紫外線はお肌に良くないので日焼け止めを塗るわけですが、
「日焼け止めは毎日塗らないと!」
「日焼け止めはたっぷり塗るほうが効果的」
「こまめに塗り直すことが大切」
などなど、日焼け止めをめぐっていろんな話を耳にします。
でも、
日焼け止めを塗りすぎると良くないって話も聞くのですが、その辺はどうなんでしょう?
と、疑問に思ったので調べてみました。
というわけで、
について。
目次
日焼け止めを塗りすぎると良くない?
日焼け止めをしっかり塗らないと焼けてしまうと思っている人もいるようです。
それで、日焼け止めをたっぷりと厚く塗ってる人いませんか?
日焼け止めも塗りすぎるとよくないとも言われています。
くわしくみていきましょう。
メイクの仕上がりがよくない
女性の場合、化粧の下地として日焼け止めを塗る場合が多く、そうやってたっぷりと塗ってしいまうと、その上からファンデーションを塗ったりすると、よれたり、仕上がりがうまくいかないこともありますよね。
たっぷり塗ったからと言って、日焼け止めの効果が倍になるというわけではないので、たっぷり塗るのはどうかと思います。
日焼け止めもお肌に刺激になることがある
日焼け止めの成分に「紫外線散乱剤」や「紫外線吸収剤」といった成分が含まれているものがほとんどです。
主に使われているのは、「紫外線吸収剤」というもの。
この紫外線吸収剤は刺激性があり、肌荒れの原因にもなることがあるのです。
だからといって、日焼け止めを塗らない方が良いというわけではありません。
過度の刺激を与えないように、塗る適量が定められているわけです。
日焼け止めがお肌に負担になるのは、
- 適量以上の量を塗った時
- クレンジングが不十分なとき
- 高い数値のSPFのものを季節を問わず使い続けた時
などがあげられます。
なので、日ごろから適度なものを(デイリーにはSPF30程度で十分だと言われています)、適量使って、クレンジングをしっかりした後にスキンケアをしていれば、特に問題なく使えるというわけです。
むしろ、この刺激がこわいからといって、日焼け止めを使わず、紫外線にお肌をさらけだすほうが、もっと強い刺激を受け、お肌があれる原因になりかねません。
ビタミンD不足
紫外線とビタミンDは切っても切り離せない関係にあります。
日光を浴びることで、体に必要なビタミンDを生産することができるのです。
もちろん、食事からもビタミンDを摂ることはできますが、食事だけから摂るのは難しいので日光にも当たることが必要だというのです。
ところが、日焼け止めを塗っていると、皮下でのビタミンD生産は5%以下に落ちてしまうとも言われています。
また、大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査でも「日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均が欠乏状態である」ということが分かったというニュースもありました。
ビタミンDの働き
ではここで、ビタミンDはどんな働きがあるのか見ておきましょう。
ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を高める作用を持っています。
骨を作るために大切なカルシウムの吸収を助けてくれるんですね。
このビタミンDが足りなくなると、血中のカルシウムが足りなくなり、骨からカルシウムが溶けだし、骨が弱くなるというわけです。
そして骨軟化症や骨粗しょう症などといった病気を引き起こしてしまうこともあるのです。
他にもビタミンDには、
- 免疫システムの補助
- 呼吸器感染症の予防
- 血管や心臓の機能改善
- 抗ガン作用
などの働きがあると言われています。
また、ビタミンDが不足すると、糖尿病や認知症、うつ病を引き起こすリスクが高くなるという話も耳にします。
このように、ビタミンDというのは、私たちの健康には必要な栄養素だということがわかりますね。
どのくらい日光に当たればいい?
ではビタミンDの生産のためには日光にどのくらい当たったら良いのでしょうか?
