「除湿機って効果ある?」
梅雨の前になると、
除湿機、買おうか?どうしようか?と迷ってる方も多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。
除湿機って本当に効果があるのか?
買うだけの価値があるんだろうか?
買うとしたらどんな除湿機を選んだらいいんだろう?
一人暮らしにも必要?
などなど疑問がでてきますよね。
ということで、
について調べてみました。
目次
除湿機はいる?いらない?効果はあるの?
【結論】
フローリングの湿り、におい、洗濯物、カビ対策などなど、特に湿度が高い状況で使うと部屋の環境改善にとても効果的なので、
除湿機は「いる」家電です。
一人暮らしにもあった方がいいですよ!
除湿機がないと…
- 気分も良くなくてイライラをまねく原因になります
- フローリングがベッタっとします
- ジメジメして殺菌の繁殖なども気になります
- 洗濯物も乾きません
- 長い間干しておくと生乾きのような匂いがつきます
- 一人暮らしの部屋が「乾かない洗濯物たち」でいっぱいになります
が、
除湿機があると…
- 気分がスッキリします
- フローリングがサラっとします
- ジメジメしなくなり雑菌の繁殖などの心配が軽減されます
- 部屋干し環境がよくなります
- 部屋干し環境がよくなるので匂いの心配も軽減されます
- ベランダがせまくても安心して部屋に干すことができます
なので、「快適な生活が送れる」。
というわけです。
なんですが、
除湿機は、使わないとその効果がわからないんです。
私も購入する前は、「いらない」「ムダ」と思っていましたが、
いやいやいやいや、
「いります。」
「ほんと、いります。」
なんで今まで使ってなかったんだろう?
というレベルでした^^;
というわけで、実際の「除湿機の効果」について見ていきましょう。
【除湿機の効果1】
通常の室内干しと除湿機を使用した場合の違い
梅雨時に一番困るのが「洗濯物が乾かない」ということではないでしょうか。
では、除湿機を使うと洗濯物をしっかり乾かすことができるのでしょうか?
まずはこの点について。
通常の室内干しと除湿機を使用した場合の違い
部屋干しすると特に梅雨の間はなかなか乾かず、いやなニオイまで発生してしまい、それがストレスになってしまうことが多々ありますね。
普通に部屋干しするだけだと、なかなか乾きませんが、除湿機を使うと違うのでしょうか?
そうなんです。
除湿機を使うと約70%時間を短縮するというデータもあるそうです。
ここで、ある実験を見てみましょう。
約4キロの洗濯物を乾かすのですが、
- 扇風機を使う
- 衣類乾燥除湿機を使う
という二つの方法。
扇風機だけを使って乾かした場合には、10時間たっても乾ききりません。
一方、除湿機を使った場合は、2時間で半分ほど乾き、4時間ではもう一息というところ。
6時間後にはカラッと乾いていた。という結果。
これだけ短縮できるというのもありがたい話ですね。
ちなみに、
洗濯物を室内干ししたときに、乾くのに長く時間がかかると雑菌が繁殖していやなニオイの原因になります。
洗濯物は5時間以内に乾かすとニオイが発生しにくいと言われているので、4時間でほぼ乾いていれば雑菌の繫殖をおさえることができます。
やはり扇風機だけより除湿機を使ったほうが乾きやすいということです。
【除湿機の効果2】
除湿機があるから助かる!
部屋干しテクニック!
