撮影技術

ワイヤレスピンマイク(ラベリアマイク)の付け方、仕込み方(隠し方)

こんにちは!
つくしです

 

ドラマや映画などの場合、演出の都合上マイクが見えてはいけない場合があります。

今回はその際の、

について。

 

その前に、「ワイヤレスマイクについての基礎知識を知りたい」という方は、先にこちらの記事を参照してください。

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仕込み用ピンマイクヘッドの種類・用途・付け方・隠し方

用途に合わせピンマイクヘッドの準備をします。
それぞれに特徴があります。

 

ガムテープ

撮影技術で使うガムテープは、分厚い布ガムテープを指します。
衣装に合わせ黒白の2色を用意しましょう。


ガムテープを用いたピンマイクの仕込み方(付け方)は、

『三角に折りで装着する』

方法です。

この方法は、ジャケットの内側など固めの衣装に効果的です。

また、音源の近くに貼り付ける場合、などにもこの加工方法を使います。

風に弱い為、ガムテープで挟んだ後に綿を仕込むこともあります。


 

仕込んだマイクの吹かれ防止に使います。
無いと、メイクさんに借りることになります……

各種テープ同様、用意しておきましょう。

 

両面テープ

布ガムテープ素材で、厚めの両面テープを使います。


両面テープを用いたピンマイクの仕込み方(付け方)は、

『マイクを挟んで装着する』

方法です。

この方法は、ジャケットの内側など固めの衣装に効果的です。
ガムテープでは大きすぎる場合や、固めの衣装に効果的です。

着物など、合わせ目にしっかり固定する場合に使います。
※粘着残りに注意!

風に弱い為、両面テープで挟んだ後に、綿を仕込むこともあります。

コットン

フェイクファー

比較的オールマイティに使え、風にも強い素材です。

その中でも、セーター、マフラーなどの衣装は効果的です。

市販の物を購入するか、手芸屋さんでフェイクファーを購入し手作りします。

フェイクファー用いたピンマイクの仕込み方(付け方)は、

『マイクにかぶせて装着する』

方法です。

この方法は、セーターなど柔らかめの衣装に効果的です。
衣装の内側に装着する為、仕込みのメインとなる選択肢です。

 

医療用テープ

素肌に直接貼り付ける場合に使います。

衣装が無い場合や、途中で衣装を脱いでしまう場合などに使います。


写真はマイクヘッドが出ていますが、メッシュの風防を付け、マイクヘッドまでテープで貼り付ける場合もあります。

医療用テープを用いたピンマイクの仕込み方(付け方)は、

『マイクに直接貼り付けて装着する』

方法です。

この方法は、素肌に直接貼り付ける場合に効果的です。
また、

  • 仕込みマイクが見えてもいい条件
  • 衣装を途中で脱いでしまう場合
  • 衣装がない場合

という状況でも発注されます。

 

仕込み用ピンマイクヘッドの加工・取り付け方

ピンマイクヘッドを加工し、衣装や演出に合わせ装着します。

それぞれの基本的な方法を紹介します。

 

レンタル・タイアップ・高級着物など、衣装には様々な制約があります!

 

テープの粘着など、装着には注意が必要です。

この時サポートしていただくのが、衣装さん。メイクさん。

音声にとって衣装さん、メイクさんの協力は必須です。良い関係を築いておきましょう!

 

それでは、基本的な、

  1. ガムテープ
  2. 両面テープ
  3. フェイクファー
  4. 医療用テープ
  5. 加工なし

以上の方法を見ていきましょう。

 

 

仕込み用ピンマイクヘッドの加工法/取り付け方①
ガムテープ

撮影現場には必ずある消耗品です。(もちろん用意しておいてください)
素早くきれいに加工できるように練習しておきましょう。

 

ガムテープの折り方

  1. ガムテープを約15cmにカットします。
  2. 左上から三角に折ります。
  3. 左から右へ平行に折ります。
  4. 左下から三角に折ります。
  5. 左から右へ平行に折ります。
  6. 残りの右下を折り込み、ガムテープの加工終了。
  7. 斜辺以外の辺に、マイクの先端を合わせます。
  8. 右下から三角に折り、マイクを挟み完成です。

片面で使用する場合は、体側へ固定する場合が多い為、ガムテープが透けることを考慮しなけれなりません。

衣装に合わせ、黒と白のガムテープは用意しておきましょう。



風対策

風対策が必要な場合は、このように綿を詰めて風対策をします。

 

ジャケット装着例

ジャッケトの内側に装着。
片面は動く為、ガムテープで貼り付けます。

 

ワイシャツ装着例

三角の両面を利用し、ボタンの間へ固定します。

 

 

仕込み用ピンマイクヘッドの加工法/取り付け方②
両面テープ

両面テープの加工法

両面テープはそのままでは薄い為、二つ折りにして使います。

  1. マイクの幅に合わせ、二つ折りにしてカットします。

  2. 2枚でマイクを挟み完成です。

片面で使用する場合はガムテープを貼り付けます。

 

風対策

風対策が必要な場合は、このように綿を詰めて風対策をします。

 

ワイシャツ襟装着例

ケーブルを襟から背中へ通す為、カメラアングルやジャケットの着用など、映らない方法の検討が必要。

 

 

 

仕込み用ピンマイクヘッドの加工法/取り付け方③
フェイクファー

同じような形で、風防の上から被せて使う市販のピンマイク用ウィンドジャマーがあります。

このタイプは、

  1. サイズが大きい
  2. 重くなる
  3. マイクヘッドの固定が困難

という点から細かな仕込みには向きません。

現在は、仕込み専用で市販の物もありますが、

 

手作りの方が安価です!
予備もたくさん作れます!

愛着わきます!

