無洗米ってご存じの方も多いでしょう。
でも、炊いたことがある、食べたことがあるとなると「まだ」と言う人も多いかもしれません。
洗わなくていいので、キャンプなど野外でのご飯にピッタリなんですね。
私も、この季節、キャンプに行こうと計画を立てているのですが、知人が「無洗米が便利だよ」と教えてくれたのです。
そこで、無洗米ってなんだろう?から始まり、おいしい炊き方や水加減なんかも気になり、いろいろ調べてみました。
ということで、今回は、
について。
目次
無洗米1合の水の量はどのくらい?
では無洗米でご飯を炊くときの水の量ってどのくらいが良いのでしょうか?
「え?精米と水の量が違うの?」
と驚くのは私だけだったでしょうか。
そうです。
違うんです。
無洗米の場合、精米よりも多めの水で炊くことになります。
その理由は?
というと、理由は二つ
- 肌ヌカを取り除いているので米の粒が小さいから
お米の肌ヌカの部分を取り除くとお米がその分小さくなります。
ということは、計量カップに入る米粒の数も違い、米粒が多い分、水も多く入れて炊くことになるのです。 - 洗わないのでお米を洗ってる間の浸水がないから
お米は洗ってるときにも水分を吸収しています。
ところが無洗米の場合は洗わないので、お米を入れてそのまま水を入れるだけです。
なので、水の量を多くして炊くことになるのです。
無洗米の1合に水はどのくらい?
【普通に精米されたお米の場合】
米:水=1:1.2
1合に対して200cc
【無洗米の場合】
米:水=1:1.4~1.5
1合に対して210~225cc
というのが一般的です。
なので無洗米1合の水の量は、210~225cc
ということになります。
しかし、
無洗米に対して水は1.3倍が良いとか、1.45倍という話もあるので、
水は、無洗米の量(g)の1.4倍を基本として、あとは好みで調節してみると良いと思います
無洗米2合の場合は?
2合の場合も1合同様の割合で水を増やすと良いでしょう。
お米1合が150g
2合だと300gですね。
ということは、
300g(無洗米の量)
×1.4(↑先程の水の倍率)
=420cc
ということで、
無洗米2合の水の量は、420ccを目安にして調整してみましょう
無洗米のおいしい炊き方
では、無洗米のおいしい炊き方も見ていきましょう。
- 計量
軽量カップでお米カップ1合が150g
炊く予定のお米を測りましょう。 - 加水
次に水を加えます。
先に見て来たように、水の量は14~1.5倍の水を準備しましょう。
無水米なので洗わなくても良いのですが、「ほんとに洗わなくてもいいの?」と気になる人もいるものです。
そういう時には、ざるに入れて一度水で軽くすすぐと良いですよ。
水の量は好みで調節できます。
また、軟水のミネラルウォーターや浄水器のお水だとよりいっそうおいしく炊けますよ。 - 水につける
お米を分量の水につけて、お米にたっぷりと水分を吸収させます。
目安としては、夏場は30分以上、冬場は1時間以上です。
お米全体が乳白色になるまで水につけると、仕上がりがふっくらします。 - 炊飯
炊飯器の炊飯スイッチを入れます。
炊飯時間は約30分、蒸らし時間は約10分ということで、だいたい40分で炊きあがりです。
タイマーを使って炊飯する場合には、つけ置きの時間、炊きあがりの時間などを計算して設定しましょう。 - シャリ切り
炊きあがったら、ご飯をほぐして余分な水分を逃しましょう。
余分な水分を飛ばすことで、ハリのあるご飯になります。
ほぐすときには、・しゃもじで十字を切るようにする
・釜底からご飯を掘り起こして、切るようにほぐすという風にしましょう。
保温・保存
ご飯を炊飯器で長く保温すると黄色くなりやすく、味も落ちますよね。
これは無洗米に限らず、普通の精米でも同じです。
炊いたらできるだけ食べてしまうか、保温器に移すなどして、おいしく保存するようにしたいものです。
もし、食べきれないようであれば、炊き立てのご飯をお茶碗一杯分ずつラップに包んで、ある程度熱がとれたら冷凍庫にいれて冷凍保存しておくと良いですよ。
冷蔵保存よりも冷凍保存するほうがご飯の風味が落ちないので、温めた時に美味しくいただけます。
鍋で炊く場合
ところで、無洗米が活躍するのは、炊飯器がある家庭だけではありません。
キャンプなどアウトドアでも洗わなくても良い無洗米は大活躍です。
キャンプでは鍋などで炊くことがほとんどですが、鍋で炊く場合は炊飯器で炊く場合と何か違いはあるでしょうか?
