暑い季節は空調服で、寒い季節はヒーターベスト。
近年これらを着用する人が増えてきましたが、これらはもちろん電源が必要です。
そのほとんどがモバイルバッテリーを使用して発熱しているのですが、
モバイルバッテリーならどれでも使えるのでしょうか?
新しいヒーターベストを購入する時に迷ってしまいました…
「スマホのバッテリーは使えない」
「すぐ切れる」
などのうわさも耳にしてさらに不安になってしまいました。
というわけで、
など、バッテリーについて調べてみました。
さっそく見ていきましょう。
目次
ヒーターベストにモバイルバッテリーは使える?使えない?
まずは、
ヒーターベストにモバイルバッテリーが使えないって本当?
について調べてみました。
【モバイルバッテリーとは?】
スマホやタブレット、携帯ゲーム機やモバイルルーターなど、デジタルデバイスを充電できる携帯充電器のことです。
このほとんどは「リチウムイオン」で、使い捨てではなく繰り返し充電して再利用できる点が特徴です。
ちなみに以前は「ニッケル水素」が主流でしたが、現在はその1.5倍の充電容量の「リチウムイオン電池」が使われるようになりました。
「モバイル」という名前だととどうしても「スマホ専用」と思いますが、要するに「持ち運びできる充電器」と覚えておきましょう。
専用バッテリーとモバイルバッテリー
ヒーターベストに使うバッテリーには、
- 専用のバッテリー
- 市販のモバイルバッテリー
の2種類があります。
ということは、
市販、または手持ちのモバイルバッテリーが使えるヒーターベストもある
ということですよね。
メーカーによっては、そのヒーターベスト専用のバッテリーを使わなければ作動しないというものもあります。
この場合そのヒーターベストに最適なバッテリーが準備されているということなので、安心して使えますし、適度な容量をもったバッテリーなので快適にヒーターベストを着用することができます。
一方で、
バッテリー自体の価格が高かったり、使いたい容量のバッテリーじゃなかったりというやや不便な面もあります。
市販のモバイルバッテリーOKの場合、手持ちのバッテリーを使うことができるため、持っていれば別途購入の必要がないので経済的に助かります。
また、新しく購入するとしても専用バッテリーよりもモバイルバッテリーのほうが安いというのもメリットの一つになりますね。
しかし、
使うヒーターベストによって、電圧や接続プラグの形状などと合わなければ使うことができません。
形状プラグが合わない場合は別途に接続ケーブルを購入する必要もでてきまし、そのヒーターベストに自分が持っているバッテリーが使えるのかどうかということを購入前によく確認する必要があります。
持っているモバイルバッテリーが使えないのはこんな時
手持ちのモバイルバッテリーがヒーターベストに使えないっていうのはこんな場合があります。
接続プラグが合わない
市販のバッテリーの場合USBで接続するのがほとんどです。
ところが、ヒーターベストの接続プラグがUSBではないと、市販のバッテリーを使うことができないということが起きます。
こんな時には、USB変換接続ケーブルを利用すると市販のモバイルバッテリーでも使うことができます。
こんなものです。↓
ヒーターベストを購入の際には、こうした接続プラグをチェックすることも大切なポイントになります。
電圧が合わない
一般的にスマホなどに使われるモバイルバッテリーの場合、
定格出力が5V/2.1Aというものや、5V/2.4Aというものが多いです。
ちなみにこのアンペア数が大きくなると充電が短縮できます
この電圧に合うヒーターベストなら問題なく使えますね。
しかし、この出力が不足すると電力が弱くなり、ヒーターベストの本来の温かさを発揮できないということもあります。
例えば、専用バッテリーの中には最大8Vといったものもあるあようです。
こうした場合、専用バッテリーを使うほうが市販のモバイルバッテリーを使うよりも断然暖かく着ることができるということですが、多くの場合が5V以上のバッテリーを推奨しているので使用するには問題ないかと思います。
