暑い夏には、電動ファンが内蔵された空調服を着ると涼しく過ごすことができ、暑い野外での作業やアウトドアなどに重宝されています。
季節は変わり、冬になると今度は暖かいものが欲しくなりますよね。
そこでおススメなのがヒーターベストです。
でも夏はコレ、冬はコレとバッテリーが別々だと混乱したりもしますし、また買うのももったいないと思うものです。
空調服のバッテリーが使えるヒーターベストってあるのでしょうか?
というわけで、
について調べてみました。
さっそく見ていきましょう。
目次
空調服のバッテリーが使えるヒーターベストを紹介!
寒い冬に外での仕事や作業をするのは辛いものですよね。
温かく作業がしたいという人にはヒーターベスト(電熱ベスト)がおススメです。
ここでは、空調服のバッテリーが使えるヒーターベストを紹介していきましょう。
空調服のバッテリーが使えるヒーターベストのメーカー
私が調べたところ、空調服のバッテリーがヒーターベストにも使えるのは、
- バートル
- 村上被服(HOOH)
- マキタ
といった主に3つのメーカーです。
バッテリーはそれぞれ同じメーカーのものを使うことになります。
では、さらにくわしく見ていきましょう。
バートルのヒーターベスト
空調服やヒーターベストといえば、「バートル」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。
おしゃれなデザインに実用性が伴っていて、人気がありますよね。
バートルのおすすめはこちら。
バートルのサーモクラフト対応の防寒ベストです。
<バートル防寒ベスト5024>
防寒性、機能性、デザイン、どれを見ても満足できる内容なのに、さらに価格まで気に入るという人が多いのです。
また、襟のボアと身ごろに中綿がしっかりはいっているので、このベストだけでも防寒着として十分活躍します。
【サーモクラフトとは?】
バートルから発売されている電熱パッドのことを【サーモクラフト】と呼びます。
ちなみに同じバートルから発売されているエアークラフト(ファン付き作業着、空調服)のバッテリーも使えるので夏から冬まで同じバッテリーを使うことができます。
この「サーモクラフト」を対応の防寒着(背中部分)に取り付けることで体を温めることができます。
取り外しができるので他の防寒着(サーモクラフト対応)に付け替えることが可能です。
上記の【バートル防寒ベスト5024】に取り付けるサーモクラフトはこちら
バッテリーまでセットで買いたいというときにはこちら
バッテリーは空調服のバッテリーを持っていれば使えますが、買い換えたいもしくは初めての場合にはセットで買うとよりお得感があります。
【サーモクラフトを利用するには】
- サーモクラフト(電熱パッド)
- バッテリー(エアークラフト用も可)
- 防寒着(サーモクラフト対応しているもの)
の3つが必要で、バッテリーは夏場にファン付き作業着「エアークラフト」と同じバッテリーを利用できます。
一般のモバイルバッテリーには対応していないので注意です。
他にもバートルのサーモクラフト対応のベストはこちら
<サーモクラフト対応防寒ベスト5004>
<サーモクラフト対応防寒ベスト3214>
<サーモクラフト対応防寒ジャケット5020>
ベストではなくジャケットになりますが、寒い外での作業にアウトドアに袖のあるジャケットが欲しいと言うときにはこちらがおすすめです。
他メーカーの電熱ベスト
空調服のバッテリーが使えるヒーターベストは何もバートルに限ったわけではありません。
その他のおすすめも紹介します。
まず最初はこちら
<マキタ充電式暖房ベストCV202DZ>
マキタのバッテリーを持っていたらこの暖房ベストがおススメです。
首元まで温かく、インナーベストとして上着の下に着ても動きやすく、アクティブな動きを妨げません。
電源をOFFにしてもフリースの裏地で暖かく、さらにあったかくしたいときには電源をONにすると、首元、背中、お腹周りなどの4か所の発熱体から暖かくなっていきます
寒い外での作業もこれなら安心ですね。
<村上被服(HOOH)ヒートベスト1088)>
こちらもバッテリーをもっていれば、HOOH快適ウェアにも使えます。
首元や背中にヒーターが内蔵されていて、3段階の温度切り替えボタンで調節できるようになっています。
薄手でインナーとしても着れますし、温かいのが一番ですね。
<村上被服(HOOH)ヒートベスト1077)>
先ほどの1088は縦首襟でしたが、こちらはVネックのベストです。
インナーとして着るならこちらが便利そうですね^^
スーツの下にも着れるので、ぜひチェックしてみてください。
空調服と電熱ベストのバッテリーの互換性について
ところで、
空調服のバッテリーを持っていればどんな電熱ベストでも使えるのでしょうか?
そんな疑問について調べてみました。
同じメーカーなら大丈夫?
