軽い寝具を好む人は多く【軽くて温かい羽毛布団】を使っている人がいる反面、
「重い布団がいい!」
という人も少なくありません。
私もその1人です。
幼いころから布団を厚めにかけていたせいか重みがある寝具の方がしっくりきます。
なので旅行など宿泊先で軽い布団だと、
「なんとなく寒い感じ」
「眠りにくい…」
という経験はよくあります。
人それぞれの好みもあると思いますが、「重い布団の方が睡眠の質がいい!」という人も多いということで注目を集めているようです。
加重ブランケット、重い布団、重力ぶとん、加重布団などなど、名称は様々なのですが、いわゆる「重い布団、加重ブランケット」と称されるものが多くみられるようになりました。
そこで今回は、
といった内容を調べてみたので参考にしてください。
軽い寝具で睡眠について悩んでいる人なら、「重い寝具に切り替える」というわかりやすい対策を試してみてはいかがでしょうか?
ぜひ参考にしてください。
加重ブランケットのデメリットとは?
そもそも加重ブランケットとはどんなもの?というところから見ていきましょう。
加重ブランケットとは
加重ブランケットは、
その中綿の内側にガラスやプラスチックなどの細かいビーズを充填して重くしています。
ブランケット自体は800gから1500gと軽いものなのですが、重さを加えることで、およそ4キロから5キロ、中には7キロから9キロといったものまであります。
この加重ブランケットの重みで身体をほどよく圧迫することで、心地よい安心感やリラックス感が得られ、睡眠の質を向上させることができるということから、いろんな商品が販売されるようになりました。
こうした加重ブランケットが出回ってるということはメリットもあるからなのでしょうが、良いっていうからと無条件買ってしまわず、デメリットもチェックしておくのがおすすめです。
とうわけでデメリットについてチェックしていきましょう。
加重ブランケットのデメリット1
持ち運びが大変
さすがに重いので持ち運びが不便というのは避けられません^^;
例えば毎日布団をあげないといけない部屋となるとちょっと辛いかもしれません。
また、お布団を干したい時にも窓際まで運んだり、ベランダまで運んでほし竿にかけるという作業が大変かもしれません。
もしその加重ブランケットを持って階段を上がるということを考えると、購入を悩む人も出てくるかもしれません。
その他、
「冬場は暖かくて良いかもしれないけどシーズンオフの夏になったら使わないからしまわないと…」
「店頭で買った場合に持ち帰って来ることも大変なのでは…」
これら持ち運びについてのデメリットはあるといえます。
加重ブランケットのデメリット2
洗濯できない
加重ブランケットのデメリットで大きなものの一つになるのが、「洗濯できない」という点。
もちろん布団カバーをつければカバーは取り外して洗うことができますが、丸洗いは難しいということです。
ただ、中には丸洗いできる加重ブランケットもあります。
でも丸洗いしたらさらに重くなってどうやって干すのかな?と少々疑問は残りますが…
洗えない物を購入した場合、その点が嫌だという人にとってはちょっと手がでないかもしれません^^;
でも使ってみた人たちのレビューでは、長く使っていてもニオイも気にならないという人も多く、定期的にしっかり天日干しできれば個人的には問題ないと思います。
ニオイが気になる人はフェブリーズなどで消臭したり、布団乾燥機を使ってカビやダニ対策をしているという人も多いです。
布団乾燥機は、いろんな面からおすすめです。
↓
加重ブランケットのデメリット3
夏には使えない?!
