撮影技術

ピンマイク(ラベリアマイク)を仕込み(隠し)で録る!と判断する状況、理由【映画 / ドラマ】

こんにちは!
つくしです

 

映画やドラマでセリフを録る場合のメインマイクは、ガンマイクです。

その理由は、

  1. 遠ければ遠い音。近ければ近い音。というよに、映像に合った自然な音で収録できるため
  2. ウィンドシールド、ハイウィンドジャマーなど、雨や風といった状況にも対応できるため
  3. 複数の人数でも、1つの入力で処理することができる
  4. セリフの強弱をマイクの距離で調整することができる
  5. マイクの距離でレベルを調整し、ボリュームの操作を最小限にすることによってベースノイズの極端な変動をおさえることができる
  6. 衣擦れのような動きによるノイズが出ないので、激しい動きの中のセリフにも対応できる

などがあります。

 

そんなガンマイクに関する記事はこちら。
参考にしてくださいね^^

SENNHEISER MKH416T_ウィンドシールド_ウィンドジャマー画像
【ガンマイクの使い方】どんなマイク?距離があっても使えるマイクとは?こんにちは! つくしです 撮影機材でガンマイクと言えば、このマイクです。 SENNHEISER MKH416 ゼンハイ...

 

これを踏まえ今回は、

仕込んで録る判断について。です。

 

そんなすばらしいメインマイクがあるのに、ワイヤレスを仕込んで録音する状況とは、どんな状況でしょうか?

それは、

ガンマイクで録ることができない状況ですよね。
(はい、当たり前ですいません)

 

ガンマイクで録れない状況とは、

  1. カメラサイズが広い場合
  2. 現場ノイズが大きい場合
  3. ガンマイクでフォローできる範囲を超えている(アシスタントがいない)場合

この状況をイメージして、ガンマイクでは録れない。という判断をします。

 

でも、

ピンマイクを仕込むのって大変だし……めんどくさいし……仕込んでもガサガサノイズが入るし……

苦手。

 

という意見が多いと思います。
同感です。

結果やるしかなくてもガンマイクで録るよりはるかに大変なんです。

 

台本とカット割りを確認して、衣装を確認して、ピンマイクに仕込む準備をして、場合によっては次の準備で忙しい衣装やメイクさんに手伝ってもらって本番。

で、ガサガサノイズ。
(衣擦れ)

想像するとゾッとしますね(汗)

 

しかしそれでも、やってみないとわかりません。

賭けのような仕事をしましょう。と言いたいわけではありません。

経験上はっきり言えることは、
仕込みというのは、実際やってみないとわからない。

ということです。

 

意外に、あれ?問題なく録れた、仕込んでよかった、

という場合も多いのです。
知識よりも、自分なりに実践、検証が大切なのです。

 

というわけで、やっぱり仕込みは難しい。という感じになってしまいましたね^^;

 

でもあきらめてはいけません。

実は、ガンマイクで録れない状況の中には、「仕込みの不具合をカバーできる状況」や「仕込みが上手くいきやすい状況」もあるんです。

 

「仕込みの不具合をカバーできる状況」や「仕込みが上手くいきやすい状況」

というわけで、先ほどのガンマイクで録れない状況をもう一度確認してみましょう。

  1. カメラサイズが広い場合
  2. 現場ノイズが大きい場合
  3. ガンマイクでフォローできる範囲を超えている(アシスタントがいない)場合

でしたね。

 

この、①②③の音源の状況から想定される傾向を考えてみると、

①リップ(口の動き)がわかりにくい
②大きい声を出す
③比較的大きい声を出す

 

以上の傾向があります。
台本で想定することもできますよね。

 

この傾向を踏まえ、まず「仕込みの不具合をカバーできる状況」とは

①のカメラサイズが広い場合

です。

リップがわからないということは、同じセリフをはめやすい。ということです。

 

例えば、
リハーサルで上手くいき、本番で失敗。この場合にリハーサルの音源が使える。といった感じです。

もちろんこの場合は監督や出演者に、

「仕込みの音が安定しないので、リハーサルのセリフを使わせていただくかもしれません」

というような了承を得ておきましょう。

 

また、この了承が得られ、仕込みの成功率がかなり低い場合は、リハーサルで音本番としてガンマイクで(画角に入って)録る。という方法もあります。

かなり不本意ですが、セリフが録れてないという最悪な結果は回避することができます。

このように、

ガンマイクで録れない広いサイズで仕込みが上手くいかない場合は、別録り(別カット)の音がはめやすい。といえます。

 

次に「仕込みが上手くいくいきやすい状況」は、

②の現場ノイズが大きい場合
③のガンマイクでフォローできる範囲を超えている(アシスタントがいない)場合

です。

 

ここで考えてみましょう。
衣擦れ(ガサガサ)はなぜNGなのでしょうか?

それは、

衣擦れの音が聞こえるからです。

 

?!
あまりにも当たり前の答えなのですが、そうなんです。

要するに、衣擦れ(ガサガサ)が聞こえなければいいんです。

 

でも、

マイクに衣装が当たることが原因じゃないの?

と思いますよね。

 

当然それも大きな原因で改善しなければなりせんが、実際マイクに衣装が当たってなくても、常に衣装同士がこすれあってガサガサという音は出ています。

 

なので、仕込みの大敵、衣擦れ(ガサガサ)を改善するための「仕込みが上手くいきやすい状況」は2つ。

①の大きなベースノイズがある
②の大きなセリフである

という状況です。

 

その理由は、

①の大きなレベルのベースノイズは、

衣擦れをマスク(目立たなく)します。

②の大きいレベルのセリフは、

マイクのボリュームを下げることができるため、衣擦れを聞こえにくくすることができます。

というわけです。

 

また、①のベースノイズが大きい現場ではセリフも大きくなり、仕込みの上手くいきやすい状況ですね^^

 

あとがき

ガンマイクで録れない状況とは、仕込みにとって有利な場合もある。

ということが理解できたと思います。

 

ピンマイクを仕込むという方法は、リスクだらけで成功率が低い。という考え方から、この状況ならできる。という考え方に変わってきますね。

今回の考え方でぜひ実践して、いろいろと検証してみてください。

 

また、試しにすごく上手くいった仕込みを静かなスタジオでやってみてください。こんなにガサガサしてたんだ!ということに気づくと思います。

ベースノイズ様。と呼ぶようになりますよ^^

 

ガンマイクで録れないから仕込む。から、この状況ならピンマイクを仕込んで録れる。になります。

録音技術の中の選択肢を、確実なものにする。
ということですね。

 

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以上!
今回はここまで!

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    ドラマ、中継などなど、いろんな音の仕事をさせていただきました、名古屋のつくしです。かけだし音声さんのための基礎知識と、その他書きたい記事を、ぼちぼちと。温泉好き。