除湿機を使うと部屋干しした洗濯物もよく乾くというお話をしてきました。
「じゃ、除湿機だけあれば完璧!」といえばそうでもなく、除湿機だけより効果的に部屋干しする方法もあります。
除湿機を使った部屋干しテクニック
まず、除湿機を使って部屋干しするときには、部屋のドアや扉を閉めます。
ドアが開いていると、その隙間から外の湿気も入ってきますね。
そうすると、除湿効果が落ちてしまうので、密室状態にするのがベストです。
この状態で、サーキュレーターや扇風機を併用すると、さらに効果をアップさせることができます。
リビングや寝室などといった大きさの部屋だと、なおさらこの併用が効果的です。
これは、
- サーキュレーターや扇風機で風を送る
↓ - 室内の空気の循環ができる
↓ - 除湿機で湿気を取り除かれた空気が洗濯物にあたりつづける
↓ - 効果が上がる
というわけです。
「乾く」ということは、そのものから水分が抜ける(蒸発する)ということ。
その水分の行き先「空気」は、温度によって「ふくむことのできる水分の量」が決まっています。
なのでサーキュレーターや扇風機を使う理由は、
水分いっぱいの空気を、洗濯物から移動させる作業
なのです。
衣類乾燥するときの除湿機のベストな置き方
衣類乾燥するときには除湿機の位置も重要です。
それは、
洗濯物の下から風を当てるのがベストな位置です。
つまり、洗濯物の下に除湿機を置くのがベストな置き方というわけです。
湿気は下にたまります。
洗濯物からでる水分も湿気となって下にたまりがちになるので、洗濯物の真下に除湿機を置くことで、そのまま除湿できるということです。
そしてその除湿機から出る乾いた風が洗濯物に直接当たることで、乾きが早くなります。
除湿機を使うときの洗濯物の干し方
除湿機を使って洗濯物を干すときには、
洗濯物を干す間隔を一定にすると乾きやすくなります。
これも水分いっぱいの空気を、効率よく移動させる手段ですよね。
蒸発させてくれない空気がいつまでも近くにいてもらっては困ります!
干す間隔はこぶし1個分くらいを目安にすると良いでしょう。
こうすることで、風通しがよくなり、洗濯物の乾きが早くなるというわけです。
こうして、除湿機を上手に使うことで、洗濯物を早く乾かすことができます。
もちろん、洗濯物が乾くだけではなく室内の湿度も調節してくれるので、快適に生活することができますね。
【除湿機の効果3】
除湿機があるから助かる!
カビ対策!
おすすめ小型(ミニ)除湿機!
さらに除湿機の効果を見ていきましょう。
今度はクローゼットや浴室のカビ対策について。
クローゼットは密閉された空間になりやすく、湿気の多い時期にはカビの発生も心配になります。
また、浴室は普段から湿気の多いところなので、こちらもカビが気になりますよね^^;
クローゼットから見ていきましょう。
クローゼットのカビ対策とおすすめ小型(ミニ)除湿機
クローゼットのカビを予防するには、まずは換気が大切です。
扉を開けて湿気を逃がすようにします。
この時に、扇風機やサーキュレーターを使って空気を流してあげるというのもいいのですが、より効果的な除湿のためにはやはり除湿機を使うのが効果的です。
除湿機は開け放したクローゼットに向けて置きます。
乾いた風をクローゼットに送るということになりますね。
同時に湿気を吸い取ってくれますよ。
この時に、クローゼットの扉は開けっぱなしにしますが、部屋のドアは閉めましょう。
こうすることで除湿効果が上がります。
そしてこんなクローゼットには、小スペース用の小型(ミニ)除湿機があるんです。
(通常タイプの除湿機は後ほど)
それが、こちら。
すごく使いやすいのでこれ一択です!
湿気が気になるクローゼットや押し入れなどの湿気を除湿して、防カビ対策として使うにはもってこいのペットボトルサイズ。
もちろんコンパクトなワイヤレスで、お手軽に設置できます^^
また、この除湿機、なんと…
水捨て不要なんです!