地域や季節によっても違いがでてきます。
上記のリンクの最後のページには紫外線による人体への悪影響と好影響の図があります。
一般的にも30分から1時間ほど日光浴するのが望ましいとも言われていますが、この図を参考にしても同じことが言えそうです。
短い時間であれば日焼け止めなしでも、お肌に大きな影響を与えないのでは?とも思いますが、それでも日焼けが嫌だ、紫外線がこわいという場合には、ビタミンDが含む食品を積極的に摂ったり、ビタミンDのサプリを摂ったりするということでビタミンDを補給するのが良いでしょう。
しかし、
私もできるだけ日光を浴びるようにしていますが、精神衛生上でもやはり日に当たるというのは気持ちの良いものであり、元気をもらうこともありますので、紫外線がこわいからと言ってずっと家の中にこもるよりは、日焼け止めを塗ってでも日光に当たることをおススメしたいですね。
日焼け止めの塗りすぎは逆に焼ける?
日焼け止めの塗りすぎで、逆にお肌が焼けてしまうってことはないのでしょうか?
結論から言うと、私が調べた範囲では、そういうことはないようです。
ただ、先にも見てきたように、塗りすぎによってお肌に負担がかかることはありますよね。
では、日焼け止めを塗っているのに、日焼けしちゃったっていう人もいるのですが、これはどういうことなのでしょうか?
油分で焼ける
日焼け止めを塗っても焼けてしまうというのは、多くの場合、「油分」が原因だと考えられています。
一般的に日焼け止めには油分が多く使われています。
紫外線吸収剤の配合を助けるため、または顔料を多く配合するためにベースに石油系のオイルを使っている場合が多いのです。
この油分が肌を酸化させ、シミやくすみを作っているので、日焼け止めの油分によってお肌が焼けているという可能性も高いのです。
日焼け止めだけではなく、ファンデーションの中にも油分をベースにしているものがあるため、日焼けとともに色素沈着も引き起こすことがあるのです。
焼けた感じがするけど気のせい?
日焼け止めを塗っているから大丈夫なはずなのに、なんか焼けた感じがするのは気のせいかしら?
そんな風に感じたことはありませんか?
先にも見てきたように、日焼け止めやファンデーションの油分によって焼けて黒くなってしまうということも考えられますが、そのほかにも考えられるのは、
- 日焼け止めがお肌に合っていない
- 日焼け止めが古い
といった点です。
1、日焼け止めがお肌に合わない
日焼け止めもいろんな商品がありますが、化粧品と同じで自分の肌に合う合わないがあるのです。
合わない日焼け止めを使っていると、肌荒れや炎症が起き、紫外線を浴びることで、日焼けから色素沈着を引き起こし、焼けたようになってしまうのです。
2、日焼け止めが古い
日焼け止めの有効期間は約1年です。
日焼け止めには紫外線吸収剤が配合されています。
この紫外線吸収剤が時間が経つと変質するということもあり得ます。
また、他の成分も空気中の酸素と反応して「酸化」したり「劣化」したりするんですね。
この古くなった日焼け止めを使うことで、お肌が焼けたように見えることもあるのです。
日焼け止めは開封したら1年以内に使うようにするのが良いでしょう。
1年以上たったものは、残っていても、もったいないと思わずに、潔く捨てたほうがお肌のためですね。
塗り直ししなかった場合
日焼け止めも効果のある時間は限られています。
また、塗った時にムラができていたり、塗った後に手で触ったり、汗をかいてふいたりするとその部分の日焼け止めがとれて、そのままにしておくと日焼けの原因になります。
日焼け止めが汗で流れてしまったりするときもそうですね。
そうした時に、まめに塗り直していれば、日焼けも防ぐことができますが、そのまま放置していると日焼けしてしまうというわけです。
日焼け止めを塗ったはずなのに、焼けてしまったというのは、こうした原因も考えられるので、ちゃんと塗り直していたか、今一度振り返ってみましょう。
日焼け止めの賢い塗り方
では、日焼け止めの賢い塗り方を改めて確認しておきましょう。
日焼け止めの適量
冒頭でも日焼止めの塗りすぎはよくないという話をしてきましたが、適量を塗るというのは日焼け止めを使う上で、大切なポイントになってきます。
では、その「適量」ってどのくらいなんでしょう?