違いはズバリ、「火加減」です。
水の量や炊く前に水につけておくのは炊飯器で炊くときと同じようにします。
十分に水につけたら、
最初は強火
↓
沸騰したら弱火にして10分
↓
10分経ったら火を消して10分蒸らす
という過程で炊きましょう。
そもそも無洗米ってどんなもの?精米とは何が違う?
そもそも無洗米ってどんなお米?
なぜ洗わなくてもおいしいご飯になる?
最後にそんな疑問を解決しておきましょう。
無洗米とは?
無洗米というのは、その名の通り、とぎ洗いせずに水を加えるだけでご飯が炊けるというお米です。
肌ヌカというものを取り除いてあるものを指します。
普通、ご飯を炊くときには、お米をとぎ洗いしますよね。
これは、精米した白米の表面に粘着性の強いヌカ、肌ヌカといいますが、これが残っているので、この肌ヌカを取り除くためにとぎ洗いをするのです。
とぎ洗いせずに炊くと、ヌカ臭いご飯になってしまいます。
洗わなくてもよい無洗米は、この肌ヌカを、工場で取り除いたものなのです。
なので、肌ヌカがないので、洗わなくてもヌカ臭くならず、おいしいご飯が食べられるというわけですね。
また、家でとぎ洗いするよりも、肌ヌカがきれいに取り除けるというメリットもあるのです。
無洗米の作り方
一言で無洗米と言っても、作り方にはいくつか方法があるのです。
ヌカ式(BC精米製法)
空気と水以外のものを添加せずに、肌ヌカの粘着性を利用して肌ヌカを取り除く方法です。
精白米をステンレス製の筒内で高速で撹拌し、筒内の金属壁に接触させると、粘着性のある肌ヌカは瞬時に金属壁にくっつきます。
この肌ヌカに他の米の肌ヌカが次々と付着して、お米から肌ヌカがはがれていくという工程が繰り返されて無洗米となるのです。
タピオカ式
精白米に水を加えて、肌ヌカと水がまじった濃厚なとぎ汁をタピオカ澱粉で吸着させる方法です。
精白米に5%の水を加え、加圧して攪拌。
さらに高温に熱した粒上のタピオカを加えて、濃厚なとぎ汁を付着させて肌ヌカを取り除きます。
取り除いた後はボイラーで乾燥させます。
水洗い式
肌ヌカを水で洗い落としてから乾燥させる方法です。
精白米を短時間で洗い、肌ヌカを摂り、短時間で乾燥させます。
その他
他には、
- ブラシや不織布、研磨機などでお米をこすって肌ヌカを取る方法
- 乾式研米機を使って肌ヌカを取る方法
などがあります。
しかし、こうした方法だと肌ヌカが取り切れないことが多く、結局は洗ったほうが良いと言われています。
無洗米のメリット
では、無洗米のメリットとは何でしょうか?
- 水を入れるだけなので手間がかからない
- とぎ汁がでないので環境にやさしい
- キャンプや災害時にも水があればすぐに炊けて便利
- 洗う、研ぐための水を節約できる
こうしたメリットがあるのです。
洗わなくていいなんて、手抜きしたいからそういうお米を食べるんでしょ?
なんて思う人もいるかもしれませんが、それだけじゃないことが分かりますね。
まとめ
無洗米は洗う手間が省けるという点、そしてキャンプなどの場でも洗わずに炊けるので活躍するお米です。
ただ手抜きしたい時のためではなく、キャンプや災害時にも役に立つものですし、環境にも優しいので、普段から家庭で食べるというのもおススメですね。
おいしく炊くには水の量が大切です。
無洗米1に対して水は1.4~1.5倍です。
1合だと水は210~225㏄を目安に、後は好みで調節しましょう。
普通の精米よりも水の量を多めにするというのがポイントです。
おいしく炊く炊き方もぜひ参考にして試してみてくださいね。
今回はここまで!
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