もちろん、購入の際には電圧も確認しておくことが大切ですね。
容量が少ない
バッテリーの容量が少ないからといって使えないというわけではありません。
が、バッテリーの容量が少ないと、発電する時間が短くなり、長時間の作業をする場合、早く切れて寒くなってしまってはヒーターベストを着る意味がないですよね。
容量はだいたい5000mAh,10000mAhなどと表示されています。
ちなみにこの数字が大きいほど容量が大きいということになります
4時間くらい継続してヒーターベストを使う場合は
↓
10000mAhくらいあると良いですし
1日中使いたいと言う場合には
↓
30000mAhくらいほしいところです
しかしこの容量が大きければ大きいほど、
- バッテリーの価格も高い
- 重さも重くなる
ということです。
バッテリーをポケットに入れておかないといけないので、重くなると作業の負担になることもあるので要注意です。
そんな時には、10000mAhのものを複数用意して使うということも可能ですよ。
30000mAhほどになるとやはり重くて不便だからと小さい容量のものを複数使っているという人も多いです。
こうしたことを確認したうえでモバイルバッテリーをヒーターベストに使えるかどうかを判断してみましょう。
モバイルバッテリーを使っていたらすぐ消えてしまう場合があるのはどうして?
ところで、モバイルバッテリーでヒーターベストを使っていたら、
「電源が勝手に切れてしまった」
ということがあるそうです。
どうしてこのような現象が起こるのでしょうか?
オートパワーオフ機能
モバイルバッテリーにはオートパワーオフという機能がついているものがあります
これは、
一定以下のアンペアでモバイルバッテリーが使われていると自動的に電力の供給をやめる、つまり切れてしまうという機能です
この機能が働いて、ヒーターベストの電源も切れてしまうということがあるのです。
では、どうしてこのような機能がついているのでしょうか?
もともと、モバイルバッテリーはスマホの充電のために作られています。
スマホは微小電流ではなく2.1アンペアくらいの電流が流れており、このくらいの電流ならオートパワーオフ機能は作用されません。
しかし、微小電流で動くような機器につなげると、「充電が完了した」と勘違いして電力供給を停止してしまうのです。
ということで市販のモバイルバッテリーをヒーターベストに使用した場合、ベストとバッテリーの相性により、「電源が切れる場合」「切れない場合」があるのです。
また、
はじめは電源が切れなかったけど、使用中に突然切れてしまった
ということもあります。
それは以下のパターンが原因ということもあります。
PWM制御システムが働く
PWM制御というのは、
半導体を使って電力を制御する方法の一つです
これは、オンとオフのスイッチングを行い出力される電力を制御するものです。
つまりヒーターベストの場合、温度を上げたい場合はオンの時間を長くし、温度を下げたい場合はオフの時間を長くする。
という制御です。
ヒーターベストの中弱設定がPWM制御なので、温度が上がりすぎないためのオフ状態の時にモバイルバッテリー側が、「充電が完了した」「接続機器が外れた」と認識して結果、「切れてしまう(勝手に消えてしまう)」ということです。
上記の「オートパワーオフ機能」が働くということですね。
このような場合はバッテリーを変えてみるしかないようです。
モバイルバッテリー、賢いですよね^^;
【モバイルバッテリーでヒーターベストを使っていて電源が勝手に切れてしまった!こんな時まず試してみる対処法】
こんな現象が起きてしまった時は、「故障かな?」とメーカに出すのではなく、まずはリセットしてみましょう。
- バッテリーをリセットする
- コードをいったん抜いてまた差し込んでみる
といったことをしてみると、普通に電源が入ることがほとんどです。
ベストの電源が切れるのもバッテリーのこのような機能のためなので、ベストの故障でもありません。