除湿ボトルの水分が一杯になったら、「ドライスタンド」で乾燥させることでリセット。
繰り返し使うことができるんです。
ちなみにこれ、私も使っています。
クローゼットから押入れ、シンクの下、トイレ、靴箱、などなど、
湿気が気になったら使っています。
前は、「湿気とり」をドラッグストアで買ってきて交換していたのですが、今はず〜っと使えるこれでOKです。
よくよく考えると、「湿気とり」を書い続けるよりコスパいいんですよね^^
ゴミも出ませんし、交換し忘れもありません。
「湿気とり」を買って使っている人ならこれを買わない理由がありません。
結果、お得でなんといっても乾燥剤を置いておくよりスマートになります。
ほんとおすすめですよ。
浴室のカビ対策
浴室の除湿にも、やはり換気が大切です。
窓を開けたり、換気扇を回したりというのが基本ですね。
でも、それだけじゃなくもちろん除湿機を使うとさらに効果的です。
浴室の除湿には、結露のある浴室内に除湿機を置くのではなく、脱衣所に置いて使います。
除湿機を使うときには、浴室の「窓」も閉めますし、脱衣所の「ドア」も閉め切りましょう。
除湿機は浴室の中に向けて設置します。
ポイントは、
浴槽に水が残っている場合には、すべて抜き、壁に水分がついている場合もしっかりふき取ってからスタート。
脱衣所とお風呂場が カラッ! としているととても爽やかですよね^^
除湿機のメリットとデメリット
なんとなく「いる家電」という熱意だけは伝わってきたと思うので、もう少し詳しく除湿機の「メリット」と「デメリット」について見ていきましょう。
除湿機のメリット1
室内でスッキリ洗濯物が乾く
雨が降ると外に洗濯物を干すことができませんし、もともと外に干せないという事情の家もあると思います。
そして、
室内で干すとどうしても室内干し特有のニオイがついてしまいますよね。
これは、洗濯物が湿っている時間が長いと雑菌が繁殖してつくニオイなんですね。
洗濯物は早く乾くのが一番ですが、部屋干しではそうもいかない(涙)。
というジレンマの中、除湿機を使うとこのストレスからいっきに解放されます。
除湿機無しでは洗濯物が乾くには7時間くらいかかりますが、除湿機を使うと2時間くらいで乾いてしまいます。
どうですか?洗濯のストレスが激減しますよね。
この点って、特に一人暮らしには欲しい家電ですよね。
(私も◯◯年前…一人暮らしの時に欲しかったです…)
除湿機のメリット2
カビ対策
湿度の高い季節になるとまた一つの心配がカビです。
一か所カビが生えるだけでもカビ菌が空気のなかをうようよしていますから、健康にもよくありません。
除湿機を使うことで、このカビの予防対策になります。
特に、お風呂場など水回りが集中する部屋にはとても効果的です。
除湿機のメリット3
結露防止
除湿機は梅雨の時期だけ使うもの。って思ってませんか?
実は「冬の寒い時期」にも使うことができます。
煖房をつけることで外との温度差ができ、窓枠に結露ができていることがありますね。
結露が発生しやすい家の場合、この結露を毎日拭くのって、かなり大変なんです(我が家はその昔、冬は毎朝拭いてました)。
その時その時で拭き切れればいいのですが、なかなか手が行き届かないこともあります。
これも放っておくとカビの元になります。
そんなときに除湿機を使うと、この結露も防止することができるんです。
次に、デメリットを見ていきましょう。
除湿機のデメリット1
機種によって得意な季節がある
除湿機には、
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリッド式
の3種類があり、それぞれ得意不得意があります。
ざっくり説明すると、
【コンプレッサー式】は冬の除湿は苦手です。
それに対し【デシカント式】は室内温度を上げるため、夏の使用に不向きといえます。
このように季節に左右される方式だと、季節限定の家電になってしまい少し不便ですよね。
そこで、
2つのいいとこ取りをした【ハイブリッド式】というものがあり、こちらは年間を通して使える方式となります。
「じゃあハイブリット式でいいのでは?」と思いますよね?
この点については、構造など【除湿機の除湿方式とは?】で後ほど詳しく説明させていただきます。
除湿機のデメリット2
方式によってデメリットも違う
まず「コンプレッサー式」は、
電力はあまりかかりませんが、コンプレッサーを作動させるため、
操作音が大きくなります。
次に「デシカント式」は、
ヒーターを使うので、
消費電力が上がり、電気代がかかります。
最後に1年を通して使える「ハイブリッド式」は、
コンプレッサー式とデシカント式の2つの良いところを取り入れているため、
本体が大きくなり、値段も高くなります。
【除湿機の除湿方式とは?】
コンプレッサー式、デシカント式、ハイブリット式について
除湿機には除湿方法により主に、
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリット式
の3タイプに分かれます。
それぞれ特徴があるのでしっかり理解してから購入したいですね。
コンプレッサー式とは
空気を冷やすことによって起こる「結露」を利用した除湿方式です。
除湿機内で冷気を発生させ、湿った空気を水滴に変えることで除湿しています。
【長所】としては、
冷気を使うということで、気温が高い時は特に除湿能力が高いといえます。
なので、梅雨や夏場に効果的な方式です。
また、デシカント方式に比べ、消費電力が低いことも長所としてあげられます。
【短所】としては、
こちらも冷気を使うということで、気温が低い時に特に除湿能力が低いといえます。
なので、冬場の除湿には不向きな方式といえます。
また、冷蔵庫をイメージするとわかりやすいのですが、内装機器がコンプレッサーなので「重い」ということと、運転中に振動音が起こります。
デシカント式とは
乾燥剤に湿気を吸着させ除湿し、ヒーターの熱により乾燥させた空気を部屋へ送る方式です。
【長所】としては、
気温が低い時に除湿効果を発揮するので、冬が得意な除湿機といえます。
内蔵機器がコンプレサー式よりシンプルなので運転中の音が静かで軽量。
【短所】としては、
ヒーターを使うので消費電力が大きくなり、使用場所の温度も上昇します。
冬場なら一石二鳥ですね。
というわけで、コンプレッサー式とデシカント式は、効果的な季節が真逆といえますね。
ハイブリット式とは
そんなコンプレッサー式とデシカント式のいいとこどりなのがこのハイブリット式です。
【長所】としては、
年間を通して安定した除湿能力を発揮します。
一見するとこの「ハイブリット式で決まり!」と思いますが、
先にも書いたように、
【短所】としては、
- 値段が高い
- サイズが大きい
という点があげられます。
以上3種類を見てきましたが、どの機種にも長所短所があります。
この点を踏まえて実際の商品を見ていきましょう。
除湿方法別おすすめ除湿機!