素材にもよりますが、ブランケット=毛布なのでやはり、
「夏には暑い」
というレビューが多いですね^^;
重いだけに冬は暖かいのですが、夏にはその温かさは不要です。
なので、季節を問わず使えるものではないので、夏場は保管しないといけないなどという不便さも出てきます。
しかし加重ブランケットおすすめ5選!で紹介しますが、このブランケットの両面を別の素材にして、オールシーズン使えるという加重ブランケットもあります。
夏にも使いたい場合はそうしたものを選んでみると良いでしょう。
また、もともと冷え性の人、寒がりな人は、夏場でもエアコン+加重ブランケットで快適に眠れるということもありますね。
加重ブランケットのデメリット4
家族で(全ての人で)使う注意点がある
加重ブランケットは重量があるだけに注意が必要な人もいます。
例えば、
- 小さいお子さん
- 妊婦の方
- ご高齢の方
- 持病のある方
- 圧迫感が苦手な方
以上の人は注意が必要で、「使用はできません」と明記してある商品もあります。
自己判断ではなくその商品の取り扱い説明には従いましょう
重さに耐えられず健康被害が出ることもあり、場合によっては命に係わることなので十分に注意が必要です。
小さいお子さんと一緒に寝ているお母さんも一緒に布団をかけるのであれば、「取扱注意」「使えない」という判断です。
なのでまだ添い寝が必要なお子さんがいる家では使いにくいということもありますし、家族誰でも使えるというわけではないので、「必ずしも家族で使いまわしができるわけではない」というデメリットの理解が必要です。
加重ブランケットのデメリット5
値段が高い
普通のブランケットとは違い、ガラスやプラスチックのビーズが入っているものなので、やはりお値段は少し高めになります。
重さの加減も分からないし、試しにちょっと買ってみたいという場合には、躊躇してしまうかもしれませんね。
こうした場合には、返金制度がついているもの、保証期間が長いものなどを探して試してみるという感覚で購入してみるのが良いでしょう。
無理して使う必要はありませんから、合わないなと思ったら思い切って返品ということも考えても良いですよね。
加重ブランケットのデメリット6
寝返りづらい、肩がこる
もちろん寝返りが打てないというわけではなく、「重いので寝返りが打ちにくい」という人もいるということです。
また人によっては肩がこるという人もいるようです。
寝返りするというのは良質な睡眠にもつながるので必要なものなのですが、重さゆえに寝返りがうちにくくなったり、逆に肩がこってしまっては良質な睡眠を妨げてしまうことになるので逆効果ですね。
加重ブランケットのデメリット7
悪夢を見る人もいる
誰もがそうだというわけではありませんが、重いがゆえに悪夢を見る人もいるかもしれません。押しつぶされた夢とかでしょうかね^^;
もともと重さが苦手と言う人にはもちろん、普段は大丈夫でも慣れない重い布団で寝たときに良くない夢を見る人もいるかもしれないので気をつけましょう。
加重ブランケットと睡眠の関係
加重ブランケットのデメリットを見てきましたが、デメリットばかりのものだったらすでに販売中止になってますよね。
加重ブランケットには、それでもメリットがあり、目的があって注目され販売されるようになったのです。
それが「睡眠の質の向上」です。
この重いブランケットはアメリカの動物学者、テンプル・グランディンの研究をもとに開発されてきたそうです。
幼いころから自閉症でもあったテンプル・グランディンは触感覚が過敏なことを克服しようと試行錯誤をし、「締め付けマシーン」という体に強めの圧迫感を与える機械を開発するようになりました。
それを通してリラックスには適度な圧迫が効果的だということを知り、自閉症やADHDなど人も眠る時にリラックス効果が期待できる重いブランケットが開発されたそうです。
重いブランケットに期待出来る熟睡効果
重いブランケットを利用することで睡眠にどのような影響を与えるのでしょうか。
不安感減少
布団に入ってもあれこれ心配して不安になって眠れないという人もいます。
そんな人には重いブランケットが良いというのです。
すでにアメリカや台湾などでも実験がなされていて、その結果、重いブランケットを使って寝た人の「不安感が減少した」「落ち着いた」という感想が多く見られたということのようです。
睡眠の質改善
眠るには眠れるけど、「なかなか寝付けない」「寝ても途中で目が覚める」「早く目が覚めてしまう」「ぐっすり寝た気がしない」といった睡眠障害で悩んでいる人も少なくありませんね。
そうした人たちが重いブランケットを使用して寝てみると、
- より落ち着いて眠れた
- 睡眠時間が長くなった
- 夜中の動きが減った
などという結果が報告されています。
途中で目覚めることなく、朝までしっかりと熟睡できるというのは、うれしいことですよね。
スッキリ眠ってこそ、次の日の活動に力を発揮することができます。
安眠に適したホルモンバランス
実はこの睡眠と重いブランケットには、ホルモンバランスの変化が大きく関与しているのです。
重いブランケットを使って寝ることで、
- コルチゾールが31%低下
- セロトニンが28%増加
といったようにホルモンに変化がでてくるということです。
調べていて難しい単語が出てきましたが(汗)、コルチゾールというのは、ストレスホルモンと言われているもののようで、これが低下するということはストレスが少なくなっているということです。
またセロトニンは逆に幸せホルモンと呼ばれ、ハッピーな気分にさせてくれるものだそうです。
この重いブランケットによってこのホルモンが増加するので、このホルモンの変化もまた心地よい睡眠をもたらしてくれるというわけなのです。
赤ちゃんもママにおんぶや抱っこされていると、安心して眠ってくれますよね。
重いブランケットに包まれてなんとなく安心感が得られるというのは、それと似たような感覚かと思います^^
加重ブランケットは疲れる?