またバッテリーの故障というわけでもないので、まず上にあげた対処法をやってみて、それでもだめならやはりメーカに問い合わせて推奨のバッテリーを使いましょう。
ヒーターベストに使えるモバイルバッテリーの選び方のポイント
それでは、ヒーターベストに使えるモバイルバッテリーを選ぶときのポイントを見ていきましょう。
モバイルバッテリーを選ぶ際には、以下の7つのポイントを確認してから購入すると良いでしょう。
- 電気容量
- サイズ
- 価格
- ヒーターベストの接続端子の形状
- 重さ
- 安全性
- 保証
それぞれについてくわしく見ていきましょう。
1、モバイルバッテリーの電気容量
電気容量は10000mAhといったように表示されているものです。
この数字が大きいほど容量が大きく、ヒーターベストの着用時間が長くなるというわけです。
先述したように、10000mAhで約4時間ほど使えます。
これを数個準備してより長い時間使用するという方法もありますね。
2、モバイルバッテリーのサイズ
モバイルバッテリーのサイズも大切なポイントになります。
ヒーターベストはモバイルバッテリーと接続して、ポケットに入れて使用することになります。
なので、ポケットにも入らないような大きなバッテリーだと使うのが不便ですよね。
ヒーターベストによってはバッテリーを入れる部分がついている場合もありますが、そうでなければポケットの大きさはそれぞれ違いがあります。
なので、ポケットの大きさとバッテリーの大きさを確認してから購入するようにしましょう。
3、モバイルバッテリーの価格
もちろん価格も大切なポイントになりますよね。
モバイルバッテリーの価格はピンからキリまであります。
一般的には1000円くらいから6000円程度。
容量が大きくなれば価格も高くなる傾向があります。
安くて容量の小さいものを複数準備するか、容量の多いやや高価なものを一つ準備するか?
これは人それぞれ好みやヒーターベストの使用時間や使い方にもよるので、便利な使い方を自分なりに考えてみると良いでしょう。
4、ヒーターベストの接続端子の形状
ヒーターベストとモバイルバッテリーを接続するときに、問題がないように、接続端子の形状を確認しておきましょう。
例えば、ヒーターベストの接続端子がDC端子の形状をしていると、モバイルバッテリーはUSBが多いため合いません。
そんな場合は、変換できるケーブルを別途に購入すると良いでしょう。
これについては先に紹介したこちら↓もそのうちのひとつです。
しかしこの形状については全てを調べていないので、「各メーカで様々」と覚えておいてください。
モバイルバッテリーの重さ
モバイルバッテリーはヒーターベストに接続したら、ポケットなどに入れて使います。
このバッテリーが重いと、作業するときにも疲れます。
重いといってもそんなに重くないだろうと思うかもしれませんが、何気に肩が凝ったりするものです。
モバイルバッテリーの重さの目安は、200g以下(おにぎり2個分)がおススメです。
モバイルバッテリーの安全性
モバイルバッテリーを購入する際には必ずチェックしたいものです。
ポケットに入れて使うものですから、発火などの事故があっては大変なことになりますね。
安心して使うためにも安全性は必須項目になります。
モバイルバッテリーの場合、「PSE認証」をされているものを選ぶと安心です。
PSE技術基準に適合したということで、製品にPSEという文字が表示されています。
これを確認して買いましょう。
【PSE認証とは】
日本の政府が定める電気用品安全法
その安全基準に適合した電気用品に貼り付けられる表示が、PSE認証(PSEマーク)です
モバイルバッテリーの保証の有無
家電の一つになるモバイルバッテリーも保証があれば安心です。
買って間もないのに、突然電源が入らないなどということがあると困りますよね。
保証期間も1~2年ほどのものがありますので、購入前に確認しておくと良いでしょう。
万が一の時のために役に立つはずです。
ヒーターベストに使えるモバイルバッテリーおすすめ5選!