ここまで長所短所などを見てきたのですが、実際はどの製品も短所をうまく克服する工夫がなされています。
なので、「この方式だとな〜」とあまり思い込まず選ぶのがいいと思います。
というわけで「除湿方式別」に、
※商品名をクリックするとそこへ移動します
- ハイブリット式
・パナソニック F-YHUX200-S
・パナソニック F-YC120HTX - デシカント式
・アイリスオーヤマ IJD-150
・パナソニック F-YZU60-G
・日立 HJS-DR601 - コンプレッサー式
・アイリスオーヤマ DCE-6515
・シャープ CV-J71
という順番で見ていきましょう。
【ハイブリット式】除湿機おすすめ
【ハイブリット式】
パナソニック
F-YHUX200-S
- 除菌しながら乾燥
- 季節や天候に関係なく1年中スピード乾燥!
- 難しい操作は必要なし!
- 家中の湿気を取って結露、カビ対策!お風呂にも!
この除湿機おすすめです。
私もこれ使ってますけど、一度使うとこの便利さに驚きます。
ジメジメする状況って、梅雨時期じゃなくてもありますよね。
雨が続けばすぐジメジメします。
気温や季節ではなく1年通して湿気には悩まされるんです。
でも、ハイブリッド式の除湿機があれば心配いりません。季節問わず活躍してくれます。(ない時どうしてたんだろ?)と思うぐらいです。
【ハイブリッド式】
パナソニック
F-YC120HTX
- 「ハイブリッド方式」と「ナノイーX」を搭載し1年中パワフルな除湿機
- 「ナノイーX」により、部屋干し臭を素早く抑制し洗濯物を除菌
- 「ワイド送風165cm」で、幅広く干した洗濯物にもしっかり風を届けます
といった特徴があります。
先に紹介した商品より前の機種となりますが、そこまで機能は落ちないのでお買い得といえます。
【デシカント式】除湿機おすすめ
【デシカント式】
アイリスオーヤマ
IJD-150
デシカント式ならこれ!といえる除湿機はこれです。
除湿機にサーキュレーターがついていて、除湿の作業がとっても効率的なんです。
効率的に分業。頼もしい家電です。
- サーキュレーター+除湿機でスピード乾燥!
- ヒーターを使ったパワフルな除湿で、衣類乾燥に最適!