あまり熟睡できない人、寝つきが悪い人など、睡眠の質を改善することができるなら、加重ブランケットを試してみようかな?と思うかもしれませんが、一方で、一抹の不安が。
加重ブランケットを使って寝ると逆に疲れるんじゃない?
こんな疑問もでてきますよね。
実際に使ってみた人の感想として、
「やっぱり重くて、リラックスどころか逆に疲れる」
という意見もありました。
重い布団に慣れていないと、最初は「疲れる」ということもあるかもしれません。
また、寝る時ではなく、この加重ブランケットのお手入れをするときに「疲れる」ということはあり得ます。
布団を上げ下げしないといけない環境であれば、重いだけに疲れるでしょうし、お布団を天日干しにするときにもよいしょっと持ち上げないといけないので疲れるかもしれません。
布団カバーをつけるのも一苦労だという話も耳にしますしね。
この加重ブランケットが万民に向いているというわけではないので、後は個人の感じ方次第かなとも思います。
心地よく眠れたという人もいれば、逆に肩がこったり寝返りがうてなくて疲れたという人もいるので、こればっかりは実際に試してみないとわからないようです。
加重ブランケットの選び方
では次に、加重ブランケットを選ぶ際に気を付けたいことを見ていきましょう。
サイズや重さはどう選ぶ?
加重ブランケットを選ぶときに、一番考えないといけないのはサイズや重さです。
サイズに関しては、シングル毛布に近い大きさが便利かと思います。
ブランケットにプラスで布団などをかける場合を考えても、他の布団との大きさを合わせるという意味においてもシングルサイズが良いですね。
大切なのは重さです。
加重ブランケットの重さは、「使う人の体重の10%前後の重さ」が適切な重さだと言われています。
なので、
体重50キロの人なら5キロくらいの重さ
ということですね。
ただ、これはあくまで目安なので、体重が70キロだから7キロのものを選ばなければならないというわけではありません。
初めての場合は軽いものから試してみるというのも賢明かと思います。
素材を決める
加重ブランケットの表地の素材は、多くはポリエステルなどの化学繊維です。
季節によっては暑く感じることもあり、加重ブランケット自体がかけて寝ると温かい、熱いという感想もあるので、それは良いかもしれませんが、夏にも使いたいと言う場合には、コットンなどの吸水性の良い素材のものがおススメです。
また、肌触りも大切です。
寝ているときに肌触りがよくないと、心地よい眠りを誘うことができないので、できれば実際に触ってみて決められると良いですね。
ネット通販など、実際に確認できなければ、レビューなどを参考にしてみると良いでしょう。
洗濯できるかチェック
洗濯できないという加重ブランケットが多いのですが、中には丸洗いできるというものもあります。
ただ、重いだけに洗っても干すのが大変なので、乾燥機で乾燥させるというのが良さそうです。
また、手洗いなら可能というものもあるようです。
でも手洗いも大変そうですよね。部分洗いくらいになるかもしれません。
こうした洗濯の可否をチェックしておき、どういうお手入れをするかということを考えておくと良いでしょう。
抗菌・防臭加工されているかどうか
丸洗いできない加重ブランケットなら、抗菌加工や防臭加工が施されているものがおススメになります。
洗えないとやはりニオイや汚れなどが気になりますし、カビやダニなどの心配もでてきますね。
寝ているときには汗をかくものですし、表地に抗菌・防臭加工がなされていると安心です。
もちろん、それでも定期的なお手入れは必要ですけどね。
デザイン
たかがブランケット、されどブランケット。寝具なので、やはりデザインや色も大切です。
長く使うには、気に入ったものを選ぶのが一番です。
好みで選んでみましょう。
加重ブランケットおすすめ5選!
数ある加重ブランケットの中から、私が使っている物やその他おすすめを紹介します。
ぜひ参考にしてください!