顔に使う場合には、
- クリームタイプならパール粒1個分
- 液状タイプなら1円硬貨1個分
この「適量」を手にとって、額、鼻の頭、両頬、あごにちょんちょんと置き、全体に広げるように伸ばします。
その後に、もう一度同じ量を重ねてつけると良いですよ。
腕や足などボディに使う場合には、容器から直接、直線を描くようにつけるようにします。
腕や足も表側だけではなく裏側にも同じように直線状に日焼け止めをつけて、伸ばします。
全体に塗れたらOKです。
一度にたっぷり塗るよりはこまめに塗り直す
一度にたっぷり塗っても日焼け止め効果が2倍になるわけではありません。
メイクがうまくできなかったり、お肌に負担がかかったりと、一度にたっぷり塗るのは好ましくないということも見てきましたよね。
それよりは、こまめに塗り直すというのが良いのです。
室内で過ごすことが多い場合は3~4時間に1度くらい、屋外で過ごすことが多い場合には2~3時間に1度くらい塗り直すくらいがベストです。
もちろん、汗をかいてふいたり、顔を触る癖がある人などは、日焼け止めも落ちてしまうことが多いので、やはり2時間ごとくらいに塗り直すようにしましょう。
SPF30?SPF50?
日焼止めを見ると、「SPF」という記号が書いてありますよね。
その後には数字がついています。
SPF30とかSPF50とかといったものですね。
普段の生活で使うのなら、SPF20~30くらいで十分だと言われています。
この数値が高くなればなるほど、紫外線からお肌を守る力が強くなるとはいうものの、その分、やはりお肌に負担がかかってくるものなのです。
つまり、SPF50のほうがお肌に負担がかかるということですね。
しかし1日日差しの強い野外で過ごすという場合にはこのSPF50という日焼け止めを使うのが良いのです。
1日野外で過ごしながら、もちろん塗り直すことも忘れてはいけません。
SPF30とSPF50とどちらが良いか?というよりは、目的に応じて日焼け止めを選んで使うというのが良いのです。
お肌への負担が気になるならノンケミカルの日焼け止めを(化学物質を含まない日焼け止め)
SPF30のほうが50よりはお肌への負担が少なくなりますが、それでも紫外線吸収剤が配合されているので、ある程度のお肌への負担は避けられません。
敏感肌で、刺激の少ない日焼け止めを探しているという人は、最近ではノンケミカルの日焼け止め(化学物質を含まない日焼け止め)も多く販売されるようになりました。
そうした紫外線吸収剤などの化学物質が配合されていない日焼け止めを選んで使うようにすると良いですね。
こんな商品もあります。
お肌にも優しければ環境にも優しい日焼け止めなんですね。
日焼け止めをしっかり塗ったらしっかり落とす
お肌を守るためには、日焼け止めをしっかり塗るのも大切なら、しっかり落とすことも大切です。
日焼止めは化粧品と同じだと考えると、つけている間はやはりお肌に負担がかかっているわけですね。
なので帰宅したらしっかりと落とすようにしましょう。
ただ、ここで気を付けたいのは、しっかり落とすがゆえに、より乾燥するようになってしまったという人もいるんですね。
しっかり落とすのは良いのですが、その後にはしっかりとしたスキンケア、保湿を忘れずにしたいものです。
まとめ
日焼止めはたっぷり塗ったからといって効果が高くなるわけじゃありません。
1度にたくさん塗るよりはこまめに塗り直すことが大切だということですよね。
日焼止めを塗りすぎることで、
- メイクの仕上がりがよくない
- お肌に負担がかかる
- ビタミンDの生産率が低くなる
といったこともあるので、適量を塗るようにしたいものですね。
日焼止めを塗っているのに、お肌が焼けたような気がするという時には、
- 油分によって焼けているのではないか
- 日焼け止めが肌に合っていないのではないか
- 日焼け止めが古くなっていないか
- 日焼け止めをまめに塗り直していないのではないか
と言った点をチェックしてみると良いでしょう。
そして、正しく、賢く日焼け止めを塗ることで、お肌を紫外線からも守ることができ、日焼け止めからも守ることができるので、正しい使い方をマスターして実践してみましょう。
紫外線の強い季節は特に注意が必要な日焼け止めですが、正しく賢く使うことでお肌を守ることができますよ。
今回はここまで!
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