- 寒い季節でも除湿できるので、1年中使えます
- 静音なので夜の部屋干しも安心
- 衣類乾燥としての除湿機能はもちろん、それぞれ単独での運転も可能
- サーキュレーターと除湿機を別々に置かなくて良いので省スペース
以上の特徴があります。
【サーキュレーターとは?】
直線的で遠くまで届く風を起こすための空気循環器です。
見た目は扇風機といわれても大差ありません。
エアコンなどと併用して使うと効果的で、洗濯物の乾燥にも使われる。
ちなみに「扇風機」は、人が涼をとるために風を起こす目的の家電で、広範囲に幅広く届く風を起こすのが特徴です。
電気代はほぼ同じです。
【デシカント式】
パナソニック
F-YZU60-G
デシカント式とはいいますが、「ゼオライト式除湿機」ともいわれます。
ちなみにこちらの F-YZU60-Gは、衣類乾燥機能が優れていると評判の機種。
- コンパクト&軽いので持ち運びが便利
- 冬でも衣類乾燥力は強いので1年を通して使える
- 衣類の量を自動で見極め、仕上げモードで半乾きの衣類も一気に乾燥させる
- 電気代を節約できるおまかせモードもついている
という特徴があります。
【デシカント式】
日立
HJS-DR601
「限られたスポットを乾燥させたい」というときには、こちらがおすすめ。
- デシカント方式で衣類乾燥に強い。冬でもしっかり乾燥
- スポット送風で乾燥させたい範囲に集中して風を送る
- 「衣類乾燥運転」「自動除湿運転」「結露セーブ運転」「静音」と目的に合わせてモードを切り替え
といった特徴があります。
【コンプレッサー式】除湿機おすすめ
【コンプレッサー式】
アイリスオーヤマ
DCE-6515
いろんな機種を見て、「結局どの除湿機がいいんだろう?」と迷った時はこれです。
除湿機のベストセラーともいえるアイリスオーヤマのDCE-6515。
シンプルで使いやすいと評判。
- シンプルな操作ボタンで簡単操作ができる衣類乾燥除湿機
- 乾きにくい部屋干しもすばやく乾燥するので、生乾き臭対策に最適
- 止め忘れの心配がないタイマー(2・4・8時間)
- ハンドルが付いているので、持ち運びに便利
- コンパクトなので、一人暮らしにも最適!
という特徴があります。
特に最後の特徴は、一人暮らしにおすすめな点です。
部屋の間取りにもよりますが、一人暮らしの部屋干しって重要なので、限られたスペースで使うには「コンパクト」が一番です。
【コンプレッサー式】
シャープ
CV-J71
消費電力が小さく、除湿力が強いのがコンプレッサー式除湿機です。
梅雨や夏の湿度が高い季節にピッタリです。
このシャープのCV-J71は、
- 設置面積がほぼA4サイズとコンパクト
- 音は少し大きいが、不在の部屋で使うには問題なし
- 除湿・衣類乾燥・タイマーなど操作がシンプル
- 本体が10㎏くらいなので、持ち運びは少し大変
といった特徴があります。
除湿機の電気代は?エアコンと比べるとどう?
除湿機を使うことで、部屋の湿度を調整したり洗濯物を早く乾かすことができるなどのメリットはわかりますが、ここで気になるのが電気代ですよね。
一方、エアコンにも除湿機能があるので、
「除湿機よりもエアコンの除湿機能でいいのでは?」
と思いますよね?
というわけで、除湿機とエアコンの除湿機能の電気代を比べてみました。
除湿機の電気代
除湿機は、
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリッド式
の3種類があり、それぞれに電気代が違います。
その中でも、一番安いと言われるコンプレッサー式で比べてみましょう。
コンプレッサー式除湿機は、一般的に250w~300wのものが多いようなので、
250wで計算してみましょう。
250w
=0.25kW
(電気代は25円/1kWhで計算)
0.25kW×25(円/kWh)×1時間
=6.25円
6.25円×10時間
=62.5円
ということで、
除湿機は、10時間使用すると62.5円電気代がかかるということになります。
エアコンの電気代
エアコンの除湿にもタイプがあります。
- 弱冷房除湿
- 再熱除湿
という2タイプです。
そこに加えて冷房機能もありますね。
この3つのタイプの中で除湿量が一番多いのは…
実は…
「冷房」なのです。
東京電力の調査による電気代を見てみましょう。
- 弱冷房除湿
4.1円/h - 再熱除湿
14.9円/h - 冷房
11.0円/h
となっています。
一番安いもので4.1円となりますが、除湿量が一番多いのは冷房ということで、冷房を使った電気代は11.0円ということになります。
除湿機とエアコンの除湿ではどちらがお得?
それぞれ安いほうで比べてみると、除湿機よりもエアコンの除湿機能を使ったほうが1時間あたりの電気代は安いということになります。
ところが、除湿量が多いのは「冷房機能」ということで、除湿機と冷房機能で比べてみると、1時間あたりの電気代は除湿機のほうが安いということになりますね。
- 除湿機
10時間 62.5円
1時間 6.25円 - 冷房機能
1時間 11.0円
では、洗濯物が乾く電気代はどちらがお得になるのでしょうか?