では、具体的にヒーターベストに使えるモバイルバッテリーのおすすめを紹介していきましょう。
Lettop
電熱ベスト専用バッテリー
電熱ベスト専用バッテリーなので、電熱ベスト用に使えるということは確かですよね。
ということもあって人気の商品です。
10000mAh大容量であり、長時間給電可能です。高温モードなら4~6時間、中温モードなら6~8時間、低音モードなら10時間ほどまで使えます。
また計量小型という点もうれしいものですね。
クレジットカードのサイズよりも小さく、重さも195g。気軽に持ち歩くことができます。
バッテリーがどのくらい残っているか?というのも使っていて気になるところ。
それもLCDディスプレイで一目で確認することができます。
電熱ベスト専用ですが、他に電熱パンツや電熱インソールなどにも使えます。
もちろん、PSE認証済、保証もついているので安心して使えます。
TYHOO
20000Mモバイルバッテリー
10000mAh
こんなコンパクトなバッテリーがあったら…
と思ってた人も多いのではないでしょうか。
サイズが7.2㎜×7.2㎜というクレジットカードの半分くらいの大きさになります。
ポケットが小さくても入らないということはないでしょう。
重さも165gと負担のない重さなので、ヒーターベスト着用にも良いでしょう。
安全性においてもPSE認証済みですし、保証期間が2年もあるので、安心して使えるバッテリーですよ。
Anker Power Core20100
容量が大きいものが欲しい方には、こちらがおススメです。
20100mAhという大容量でありながら、軽いということで、長時間身につけていても負担になりません。
重さは缶ジュース1個分くらいと考えると良いですよ。
品質面でもAnkerのバッテリーは多くの人が認めているので、安心ですね。
Anker正規販売店からの注文だと18か月の保証がついています。
Ankerno会員になるとさらにプラス6か月の保証がついているので、参考にしてください。
エレコム
モバイルバッテリー
10000mAh
モバイルバッテリーでかわいいもの
と思ってる女性たちも多いと思います。
見てるとほっとするようなデザインのこちらのバッテリーはいかがでしょうか。
USB―AタイプとUSB―Cタイプのケーブルが付属し、スマホの充電もできますし、電熱ベストにも使えます。
保証は6か月とやや短めですが、薄型で計量、コンパクトに持ち歩けますよ。
MOXNICE
モバイルバッテリー
10000mAh
こちらはおしゃれなピンク色のバッテリー。
カラーはブラックやホワイトもありますよ。
コンパクトで軽いというのも人気の理由の一つです。
ポケットに入れても負担になりません。
おしゃれなデザインなので、ヒーターベスト以外にもスマホの充電にも使えますし、持ち歩いていてもおしゃれ感があって自慢の一品になりそうです。
バッテリーの残量もLCDで表示され、1%単位で確認することができますよ。
以上、
気に入ったバッテリーはあったでしょうか?
他にもモバイルバッテリーはいろいろあるので、以下に「アマゾン」「楽天」「Yahooショッピング」のリンクをはっておきますので、ぜひ検索してみてください。
まとめ
ヒーターベストにもモバイルバッテリーが使えます。
専用のバッテリーしか対応していないベストもあるので、要確認ですね。
またモバイルバッテリーでもヒーターベストと合わないものもあるので、
- 電力
- 接続端子
- 容量
などを確認のうえ使用したいものです。
ヒーターベストの電源が消えてしまうというトラブルもよくあるようです。
そんな時は、リセットしてみる、接続ケーブルをいったん抜いてまた差し込んでみるという操作で電源が入ることがほとんどなので、故障かなと疑う前に、リセットしてみましょう。
それでも動かないというときには、バッテリーもしくはヒーターベストの故障を疑ってみることもできますね。
モバイルバッテリーを選ぶときには、
- 電気容量
- サイズ
- 価格
- ヒーターベストの接続端子の形状
- 重さ
- 安全性
- 保証
といった点を確認し、安全に安心して使いたいものですね。
おススメ商品も紹介してみましたので、参考にしてください。
寒い季節、ヒーターベストの使用の助けになれば幸いです。
今回はここまで!
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