こんにちは!
つくしです
突然ですが、
右利きですか?
左利きですか?
右利きが多いんですかね?
それでは、
【問題】
マイクブームを使うときは右?左?どっちで持つでしょうか。
チッチッチッチッ……
あ、
どっちでもいいと思ってませんか?
だめです。
どっちでもよくありませんよ。
ちなみに説明すると、
です。
【答え】
マイクブームの構え方は、両利きでなければいけません。
なぜでしょうか?
結論からいうと。
基本的に、体をカメラに向けて構えましょう!
なぜなら、
カメラワークを見て、ブームを扱わなければならないからです。
撮影では、画角の外から音を収録しなければなりませんよね。
カメラワークは、そのサイズを知る上で重要な情報なのです。
そのため、
カットが決まっているドラマなどでもカメラが見える体勢でオペレートしましょう。
というわけで、
ガンマイク / マイクブームの使い方の、
目次
ガンマイク/マイクブームの使い方、ENGの場合
一言でENGといってもいろいろあります。
情報、バラエティ、旅番組などなど。
これらENGでブームを使うときに大切なことは、
カメラワークから映像のサイズを知ることです。
え、
さっきからカメラワーク、カメラワークって、モニターも見えてないのに何でわかるの?
と思ってますよね。
大丈夫です。
わかるんです。
全然難しくないので知っておきましょう。
カメラワークによるサイズの予測法
どんどん進んでいく撮影中に、
「いま、どんなサイズですか?」
とは聞けませんよね。
しかも、すぐに変わります。
ガンマイクも上から録る場合と、下から録る場合があるので、その時々でサイズを把握する必要があります。
そのためにはまず、映像のサイズを知りましょう。
ENGでブームオペレートに必要な映像のサイズは、
・グループショット
複数人をひとつのカットに入れたサイズ。
・フルフィギュア
つま先から頭までが、きちんと入ったサイズ。
・ウエストショット
腰から頭までが入ったサイズ。
・バストショット
胸から頭までが入ったサイズ。
ぐらいです。
モニターが見えない状況で、カメラがこれらのどのサイズで撮っているのか?
それは、
レンズの中心がどこを向いているのか?
に注目しましょう!
例えば、
カメラで丸いアナログ時計を撮るとしましょう。
上下ちきっと均等に入るようにサイズを決めると……
そうですね、
カメラの中心は、時計の針の中心を向きます。
気づきましたか?
それではここから、立って撮影しているカメラマンの動きを想像して読んでください。
カメラマンと同じ身長で、立っている人を撮影する場合。
フルフィギュアなら、レンズの中心は、おへそあたりです。
カメラの向きは、は会釈程度の下向きになります。
そこから流れでウエストショットによると、レンズの中心は、胸あたりです。
カメラの向きは、目線より少し下向きになります。
またそこから流れでバストショットによると、レンズの中心は、あごあたりです。
カメラの向きは、ほぼ目線の高さでまっすぐになります。
どうですか?
広いサイズからよってくると、カメラの向きが徐々に上に向いてきますね。
まとめると、
レンズの中心を確認して、そこから上下等間隔に広げた場合に成立するサイズ。
それがその時撮っているサイズです。
でも、カメラマンによって曖昧なのでは?
と思いますよね?
安心してください。
情報、バラエティのようなENGにおいて、完璧にサイズを把握する必要はありません。
だいたいこんなサイズだな。
というレベルでOKです。
少し経験を積めば、ほぼ想像通りのサイズになります。
レンズの中心がどこを向いているか?ですよ。
どうですか?
マイクブームオペレートは、
- カメラの方を向いていなければならない
- そのために、両利きでなければならない
という点が理解できましたね^^
ガンマイク/マイクブームの使い方、ドラマの場合
ドラマもENG同様、映像のサイズを把握することは重要です。
ただ、こちらのほうがシビアです……
でも、ご心配なく。
モニターで確認する時間はありますし、リハーサルも普通はあります。
仕込みのときに、カメラマンにも聞けますし……
カメラの向きでサイズを予想する。
↓
そしてすぐモニターで答え合わせ!