洗濯物が乾くには時間がかかりますが、
- エアコンを使って乾燥させると
約160分 - 除湿機(コンプレッサー式)を使って乾燥させると
約230分
という時間の違いがでてくるのです。
エアコンの場合約160分、つまり2時間40分かかるので、
11.0円×3時間
=約29.3円
となります。
では、除湿機の場合はどうでしょう。
除湿機の場合約230分、つまり3時間50分かかるので、
6.25円×4時間
=約24.0円
となり、
除湿機のほうがお得になります。
しかし、これは除湿機にも種類がありますし、コンプレッサー式ではなくデシカント式やハイブリット式などを使うと電気代はこれよりも高くなります。
エアコンについても同様で、大きさや消費電力によって金額に違いが出てくるので、一概には言えないということです。
部屋の適正湿度とは?
では、湿度が高いってどのくらいのことなのでしょう?そして、部屋の適正湿度ってどのくらいなのでしょうか?
まず快適な湿度、つまり適正湿度は、
40~60%です。
では、40%以下だったり、60%以上だったりするとどんなことが起こるのでしょうか?
湿度が低い場合
湿度40%以下で湿度が低い状態というのは、いわゆる乾燥している状態と言えます。
空気中の水分が少ないんですね。
これはエアコンによって夏でも部屋の中が乾燥することもありますし、冬は気温も低く、乾燥しがちです。
ちなみに湿度が低いとこんなことが起こります。
風邪をひきやすくなる
冬になると風邪やインフルエンザが流行りますね。
これは空気が乾燥することによって、喉や鼻の粘膜も乾燥し、風邪などのウイルスが侵入するのを防ぐ力が弱くなってしまうからなのです。
また、そうしたウイルスは湿度が低い環境を好み、活発に活動するようになるので、湿度が低いと風邪やインフルエンザにかかりやすくなるということなのです。
お肌のトラブル、目の乾燥
乾燥はお肌のトラブルを招くこともあります。
ひどいとかゆみが生じて、仕事や日常生活に支障をきたすこともありますね。
また、乾燥した環境では目も乾燥してしまいます。
特にパソコンを使って仕事をしている人などはドライアイなどの症状で困ることも多いでしょう。
湿度が低いことで、こうした身体的なトラブルを招くようなことがあるのですね。
湿度が高い場合
湿度が60%以上で湿度が高い状態とは、いわゆる湿潤状態。
水分が多く、常に湿っている状態です。
カビやダニの発生
湿度が高くなると、高温高湿を好むカビやダニが発生しやすくなります。
梅雨から夏にかけて、カビやダニが多くなるのはそのせいなのですね。
この湿度をそのままにしておくと、部屋にもカビが生えたり、クローゼットの中の服にまでカビが生えてしまうこともあります。
また、ベッドやカーペットなどにはダニも発生しやすいですね。
こうしたカビやダニを放置するとどうなるでしょう?
カビの胞子を人が吸い込んでしまうと、肺の病気を引き起こしたり、ダニによって肌のトラブルが生じたり、アレルギー症状がでたりします。
服や家具、家のカビが発生するだけではなく、私たちの健康も脅かすことが生じるので、湿度が高いまま放置しておくのも良くないということですね。
体調不良を引き起こす
湿度が高いと、心も体も重く感じることがありませんか?
私はよくあります。
湿度が高いところにいると、体がベタベタしたり、布団がジトジトしたり、なんとなくすっきりさっぱり感がなくて、気分がすぐれませんよね。
その不快感だけでも健康に影響がでてきます。
また、高温で湿度が高いと体内の水分が汗や尿として外に排出できず、体内にたまってしまいます。
そうすると、体がだるいとか、食欲がないとか、むくみ、頭痛、不安感、めまいなどさまざまな症状を引き起こすようになるのです。
湿度が低すぎても高すぎても体に良いことはないのですね。
なので、部屋の中は適正湿度を保つための工夫が必要になってくるのです。
そもそも嫌な臭いの原因は?
洗濯物を部屋干しすると、いや~なニオイがしますよね。
そもそも、その嫌な臭いの原因は何なのでしょうか?
その原因とはズバリ!
