人もいないでしょう。
それがよその人が聞こえるとうるさく感じるものですし、人によってはそのとらえ方も違ってくるのです。
静かにすごしたい人にとっては、ちょっとした音でもうるさく気になるでしょうし、いつもにぎやかなおうちで暮らしている人にとっては、ちょっとした音はなんでもないと思えるでしょう。
一度気になった音はずっと気になることもあります。
集合住宅などに住んでいても、下の階から苦情を言われたこともないのに、引っ越しで住人が変わったら苦情が入るようになったということもあるのです。
普通に生活していても「うるさい」と苦情を言われることもあります。
それだけ音に敏感な人もいるわけでして、一概にこのくらいの音が騒音だと決めつけることができないのです。
なので、騒音となる音の基準は決まっていますが、あまりあてにならない数値だとも言えますね。
ご近所さんとのトラブルを回避したい!
ご近所さんたちとは1日や2日でさよならするわけでもなく、引っ越すまでの長いお付き合いになりますよね。
だからこそ、円満に暮らしたいものです。
たかが「音」と思いますが、ご近所さんにとっては「騒音」となって聞こえたり、ストレスを受けていたりするんですよね。
そんなご近所さんとのトラブルを避けるにはどうしたらいいでしょうか?
防音対策をする
言うまでもなく、出来る限りの防音対策をしましょう。
生活していれば音は必ず出ます。
しかし、「しょうがないじゃん!」というだけでダメですよね^^;
ご近所さんが(うるさいな)と感じたらダメなんです。
今までのご紹介した原因の対策を先にしておきましょう。
お金をかけなくてもできること、けっこうあります。
100均で手に入るグッズを使ってもできます。
少し音を遮るだけでも効果はあるものです。
ご近所さんとのおつきあいをしておく
何ってこれが一番大切なんです。
引っ越してきたら、挨拶回りはした方がいいですよね。
直接会えなければ、メモと粗品を置いておくくらいすれば、「あ、いい人が引っ越してきたみたい」という印象を与えることができます。
また、小さなお子さんがいて、(下の階に迷惑をかけそうだな)と思ったら…
(いや、今実際、迷惑かけてるかも)と思ったら、ちょっとした手土産をもって、挨拶に行くと印象が違います。
引っ越してきたときには、「小さい子がいるので…」とあらかじめ言っておけばある程度理解してくれるものです。
そして、大きな工事をするときに騒音でご迷惑をかけるというときにも、一言挨拶があれば、理解してもらえるものです。
私事ですが、上の階で何の前触れもなく、リモデリングの大工事が始まった時にはびっくりしましたし、日中、家にいられないくらいでしたので、いい迷惑でした。
ここで一言、上の人が挨拶に来てくれたら、印象が違ったのになと思ったものです。
何かあったときにはご近所さん同士助け合っていくことも多々ありますよね。
まとめ
マンションやアパートでは「ご近所付き合い」が少なくなったとはいえ、いざというときに助けになってくれるかもしれません。
日ごろから積極的に挨拶するだけでも、騒音問題だけではなくいざというときに理解し合えると思います。
お互いの都合があるので「完璧なご近所付き合い」というわけではなく、一言の気遣いが大切だと思います。
防音の作業的には、
壁、床、窓、ドアなどの環境を今一度チェックしてみることから始まり、
隙間がないか?音が伝わりやすいようになっていないか?家具やピアノなどの配置は適切なのかなど、見直してみましょう。
特にテレビは隣に面した壁に置くことが多いのでちゅういが必要です。
高いお金をかけて防音工事をすることもできますが、手軽に手に入るもの、家にあるもので防音対策も十分できますので、できそうなものから試してみてください。
そしてご近所さんとのトラブル回避には、日ごろのお付き合いも大切でしたね。
(ちょっとうるさいかな〜)と思ってても、「すいませんでした〜(汗)」で済む関係なら一番お金はかかりませんよね^^
以上、参考にしてみてください。
今回はここまで!
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