これ、かなり勉強になります。
普段から実践してみてください!
サイズの話しはENGのところでもしたので、これくらいにしておきます。
ドラマにおいてブームの使い方で特筆すべきは、
ブームの長さです。
情報、バラエティのENGではせいぜい2mから3mです。
それにくらべてドラマは、標準装備で3本程度、5m 4m 3m です。
(そんなに変わらないな、)
いやっ!
変わるんです。
この数メートルで、ブームの扱いはかなり難しくなります。
5mのブームをフルに伸ばして、先にゼンハイザーMKH816(もう見かけないかな、)にウィンドシールドとハイウィンドジャマーをつけて、地面と平行に構えてみましょう。
動けませんよ。ほんと。
最初、びっくりしますから。
というわけで、正しい取り扱いを覚えましょう。
その現場にあう長さを選ぶ
現場の広さを確認して、使うブームの長さを決めます。
通常4mぐらいが多いと思いますが、少し長めのチョイスが基本です。
体勢的にも楽に構えられます。
やっかいなのが、ひきじりのない現場。
狭い現場ですね。
ブームの後ろを壁につけた状態では、ブームを自由に動かすことができません。
結果、ブームを短くして、肩幅より狭く持ち、前に突っ込む体勢でオペレートしなければなりません。
このような現場では当然、他のスタッフも同じ範囲に密集することになります。
音声は基本的に、
一番最後に場所を確保し
一番最初に撤収します
なので、狭い現場では、その他のスタッフと立ち位置の打ち合わせが必要です。
円滑な関係を築いておきましょう!
マイクブームの持ち方
まず、持ち方。
前の手は2種類あります。
順手と逆手。
順手は、
逆手より可動範囲が広い。
こまかなオペレートもできる基本中の基本。
逆手は、
順手より可動範囲が狭い。
こまかなオペレートには不向きだけど、長時間同じ体勢で持つのに有効。
後ろの手は、ケーブルを固定し握ります。この後ろの握りは、必ずブームの後ろ端を握りましょう!
握りから後ろにブームが突き出ているととても危険です。
人はもちろん、ロケセットを傷つけます。つくしも新人の頃、障子に穴をあけたことがあります……
マイクブームの構え方(影)
基本的に両腕を頭の上に上げてオペレートします。(この説明は後ほど)
その他、細かな決まりはありませんが、重い機材を扱うコツとして。
ブームを支える前の腕から前の足までを一直線に構えることを意識します。
前の腕がこの直線より前に出ている状態は、とても消耗します。
引じりに余裕がもてるように、オペレート場所を整理することも大切です。
それから、ブームをオペレートするときに必ず注意しなければならないことに『影』がありますね。
ここで両腕を上げる。ということが重要になります。
例えば、
カメラの上から照明が当たっている状況とします。
マイクは、映像のフレームの上から狙いますよね。なので、マイクの影はフレームの上にあります。
ブームの影も、フレームの上にあり、フレームの上のラインと平行になっています。
ここで、
両腕を下げると、
右上か左上の角に影が入ってきますね。
この状況のNGはよくあります。
なので、
腕を上げてオペレートする習慣を身につけましょう。
あとがき
マイクブーム。
マイクが取り付けられて、伸び縮みするポールです。
変わった機材ですよね。
しかし、この機材がないと大変です。
高性能なマイクがあっても、高価なミキサーがあってもカバーできません。
だいたいの機材が動作チェックしたり、定期的にメンテナンスをしますよね。
では、
マイクブームはどうですか?
ちゃんとお手入れしてくださいね。
精密機器よりかはタフなので、神経質になる必要はありませんが、
特に雨の日。
濡れたあとのケアはしっかりと。
拭いてから、全て伸ばし各ロックは外します(ゆるめます)。
しっかり乾かしましょう。
カーボン製のブームだと、すぐにキシキシ鳴るようになってしまいますよ!
今回はここまで!
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