「洗濯物に残った汚れと洗濯槽のカビ」
なんです。
どういうことなのか、詳しく見てみましょう。
嫌な臭いの原因1
洗濯物に残った汚れ
洗剤を使って洗濯したにもかかわらず、洗濯物に汚れが残ってしまうことはあります。
その汚れから雑菌が繁殖してしまうのです。
早く乾けば、雑菌の繁殖を抑えることはできますが、梅雨の時期、乾きが遅くなるとその分水分が洗濯物に残っていて、その間に雑菌が繁殖してしまうのです。
雑菌の繁殖によって嫌な臭いが出てくるわけですが、元をたどれば洗濯物の残った汚れが元だということなんですね。
嫌な臭いの原因2
洗濯槽のカビ
洗濯機の洗濯槽の掃除をしていますか?
ドキッとしたのは私だけじゃないでしょう。
洗濯槽の裏は湿気があるので、カビが繁殖しやすいのです。
目に見えるところにはなくても、カビが発生していることはよくある話です。
この洗濯槽のカビが原因で、洗濯物を洗っても洗ってもニオイがついてしまうのです。
洗濯物の嫌な臭いを防ぐ方法
では、この嫌な臭いを防ぐにはどうしたらいいのか見ていきましょう。
洗濯物をためない
洗濯物を洗濯槽に入れて放置していませんか?
これは要注意です。
洗濯槽の中で雑菌が繁殖してしまい、洗濯物にニオイがついてしまうからです。
洗濯物は通気性の良いカゴに入れて、できるだけマメに洗う方が良いのです。
濡れたタオルなどもハンガーにかけておくなどして、他の洗濯物と一緒にしないのが良いですね。
濡れたものと一緒にして放置しておくと、これもまた雑菌の好む環境になります。
雑菌が繁殖することでニオイが発生しますよ。
洗濯槽の掃除
洗濯槽のカビが原因で嫌な臭いがついてしまうのであれば、洗濯槽を掃除することで解決できます。
一番良いのはプロに頼むという方法ですが、費用もかかりますし、自分でできる洗濯槽の方法を一つ紹介してみましょう。
過炭酸ナトリウムまたは過炭酸ソーダというものを使って、掃除します。
手軽に手に入るものです。
40~50度のお湯を洗濯層に張り、過炭酸ナトリウム(ソーダ)を10リットルに100gの割合で入れます。
5分くらい洗濯機を回したら、そのまま1時間から2時間ほど放置し、浮いてきたカビや汚れを救い取ります。
放置した後に、また5分ほど回して、すすぎと脱水を2~3回繰り返して、汚れが浮いてこなくなったらOKです。
洗濯槽用の洗剤なども販売されていますし、マメに洗濯槽の掃除をすることでカビの発生を防ぐことができますね。
室内干し用の洗剤を使う
室内干し用の洗剤には殺菌・抗菌成分が含まれているので、ニオイの原因となる雑菌の繁殖を防ぐことができます。
他にも酸素系漂白剤や重曹、柔軟剤などもニオイを防ぐのに効果がありますよ。
除湿機を使う
乾くのに時間がかかるがゆえに、雑菌が繁殖しニオイがつくので、乾く時間を早くすることができればニオイもつかないわけですね。
早く乾かすために除湿機を使うというのもニオイ対策の一つになりますよ。
冷風運転の効果とは?クーラーと比べると?
除湿機の中でもコンプレッサー式の除湿機には「冷風運転」という機能がついているものがあります。
湿気を吸い込んだ除湿機は、冷却器で熱を冷やし結露にして湿気を水滴にすることで取り除くことができます。
熱を奪われたその空気は冷たくなりますが、放熱器を通るとほどよい温度になり、室温は変わりません。
が、その仕組みを利用して、風の通路を二つに分けて、冷風を前方から、暖風を後方から放出するようにするのが冷風運転なのです。
冷風運転の効果
冷風運転と言うと、部屋全体が涼しくなるのかな?というイメージがわいてきます。
しかし、除湿機の冷風運転はそこまでの期待はできないのが正直なところです。
先述した通り、冷風を前方から、そして暖風を後方から同時に放出しているので、部屋全体の温度は変わらないのです。
冷風は室温よりも10度ほど低い温度の風がでてきますが、温かい風も反対から出ているので、部屋全体としては変わらないのですね。
しかし、スポット冷房として使うことは可能です。
例えば、お風呂上りに脱衣所で除湿をしながら、冷風を浴びて涼むという方法。
もしくは、冷房の効いたリビングでも、キッチンで火を使うと暑くなりますが、そんなときにもそばに置いて冷風運転をすると冷たい風で涼しく感じることができます。
冷風が室温より10度ほど低い温度だと言いましたが、冷房の効いた部屋であれば、それだけ冷たい風が出てくるわけです。
逆に、部屋全体が暑い場合には、冷風といってもそこまで冷たく感じることができないかもしれません。
クーラーとの違い
除湿機の冷風運転とクーラーとは何が違うのでしょうか?