ハグラビ
(hugravi)
こちらは「ハグラビ」というメーカーの加重ブランケットです。
私はこれを使っています。
とってもおすすめです^^
数ある重い寝具の中でもこのブランケットの注目したい特徴は、「リバーシブル」という点です。
加重ブランケットは通常冬に使われることが多く、温かい、さらには「暑い」と感じる人もいます。
冬には暖かくて重宝するのだけど、夏に使うと暑くて寝れないという逆効果も考えられます。
しかし、寝苦しい夏に熟睡するために加重ブランケットを使いたいという人もいるはず。
そんな人におススメなリバーシブルの加重ブランケットです。
片面は暖かいなマイクロファイバー素材の面を使って、夏には、ひんやり感覚抜群の冷間素材を使っている面を使えば良いのです。
お値段はすこーし高めになりますが、1年通して使いたいという方におススメです。
もちろん、使い心地も良いと評価も高めですよ。
もう一つ、ハグラビの加重ブランケットの注目したいところは、「洗濯できる」と言う点です。
もちろん家庭用洗濯機でも洗えます。
洗濯機に入れたり出したりと、そうした作業に少々力がいるかもしれませんが、洗濯したい方にもおすすめの加重ブランケットになります。
ぜひチェックしてみてください^^
モダンデコ
使ってる生地はフランネルマイクロファイバー。
繊維の密度が高くて滑らかな肌触りが心地よく眠りに誘ってくれます。
中には細かなガラスビーズが詰まっており、シングルだと重さがおよそ5キロ。
この商品はニオイを抑える抗菌防臭加工が施されているというのもおススメのポイントの一つです。
カラーは2色。
ナチュラルなクリームベージュとシックなモカブラウンから好みで選べます。
Marine Moon
欧米で人気を集めた商品を、日本人体型に合わせて研究・開発されたのがコチラ。
表面の生地はコットンで肌触りもよく、中にはガラスビーズが入っています。
ガラスビーズがよらないために少量のポリエステルわたも入っています。
誰かにハグされているような感覚を出すために、人の体重の10~12%になるように設計されていて、心地よい睡眠をサポートしてくれるのです。
初めての加重ブランケットで不安な人も、こちらは、商品に満足できなければ1年以内の全額返金、もしくは交換保証もついているので、試してみたい人にも安心ですね。
GUTNAP
こちらの加重ブランケットの特徴の一つは「分散加重」という点です。
肩(5%)、腰(45%)、腿(35%)、足元(15%)といったそれぞれの部位によって重さが変わるというものです。
そして上下を変えて使うことでその部位別の重さも変わってきて、好みで使うことができるんです。
また、片面は竹繊維面、もう片面はベルベット面になっていて、こちらも好みで選んで使うと良いのです。
取り外しできるカバーは洗うことができますし、衛生面でも安心ですね。
aden+anais
小さいお子さんには加重ブランケットは使えないとお伝えしてきましたが、こちらは子供用に開発されたウェイトブランケットです。
これでお子さんも熟睡してくれる、よく寝てくれると思ったら、思わず買いたくなるママたちも多いのではないでしょうか?
中には低刺激なマイクログラスビーズが入っています。
胸の部分と足元の部分に適度な重みが加わることで、ママに抱っこされたような安定感、安心感をもたらし、熟睡へと導いてくれるのです。
洗濯機で洗うこともできるので、衛生面でも安心ですね。
対象年齢は満2歳以上、もしくは体重が12キロ以上のお子さんです。
重さはお子様の体重の10%を超えないということも覚えておきましょう。
まとめ
加重ブランケットについてみてきました。
眠れないからとあきらめずに、こうしたアイテムを利用してみるのも良いですよね。
適度な重みがあることで、
- 不安感を減らし
- 睡眠の質を改善
- ホルモンのバランスを改善
といった作用で、熟睡へと導いてくれるのです。
デメリットには、
- 持ち運びが大変
- 洗濯できない
- 夏には使えない
- 家族で使えない
- 値段が高い
- 寝返りがうてない、肩がこる
- 悪夢を見る人もいる
といったものがありますが、洗えるものもありますし、1年を通して使えるものもありますので、使いやすそうなものを選んでみるというのも一つの方法です。
おすすめの商品なども参考にして気に入ったものが見つかると良いですね。
心地よい睡眠の助けになれば幸いです。
今回はここまで!
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