こんにちは!
つくしです
ガンマイクで録音している時に気になるのが「影」ですね。
「この影がなければベストポジションで録ることができるのに!!」
ってことありますよね。
また、影を出してしまい、カメラマンや照明さんに睨まれたり(汗)
そんな音声の大敵「影」をちゃんと知れば対応できます。
というわけで、
目次
ガンマイクとマイクブームの影を出さない対策と、わからなくするための対策
マイクを構えれば必ず影は出ます。
だから影は、
どこにどうやって出すか!
です。
そのための、マイクポジションを決めるポイントがいくつかあります。
光源の方向からねらわない
基本中の基本でいちばん大切なポイント。
被写体に対して、光源の方向からねらうと、当然被写体に影がかかります。
また、
当然フレーム全体で影は見切れてはいけないので、フレーム全体を被写体と考えることができますね。
まとめると、
光源と被写体の間にマイクを置かない。光源の方向からねらわない。
です。
基本中の基本ですが、慌ただしいときこそやってしまいます。
特に室内の場合。
各スタッフが本番に向け、バタバタと作業している中で、
「オペレートする立ち位置を間違えても、ササッと移動すれば……」
「下手から上手の移動なんか簡単♪」
と思っていませんか?
では、そのササッの手順は
- 伸ばしたブームを縮めて…
- ケーブルを巻きながら…
- いつでもひっかかりそうな様々なケーブルトラップをくぐり抜け…
- みんなの後ろから回り込み…
- 移動完了!
大げさな表現ではなく、
意外に危険で、大変な移動になる場合もあります!
冷静に判断し、適切なポジションにスタンバイできるようにしましょう。
【技術作業の流れ】
- カメラの画を決めます
- 照明をセットします
- 音声がポジションに入ります
- 本番チェックOK後、音声が一番に撤収します
基本的にオーディオケーブルは、全てのケーブルの一番上にあるのが理想です。慌てて最初にスタンバイすると、照明などのケーブルがオーディオケーブルの上にのってしまい、動けなくなりますよ!
ブームは両手を上げて構える
これは前回の記事にも書きましたが、大切なので習慣にしましょう。
その理由は、
例えば、カメラの上から照明が当たっている状況とします。
マイクは、映像のフレームの上から狙いますよね。なので、マイクの影はフレームの上にあります。
ブームの影も、フレームの上にあり、フレームの上のラインと平行になっています。
ここで両腕を下げると、
右上や左上の角に影が入ってきますね。
また、ひじがフレームに入る危険性もあります。
ということです。
腕を上げて収録する習慣をつけておきましょう。
地面の影を見る
主に外ロケの場合、人物に影を出さない対策です。
特に夏の正午。
太陽が真上でポイントに入りにくいですよね。
そんな時は、
地面を見ます。
人物の影に、マイクの影が触れないポジションを探す。という方法。
逆に言えば、影が触れないところまではOK。ということです。
とてもわかりやすいので、ぜひ実践してください。
動かない、または壁の模様に隠す
どうしても影が出てしまう場合に、わからなくする。
という方法。
わからなくする?
そうです。
影がどうしても逃げれない場合、影を出したままで録る。という選択肢もあります。
あくまでも「わからない」という状態が大前提です。カメラマン、照明さんに確認をとりましょう。
この場合は、
- 動かない
- 壁の模様に隠す
という方法があります。
①動かない
人物ではなく、壁や家具などに動かない状態で影を出して録ります。
この方法は、薄い影だから、動かなければわからない。
という条件です。
極力影を小さく、わからなくする必要があるので、
ウィンドシールド
ウレタン
などの風防は、可能な限り取り外します。
ひとりしゃべりの正面や、複数しゃべりの中心など、ワンポイントで収録できる場合に使えます。
この方法は、マイクを動かすことはできません。
②壁の模様に隠す
この方法は、壁の模様もしくは、暗い部分に同化させる。
ということです。
前記の「動かない」と似てますが、こちらは多少影が濃くても有効です。
壁の模様と言うと複雑な感じがしますが、基本的に線や、色が濃い部分や、暗い部分に紛れ込ませる。
という感じです。
実際にやってみてください!
影って、
同化したり、動かなかったりすると案外わからないんです。
以上、
影がどうしてもフレームに入ってしまう場合の対処法です。
この記事を書きながら、このまま映像のクオリティがどんどんどんどん上がってきたら、影がわかってしまうのかな?
と思ったりしています。
4:3のアナログ時代はとっても有効な方法でした……
ガンマイクとマイクブームの影を出さない為の、照明別の立ち位置
ここまでマイクポジションや、ブームの構え方について説明しましたが、ここからは照明別の立ち位置について。
これらを知っているとスタンバイが早くなります。スタンバイが早くなると、セリフを確認できたり、カット割りを確認できたり。
より良い仕事につながりますね。
順光
順光とは、カメラの後ろから照明または、太陽光があたっている状態ですね。
確認することは、
この光源がどちらからあたっているか?
です。
カメラと同じ方向から見て、
- 下手(左側)からあたっているなら、立ち位置は上手(右側)
- 上手(右側)からあたっているなら、立ち位置は下手(左側)
です。
少し前に説明した、
光源の方向からねらわない。ですね。
覚えてますか?
逆光
逆光とは、カメラの前からカメラに向かってあたっている状態ですね。
立ち位置は、自分の正面に光源があり、おさえの照明をじゃましない位置です。
おさえとは、少し暗いところを足す。という照明の作業です。
少しややこしく書いてしまいましたが、逆光で立ち位置に悩むことはありません。
ただ一点!
外ロケの場合、おさえのレフ(照明さん)と同じ立ち位置になることがロケあるあるです。
レフに正面から光を受けたいので、音声と同じ条件に立ち位置になるんです。
どうしようもありませんが、レフにマイクやブームの影を出してしまうとおさえの光量が低くなってしまいます。また、動きでレフに影が出たり出なかったりすると、おさえの光量がフワフワしてしまいます。
テストでしっかり確認しましょう!
ここの共存はスムーズに。
小競り合いはダメですよ。
以上をふまえた立ち位置は。
セリフが録りやすいところ^^
になります。
セリフが録りやすいところとは、出演者の正面が見えるポジションです。
音源を見て録ることが基本です。
あとがき
マイクブームのオペレートが慣れてきて、一通りの状況をこなすことができるようになると、要領がよくなり影のことを先に考える。という思考に陥ってしまうことがあります。
影は、避けなくてはいけないNG要素なので、しっかり対策しなければなりません。
しかし、
優先順位は1番ではありませんよね。
まず1番いい位置にマイクを置く。
それから、
そこでは影が出てしまうので、しょうがなくずらす。
という順序が、正しい作業手順です。
結果的に、影を優先したポジションと同じ位置になることもあります。
しかし、その過程は必要な経験値です。
それは、より良い音を録るための試行錯誤ですね。
大切です。
また、
影を優先して離れたポジションで録ることが習慣化されると、サイズの感覚がゆるくなります。
ここ!
というときによりきれなくなるんです。
音源にできるだけ近づくことが良い。と言いたいわけではありません。
まずマイクをベストなポジションにおく。
この基本がブームマイクで音を録るスタートです。
しっかり覚えておきましょう!
今回はここまで!
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