その前に、エアコンとクーラーって何が違うの?という疑問が出てきたので、こちらから先に解決しておきましょう。
エアコンというのはエアーコンディショナーというのが正式名称で、空気の温度や湿度を調整する機器のことを指します。
クーラーというのは、冷たい空気を送り出す機能のことを指します。
では冷風運転とクーラーの違いはなんでしょう?
冷たい空気を送り出すのはどちらも同じですね。
でも、除湿機の冷風運転は、同時に温かい風も放出しています。
エアコンなどでクーラーという機能を使うときには冷たい風しか出てきません。
なので、クーラーが部屋全体を冷やすことができるのに対して、除湿機の冷風運転は部屋全体を冷やすことができず、ごく一部だけ涼しいというのが一番の違いになりますね。
除湿機のお手入れ方法
湿気の多い時期にはあると便利な除湿機ですが、梅雨の時期をすぎると、あまり使わず保管しておくことが多くなるのも事実ですね。
長期保管する前に、また久しぶりに出してきて使う前に、やはりメンテナンスは必要です。
除湿機のお手入れによってはより長く使うこともできるので、ここで、除湿機のお手入れ方法について紹介してみましょう。
タンクの掃除
除湿機には、水分をためておくタンクがあります。
除湿機によって大きさや形は異なると思いますが、一般的には本体から取り外して水を捨てるようになっています。
このタンクの掃除は、水で2~3回すすいで、水気をしっかりとふき取る。
これでOKです。
1か月に1度はお手入れしたいものです。
もし、タンクの内側にぬめりやカビのようなものを発見したら、キッチン用の中性洗剤を使って優しくスポンジで洗ってあげると良いですよ。
また、タンクに水が溜まっていたら、毎日捨てるのが良いですね。
フィルターの掃除
除湿機を日常的に使っていると、2週間くらいでフィルターにはホコリやヌメリが付くようになりいます。
エアコンなどのフィルターも同様ですね。
このホコリなどを放置しておくと、フィルターが目詰まりを起こし、除湿効果が落ちてしまうことがあるので気をつけましょう。
2週間に1度を目安に、フィルターは掃除機でホコリを吸い取ります。
それでも取れない場合は、水洗いしましょう。
水洗いしたら、陰干しして、しっかりと乾かしてから使います。
運転後には内部乾燥機能で乾燥させる
除湿機を運転させた後、または長期保存する前には、「内部乾燥機能」という機能を使って、内部を乾燥させると良いですね。
これは内部にカビが発生するのを防ぎ、ニオイの防止にもなりますし、除湿機を長持ちさせることにもつながります。
お手入れの際の注意
フィルターやタンクのお掃除の際には、3つの点に注意しましょう。
- コンセントは抜く
- コンセントを濡らさない
- アルコール、ベンジン、シンナーは使わない
当たり前のことのように見えますが、実は大切なことなので、もう一度確認してくださいね。
また濡れた手でプラグを触ったりするのもタブーです。
アルコールなども除湿機を傷める原因にもなるので、やめましょう。
長期保管する場合には、電源コードもまとめて布や大きな袋などをかぶせてホコリがたまらないようにすると良いですね。
まとめ
除湿機の効果とメリット・デメリットについてお伝えしてきました。
洗濯物の不快なニオイは雑菌によるものですし、それも湿度が高いことで発生してしまいますね。
カビにしても同じですが、人の体に悪影響を及ぼすものなので、快適に過ごすのはもちろん、健康に暮らすためにも除湿機は大きな助けになるはずです。
迷っていた方も、紹介した商品を参考に、検討してみてくださいね。
今回はここまで!
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