こんにちは!
つくしです
たまに街中でカメラマンがいて、周りにぞろぞろ人がいて。
というロケ隊と出会ったことはありませんか?
その中に、灰色でフサフサの毛が付いた長い棒のようなものを持っている音声さん。
今回から、その音声という仕事について書いていこうかなと思います。
音声は撮影隊の中で撮影技術に属します。
というわけで、まずは撮影技術という仕事の概要から。
音声の仕事とは
撮影技術の録音という仕事は、ある作品に対して、機材と技術を使って作品を完成、又は素材を集める作業です。
この作業をこなすためには、台本や打ち合わせといった『文字』『言葉』を具体的な『映像』や『音』に変換しなければなりません。
この変換という作業の手法、進め方などがそのスタッフの技術であり個性となります。
この技術や手法は、普段から常に『映像』『音』のことを考えている先に生まれます。
日常生活からの発見やひらめき。また、さまざまな作品を観る。これらから養われます。
当然ルーティン作業の現場もあります。
そのような現場でも、常に新しい手法を模索することは重要で、様々な表現を形にするためには、日々アンテナを張り巡らせる必要がある業務です。
「それ、できますよ」
と言える技術力は、
そのスタッフが常に想定し準備してきた結果です。
技術とは、そんな仕事です。
音声の仕事の業務の流れ
一言では、音声機材を使って音を録る業務ですが、事前の準備がとても重要なポジションと言えます。
主な流れとしては、
打ち合わせ〜ロケハン
制作スタッフと共に、台本、スケジュールを元に打ち合わせをします。
レンタル機材はないか?
技術保有機材で完結できない場合、当然レンタル会社から機材を借りなければなりません。
この場合に確認しておかなければならないことは、制作スタッフが借りるか、技術スタッフが借りるかです。
どっちが借りてもいいじゃん!
と思うかもしれませんが、機材準備当日まで「レンタル機材がない!」「◯◯が借りに行く予定じゃなかったか?」ということが以外にあります。
役割の確認、大切です。
- ワイヤレスマイクの総数等の確認
現場がテーマパークやホテル、その他公共の施設であればワイヤレスマイクを使っていると考えてください。混信を防ぐために、そこで使用されているワイヤレスマイクの周波数の確認を必ず行います。
制作スタッフを通して、現場音響担当者と直接打ち合わせをすることが重要です。 - セット場所や電源の確認
中継などシステムを組まなければならない場合は重要。電源容量の確認と予備回路も確保。
現場へ行かなければわからない問題もあります。積極的に問題を見つけることが重要です。この段階で確認できた問題の解決が、本番当日のスムーズな仕事につながります。
機材準備
レンタル機材のチェック
必ず中身チェック、動作確認。
図面 セットプランなど資料作成
資料は残しましょう。
祭りなどの場合は毎年の仕事になることが多く、「あ、去年といっしょで、」と言った打ち合わせになることもしばしば。
ワイヤレスチャンネルプランの確定
事前に確定しておきましょう。
複数のクルーで撮影する場合は、打ち合わせの情報を元にメインカメラの音声スタッフが決めます。
必要に応じてA帯ワイヤレス申請
くわしくは、こちらの記事を参照してください。
その他機材準備〜動作確認
本番当日、
「ワイヤレスマイクの電池の電源が入らない!?」
「なぜ?」
というトラブルが起きます。
音声機材準備にてよくあるミスで、チャンネル設定〜動作確認後電源の切り忘れという原因です。
現場到着後、最初の仕事が電池交換ということも想定し、電池は多めに用意しましょう。
セット〜本番
- 積み込み / 打ち合わせ
アシスタントがいる場合は打ち合わせ。作った資料の出番です。 - セット / チェック
インカムやエアモニなど連絡回線の設営、管理。 - リハーサル
- 本番
- 撤収
本番当日の項は書くことがシンプルです。その理由は、音声の仕事は、打ち合わせ、想定、準備が重要だからです。
その結果が、本番のオペレーションを円滑にも困難にもします。
つくしは先輩に、
「準備7割!!!!」
と、やさしく教えてていただきました。
という事も踏まえて、機材クリーニングは毎回必ず行いましょう!
撤収は次の現場の準備です。
業務形態のにもよりますが、主に以上のような流れです。
また、台本やスケジュールを活用して現場をうまくこなすための記事はこちら
あとがき
撮影現場の時間は、無限ではありません。
- 撮影場所を借りている時間
- 出演者の時間
- 天候
撮影時間はとても制限されます。
この制限された貴重な時間を効率的に使う為に、各スタッフの協力が必要です。
その結果、時間をかけなければならない1シーン 1カットに、協力で得た時間を使うことができます。
例えばENGの場合、現場音声の録音がない時間帯は、カメラアシスタントや照明アシスタントをします。
- 打ち合わせで問題を解決
- 本番で機材を使いこなす
- 各音源をミックスする
- 正しくアウトプットする
このメインの守備範囲をしっかりこなし、各スタッフと協力し、作品をよりよくするための時間をつくる。
チームワークとコミュニケーション。
大切です。
今回はここまで!
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