基本的には同じメーカーのバッテリーとヒーターベストなら合うようになっています
空調服で使うバッテリーでもヒーターベストにも使うことができるというものが多いようです。
これがもし、
異なるメーカーのバッテリーを使ったらどうなるでしょう?
空調服の場合、ファンが動きませんし、ヒーターベストの場合は暖かくなりません。
これじゃあ意味がありませんね。
その程度で済むならまだ良いのですが、異なるメーカー同士だとケーブルが差し込めないということもありえますし、最悪の場合発火の危険性もあり危険です。
なので、同じメーカーのものを使うということを原則としておくと間違いないでしょう。
バートルのサーモクラフトとバッテリーの互換性の注意点
バートルのヒーターベストやサーモクラフトも先に紹介してきました。
なかなかおしゃれで、機能面においてもデザインにおいても人気のあるメーカーです。
なので、
夏にバートルのファンのついた空調服を買って、バートルのバッテリーを持っている人も多いのではないでしょうか?
ここで注意。
同じメーカーだからサーモクラフトにも使えるだろうと思っている人は、今一度確認してみてください。
2022年の最新バッテリーを持っている場合、2021年以前のサーモクラフトとは互換性がなく、2022年の最新バッテリーを使うことができません
2022年最新バッテリーを使えるのは、2022年最新のサーモクラフトパットだけなのです。
バートルのバッテリーとサーモクラフトパットの互換性を整理してみました。
2022年バッテリー
+
2022年サーモクラフトパット
↓
動く
——————————-
2022年バッテリー
+
2021年サーモクラフトパット
↓
動かない
——————————-
2021年バッテリー
+
2022年サーモクラフトパット
↓
動かない
——————————-
2021年バッテリー
+
2021年サーモクラフトパット
↓
動く
ということです。
実はこれ、ヒーターベストに使うサーモクラフトパットに限ったことではないのです。
夏に空調服として涼しく着たい場合にはファンがついていますが、そのファンとの互換性もサーモクラフトパットと同じなのです。
つまり、
2022年の最新バッテリーは2022年のファンしか使えず、
2021年のバッテリーは2021年のファンにしか使えないということです。
バートルのバッテリーを見分ける方法
このようにバートルの場合、2021年のバッテリーと2022年のバッテリーをきちんと見分けて使わないといけないわけですが、「自分が持ってるバッテリーはいつのもの?」というときの見分け方を紹介しましょう。
ポイントは3つ、
- 品番で見分ける
- 電圧で見分ける
- 見た目で見分ける
それぞれ見ていきましょう。
1、品番で見分ける
バッテリーには品番が表記されています。
2022年モデルは「AC300」
2021年モデルは「AC260」
このように表記されているので、これで見分けることができます。
2、電圧で見分ける
2021年型と2022年型では電圧も違うのです。
2022年モデルは「17ボルト」
2021年モデルは「13ボルト」
この電圧の表記は、バッテリーの表面にも記載されていますし、購入時には外箱をチェックしたり、通販の場合にも説明書きをチェックしてみるとわかりますよ。
3、見た目で見分ける
見た目にはバートルのロゴマークの配置が違っていますので、それで見分けることができます。
2022年モデルはロゴが小さくバッテリーの短辺と同じ向きにあります
↓こんな感じです
2021年モデルはロゴが大きくバッテリーの長辺と同じ向きになっています
↓こんな感じです
これだけ見分ける方法があるので、きちんと確認すれば失敗のない買い物ができますし、またどのサーモクラフトパットと合わせられるかということも確認できますね。
【TC500】
【TC250】
マキタの場合
マキタは工具などのバッテリーでマキタ製の暖房ベストを使うこともできます
電動工具に使用するバッテリーを使う場合には、バッテリホルダーが必要になります
マキタは電動工具が充実しているので、これらの工具を使っている人も多いと思います。
そのバッテリーを兼用できるのは限りある資源を効率よく使うという観点からもいいことなから、マキタの製品を使っている人ならマキタ製の暖房ベストはおススメです。
バッテリーは意外に高価なものですし、暖房ベスト(ヒーターベスト、ヒートベスト)や空調服だけのためにバッテリーを購入するのはもったいないですよね^^;
ぜひ参考にしてみてください。
バッテリホルダーのフックを腰につけて使うと、バッテリーをベストの中に入れなくてもいいので、重さを軽減することができます。
そしてマキタも空調用のバッテリーを使うことができます
この場合には、ケーブルユニットを別途に買う必要があります
暖房ベストによって、使えるバッテリーが表示されているので、確認してから購入し、使用することをおススメします。
他のメーカーのものはどう?
では他のメーカーだとどうなんでしょうか?
空調服とヒーターベスト、どちらも使えるバッテリーがあるのでしょうか?