 

仕込み用フェイクファーの作り方

【材料】
MOKUBAのFAKE FUR TAPE
アイテムナンバー2100



大型の生地屋さんで購入できます。

つくしは名古屋なので大塚屋さんでお世話になっています。

生地屋さんに行くとフェイクファーの購入だけではなく、意外と「これ、使えるな」というものがあるんです!楽しいですよ^^

 

それでは、早速作っていきましょう!
とても簡単です。

  1. まず縦2cm  横5cmに切ります。
  2. ファーが内側になるように折り曲げ、両サイドを縫い合わせます。

  3. ペンの先や精密ドライバーなどを使い、裏返して完成です。


    衣装により、黒と白2種類あると便利です。

はい、愛着わきますね^^

 

「でも、、、めんどくさい」という方は、


 


 

↓使い方はこちら

ササッと装着できる、とても便利な機材ですね^^

 

 

マイクヘッドへフェイクファーの装着

マイクヘッドに合わせ、両目テープを貼り付けます。

フェイクファーを被せ、固定します。

 

【衣装内側 体側へ固定例】

 

【セーターの内側 体側へ固定例】

 

 

 

仕込み用ピンマイクヘッドの加工法/取り付け方④
医療用テープ

素肌装着例

メッシュの風防を付ける場合もあります。

特に夏の現場は固定が困難です!

ドライ素材や汗などで、ガムテープでは剥がれてしまうことがあります。

その場合は、マイクケーブルに安全ピンを取り付け固定します

マイクヘッドにはフェイクファーなど状況に合わせた加工をします。

作業が終了したら、必ず機材のメンテナンスが必要です。撤収は機材準備です。
マイクヘッドの粘着除去はガムテープで綺麗に取れるので、丁寧にクリーニングしましょう!

 

 

 

仕込み用ピンマイクヘッドの加工法/取り付け方⑤
加工なしで仕込む


(実際はマイクヘッドを結び目の中に入れます)

写真のようにネクタイの結び目の中に仕込む場合、マイクヘッドを加工せずに仕込みます。

この場合ネクタイとの衣擦れ対策として、襟の横と後ろの最低2箇所でマイクケーブルをガムテープで固定しましょう。

風などの吹かれに弱い為、その場合は結び目に綿を詰めて対策をします。

 

衣装別の仕込みに関しての記事はこちら
参考にしてください。

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送信機の装着

マイクヘッドは完璧に(音もしっかり録れて)隠しても、送信機本体が見えているようではいけません。

ベルトに引っ掛けるのではなく、体側に入れ込みます。

適切な方法で、画面から見えないようにしましょう。特にワンピースなど、送信機を引っ掛けることができない場合、カイロベルトを使います。


ポケットのないズボン/スカート/ワンピースの場合に使用します。

商品名のとおり、カイロを入れるものです。
音声さんの必需品です。

 

仕込み判断の目安

では、どういう状況で仕込むのか?
判断の目安として、

  • マイクが見えてはいけない場合
  • ベースノイズが高い現場
  • 画のサイズが広く、ガンマイクが音源に近づけない場合

などが上げられます。

 

マイクを仕込めば必ず衣擦れ(仕込んだマイクと衣装などが擦れる音)は起こります。

なので、この音を適度にマスキング(気にならなくする)ベースノイズは必要と言えます。

ベースノイズが高ければ高いほど、衣擦れを気にすることなく仕込むことができると言えます。

 

では、静かな場所ではどうでしょう?

とても難しい仕込み技術になります。

スタジオなど静かな現場では、音源から多少離れるサイズであってもガンマイクで収録します。

 

このことをくわしく書いた記事がこちら。
参考にしてくさだいね^^

ピンマイク(ラベリアマイク)を仕込み(隠し)で録る!と判断する状況、理由【映画 / ドラマ】こんにちは! つくしです 映画やドラマでセリフを録る場合のメインマイクは、ガンマイクです。 その理由は、 ...

 

関連用語集

つくし
つくし
今回の関連用語集です、
参考にしてください。

 

ベースノイズ

『目的音』以外の現場音を指します。

『ベースノイズが高い』『ベースノイズが低い』と表現します。

ベースノイズが高い場合は、目的音をマスクされる為、ガンマイクなどの距離を置く収録形態には不向きな状況と言えます。

しかし、ピンマイクの仕込み(隠し)の場合は、仕込みによる衣擦れ音がマスクされる為、仕込みやすい状況と言えます。

ベースノイズは様々ですが、その場所特有の音とも言えます。情景用、編集素材という想定も必要

マスキング

同時に複数の音が出た場合、小さい音が大きな音で妨害される状況。

 

『マスクされる』と言います。

衣擦れ

着ている人の動作による、衣装の擦れから発生するノイズを指します。

ピンマイクを仕込んだ(隠した)場合は、マイクと衣装が擦れてノイズを発生する状況を指します。セリフ以外の衣装ノイズの総称。

 

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ピンマイクの仕込み方(隠し方・付け方)まとめ

仕込みによるメリットは、

  • 風に強い
  • 音源とマイクの距離が一定に保つことができる為、安定したレベルで収録することができる

デメリットは、

  • 衣擦れが起こる
  • 音がこもりやすい
  • マイクポジョンの微調整が困難

このようにまとめることができます。

どちらかというと、リスクの高い収録方法です。だからこそ、上手く行った時は文章に書き表せない程の満足感があります。

 

しかしこの録音方法、残念ながら絶対にうまくいく仕込みはありません。

前回うまくいった方法が、同じ条件であってもまたうまくいくとも限りません。
なので、常により良い方法を模索し、仕込みという録音方法の引き出しを多くして現場に臨みましょう!

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つくし
以上!
今回はここまで!

 

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