メーカー別に整理してみました。
ここでは、
ヒーターベストのバッテリーが空調服にも使えるか?
という点でまとめました。
メーカー | ヒーターベスト | 空調服 |
自重堂 | 〇 | × |
桑和(SOWA) | 〇 | × |
アイズフロンティア | 〇 | 〇 |
クロダルマ | 〇 | 〇(*) |
ジーベック | 〇 | × |
アイトス | 〇 | × |
問題なく使用可(〇)
使用不可(×)
(*)
ただし、クロダルマの場合、ヒーターベストのバッテリーを空調服で使用した場合、容量が空調服用よりも劣ります
アイズフロンティアの場合
アイズフロンティアの場合は、
ヒーターベストのバッテリーが空調服でも使える
ということです。
こちらのバッテリーはヒートベストにつけるヒーターパット用のバッテリーですが、クーリングファンにも使えるということです。
しかし、
空調服で使うこちらのバッテリーは、
こちらはヒートベストにも使えるという表記がないので、使いたいと思ってる場合にはメーカーに確認が必要です。
こうしてみると、
ほとんどのメーカーのものは空調服との互換性がない
ということが分かりますね。
空調服のバッテリーをヒーターベストにも使うには、事前に確認が必要ということがわかります。
購入前にチェックしたいポイントですね。
ヒーターベストのお手入れは簡単?
空調服もさることながら、ヒーターベストのお手入れって気になりますよね。
外での作業をする人ならなおさら汚れが気になります。
インナーとして着るからといって安心はできません。
汗をかいたりしてニオイが気になることもありますし、食事の際に汚れるということもありえます。
今や空調服やヒーターベストは必需品。
ということは職人にとって仕事に必要な「機材」と言えるのではないでしょうか?
というわけで、
「お手入れ」についてメーカー別に調べてみました。
バートルのヒーターベストのお手入れ
バートルのヒーターベストの場合、「T字電熱パット」つまり「サーモクラフトパット」は取り外しが可能なので、これを取り外して洗います。
ベストだけなら「手洗い」が可能です。
表面はポリエステル100%なので、霧吹きで吹き付けた後に濡れ布巾などで拭きとるだけでも汚れは落ちます。
バートルのヒーターベストの場合、サーモクラフトパットが取り外せるので洗濯が簡単ですね。
ではサーモクラフトパットはどうでしょうか?
結論、
こちらは洗濯ができません。
なので汚れやニオイが気になるときには、濡れ布巾などで汚れをふき取ったり、消臭スプレーなどを利用してニオイ対策をしましょう。
村上被服のヒートベストのお手入れ
村上被服のヒートベストもポリエステル100%なので、軽い汚れは濡れ布巾などで拭き取るだけでも落ちそうです。
洗濯したい場合には、洗濯表示に従って洗うこと。
- バッテリーを外して洗う
- 風通しの良いところで自然乾燥させる
- 乾燥機は使わない
- 濡れた状態で使用しない
といった点に気を付けて洗うようにすると良いでしょう。
マキタの暖房ベストのお手入れ
暖房ベストのほとんどは表面が100%ポリエステルでできていますので、表面についた汚れは比較的簡単に落とすことができます。
簡単な汚れの場合
霧吹きをふきつけ、その後、濡れふきんなどで拭く
簡単な汚れはこれで十分に落とせます。
丸洗い可能
汚れの範囲が広かったり、ニオイが気になって丸洗いしたくなることもありますね。
マキタの暖房ベストは洗濯機で丸洗い可能です
洗濯機で洗う際に気を付けることは、
- バッテリーとの接続ケーブルはポケットの中にしまう
- 全部のチャックを閉める
- 干すときには吊り干し+陰干し
の3点です。
もっともそれ以外にも洗濯表示がありますので、それに従って洗濯するようにしましょう。
ドラム式の乾燥機は低温でとか、アイロンは使ってはいけないとかといったことですね。
丸洗い可能なヒーターベストも多いですが、洗濯機使用の際には洗濯ネットに入れて洗うことをおススメします。
手洗いをするときには、ぎゅっと絞らないようにという注意書きを見ることもあるでしょう。
これは断線の恐れがあるからです。
それぞれの洗濯表示に表記されているので、それを守ればまず間違いはないでしょうから、洗濯表記をチェックすることをお忘れなく。
ヒーターベストの効果的な使い方
ヒーターベストを使えば暖かいのはわかりますが、より効果的に使う方法はあるのでしょうか?
ヒーターベストの操作方法
一般的なヒーターベストの使い方は以下の通りです。
- バッテリーを充電する
- バッテリーと本体をつないで、バッテリーの電源を入れる
- 薄手のシャツなどを着て、そのうえからヒーターベストを着る
- 本体の電源をいれる
- 温度を調節する
多くのヒーターベストはベストに電源ボタンがついていて、温度調節もできるようになっています。
電源を入れると、早ければ10秒から15秒くらいで暖かくなり、1分もすれば十分温かくなるようです。
ただ、「強」にすると温かいけれど、それだけバッテリーの消費も早くなります。
寒いところで「強」にして温かくなったら、あとは「弱」にしておくなど、長時間使うときにはバッテリーの消費を抑える工夫もしてみると良いでしょう。
ヒーターベストを効果的に着る方法
せっかく温かくなるヒーターベストを着るのに、熱が外に逃げてしまっていてはもったいないですね。
また、弱い電熱でも暖かく着れたらなお良いものです。
寒い外での作業時にも、やはり暖かいのがベストですよね。
暖かく着るポイントは、
薄い肌着の上から着る
ということです。
ジャケットのように一番上に着るベストなどは、厚いトレーナーなどの上から着ることが多くなるかもしれませんが、インナーとして着れるヒーターベストなら、肌着の上から着るとその温かさがよく感じられます。
さらに上から上着を着ると熱も逃げにくくなります。
温かさを感じやすいので、
弱い熱でも暖かくバッテリーの消費を抑えることもできます。
しかし、ここで注意したいのは、お肌に直接当てることは避けてください。
肌着などを着てその上からベストを着るようにしましょう。
この肌着やインナーがなく、直に肌に触れてしまうと低温やけどなどの事故につながる可能性もあります。
「夜、寒いから寝る時にも…」という理由でヒーターベスト着る。はNGです。
やはり低温やけどが心配です。
近すぎず、遠すぎず、適度な距離で使うのが安心であり、より効率的というわけですね。
ヒーターベストに寿命はあるの?処分の仕方は?
去年買ったヒーターベスト今シーズンも着れるかな?
去年のものならまだまだ着れそうだけど何年か経ったのは大丈夫?
ヒーターベストに寿命はあるの?
という点を調べてみました。
ヒーターベストの寿命
ヒーターベストの寿命は、
バッテリーの寿命
といっても過言ではありません。
電熱線が内蔵されているようなベストの場合は、バッテリーが故障したり、寿命がきたり、または中の電熱線が切れたりという時には「寿命」となってその機能を果たさなくなってしまいます。
もちろん、バッテリーの問題であればバッテリーを買い替えれば良い話なので、ベストは着ることはできますね。
中の電熱線が切れたら新しく買い替えるのも良いでしょう。
また、先にもバートルのバッテリーとベストやファンとの互換性を見てきましたが、新しいものが去年のものに対応していないということもあるので、バッテリーを買い替える時にも注意が必要です。
またバートルなどように、
サーモクラフトパットや電熱パットを取り付けて使うベストの場合は、バッテリーやその電熱パットの故障などで使えなくなるくらいで、それらを買い替えることでベストは数年間は着続けることができます。
冬の寒い時期だけに着るのでベスト自体も長持ちしますし、バッテリーもワンシーズンだけの使用なら3~4シーズンくらいはもつでしょう。
しかしバッテリーの性能にはバラつきがあるものです。
断言はできません^^;
処分の仕方
バッテリーの多くはリチウムイオン電池なので、35度以上の暑さや0度以下の寒さに弱いとされています。
そういった環境からバッテリーを守ることだけでも長もちさせることができるので、気を付けてみましょう。
では、寿命になったヒーターベストを処分するにはどうしたらいいのでしょうか?
電熱線が内蔵されているベストの場合は、自治体によって資源ごみとなることもあるので、可燃ごみなのか資源ごみなのか、お住まいの自治体のホームページなどで確認してみましょう。
また、
バッテリーは乾電池のように可燃ごみに捨てたり資源ごみに捨てたりもできません
専用のバッテリー回収ボックスなどがホームセンターで見られると思いますが、そうしたところに処分するというのが正しい処分法になりますね。
まとめ
寒い季節には今や必須アイテムと言ってもいいくらい着ている人が多くなったヒーターベスト。
いろんなメーカーからも販売されていますが、バートルのバッテリーを持っていれば、ベストやサーモクラフトパットを買い足すだけで暖かい冬が過ごせそうです。
ただメーカーによっては(今回はバートルの2021年と2022年の)互換性がない場合ものもあるので、購入時にはよく確認してから購入しましょう。
そして、
基本的に同じメーカーから販売されているバッテリーを使うのが原則です
空調服のバッテリーが使えるのは、
- バートル
- 村上被服
- マキタ
といったメーカーではありますが、これらのヒーターベストを買うときにも今一度確認してからのほうが安心です。
ヒーターベストを効率的に着て、また正しくお手入れして長持ちさせられると良いですね。
参考にしてください。
今回はここまで!
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