家の蛍光灯って、
当たり前ですが、
突然切れます
慣れている人は、
「あ、寿命だな。じゃ、これを買ってきて…こうして…(ササッ、完)」
と簡単に取り換えてしまうのでしょうが、
一人暮らしを始めたばかりの人や、そういう作業が苦手な人はまず、「どれをを買えばいいの〜」というところからわからないのです^^;
また、たまにあるのが、「取り換えても点灯しない!(怒)」というトラブル。
さらに、
蛍光灯のサイズが違った!
明るさが前と違う!
といった蛍光灯交換あるあるも発生したりします。
ということで、
という内容について調べてみました。
目次
蛍光灯がつかない理由とその対処法
では、さっそく、蛍光灯がつかない理由とその対処法から見てみましょう。
蛍光灯がつかなくなる理由は次の3つが考えられます。
- 蛍光灯の寿命・接触不良
- グロー菅の故障
- 照明器具・安定期の故障
順番にくわしく見ていきましょう。
1、蛍光灯の寿命・接触不良
よくあるのがこれです。
「接触不良」もしくは「寿命」です。
わが家でも蛍光灯がつかなくなると、「ああ、もう寿命だな」と疑いもなく、新しいものと交換します。
でもできれば、
寿命かな?とあきらめる前に、接触不良を確認してみましょう
というわけで、
「接触不良の対応」と「寿命」について見ていきましょう。
接触不良の対応
以下の2つの確認をしてみましょう。
【接触不良の対応1】
まずはつけなおしてみましょう。
意外にこの対応でつくことがあります。また、少し時間がかかってつくこともあるのであせらずじっくり試してみましょう。
【接触不良の対応2】
手で少しずらしてみましょう。
「え?普段絶対さわってないのに?」と思うかもしれませんが、この対応でつくこともあるんです。やる価値はあります。
また、感電防止のためにずらすときには必ず電源はオフにしましょう。
「新しいのに、なんでつかないの?」という時もあります。
この場合にも接触不良を疑ってみましょう。
蛍光灯の寿命
では、蛍光灯の寿命ってどのくらいなのでしょう?
蛍光灯は6000時間以上が寿命だといわれています。
でも、「6000時間ってどのくらい?」って感じですよね^^;
大体、2年〜4年という目安のようです。
家庭によって、または部屋によっても蛍光灯を使っている時間や頻度は違ってきますね。
使う時間が短ければ4年ほど使えるかもしれませんが、1日中つけている場合は早ければ2年ほどで寿命がくる計算のようです。
それを時間にすると6000時間ということなんですね。
でも、「この蛍光灯を交換したのは、いついつだから…」って覚えてないですよね。
また、「いま5500時間ぐらいで寿命がそろそろだから買いに行こう」という人もなかなかいないと思います。
しかし蛍光灯は突然切れてしまう物。そしてないとすごく不便です。
なので蛍光灯のストックは必ず用意おくことをおススメします。
蛍光灯の寿命の見極め方
寿命が来ているかどうか見極める方法は、
蛍光灯の端が黒ずんでいるか
という点です。
蛍光灯の両端が黒ずんでいるとそろそろ寿命かもと思って新しい蛍光灯を準備しておくと良いでしょう。
蛍光灯の寿命であれば取り換えれば良いのですが、この蛍光灯の交換方法に関しては後に詳しく見ていきますね。
2、グロー菅の故障
家庭にある蛍光灯を取り換えるときなどに、「点灯管」「グロー菅」というものを目にすることがあると思います。
「何これ?」と思ったことありませんか?私はあります。「蛍光灯だけでいいんじゃないの?」と今でも思っています^^
グロー菅(点灯管)というのは、蛍光灯などの光源となる照明器具に付属している小さな豆電球のような形をした部品のことです。
この部品が蛍光灯を光らせるための着火剤のような役割を果たしているんです。
意外と重要な物なんです。
そしてこのグロー菅の寿命は4~8年と言われています。
グロー菅の故障かな?と思ったら
寿命でなくても、このグロー菅の接触不良や故障によって蛍光灯がつかないということがあるので、つかないときにはグロー菅のチェックも必要です。
電気をつけたときにグロー菅は一瞬うっすらと光を放ちます。
故障していたり寿命がきているときには全く反応しなくなるのでよく観察してみましょう。
特に、2本連続している「直管蛍光灯(棒状のもの)」や「丸形の蛍光灯」の場合に、1本しかつかないということがよくありますが、このグロー菅が原因のことが多いのです。
他にも、
- 蛍光灯がちかちかする
- スイッチを押しても点灯するまでに時間がかかる
この場合もグロー菅の問題が原因のことが多いです。
注意点として、2つ目の「スイッチを押しても点灯するまでに時間がかかる」という場合に「あ、新しい蛍光灯を買ってこなきゃ」となりがちです。
このパターンで、「新しい蛍光灯に交換したのにつかない!」というトラブルも発生します。
グロー管、要チェックです。
グロー菅を交換しよう
このグロー菅が原因だとわかれば、グロー菅だけを交換することも可能です。
グロー菅はホームセンターなどでも販売されていますし、ネットでも購入できます。
使っているグロー菅の品番などを控えておいて、同じものを購入すれば問題なく使えるはずです。
こちら↓
ところで、「うちの蛍光灯はグロー菅がないけど?」という人もいるでしょう。
実は蛍光灯の種類によって違うのです。
蛍光灯には、
- グロースタート式
- ラピッドスタート式
- インバーター式
以上の3種類があります。
グロー菅があるのはグロースタート式だけです。
このグロースタート式の蛍光灯でグロー菅の故障が疑われる場合はよく観察してみましょう。
3、照明器具・安定器の故障
蛍光灯を新しいものに変えたり、グロー菅かなとグロー菅を交換してみたりしても、それでもつかないという時は、照明器具自体もしくは、安定器が故障していることも考えられます。
照明器具というのは、蛍光灯を設置する器具のことですね。
その照明器具には安定器という装置がついています。
安定器とは?
安定器というのは、照明器具の心臓とも言える核心部分なのですが、蛍光灯の点灯に必要な装置なのです。
蛍光灯は放電ランプとも言え、放電現象を利用した光源です。
この放電現象は不安定なもので、電源に直接つなぐと電流が急激に増えてランプが壊れてしまうのです。
そこで安定器の出番です。
この電流が増え続けるのを防ぐために、電源とランプの間に抵抗を入れて電流を一定の値に安定させるというのが安定器の役割なのです。
つまり、
蛍光灯を発光させ、明かりを安定化させるための装置だということですね。
安定器の種類
グロー菅のところで「蛍光灯には3つの形式があって、グロー管を使うのはグロースタート式」と説明しましたが、実はこれ、安定器の種類ということになります。
さっきのところで、「それぞれどんな感じ?」と思いましたよね^^
お待たせしました。
これら、
- グロースタート式
- ラピッドスタート式
- インバーター式
簡単にどんなものか見ていきましょう。
1、グロースタート式
昭和から平成はじめのころに生産されている照明器具はこのタイプが多いです。
グロー菅との連携によって蛍光灯を光らせるタイプのものです。
このグロースタート式は安定器具がコンパクトで軽いというのがメリットです。
しかしスイッチを入れてから明るくなるまでに時間がかかるというのがデメリットでもあります。
2、ラピッドスタート式
ラピットスタート式の安定器は、グロースタート式からグロー菅を除去したタイプのものです。
グロー菅ではなく、大きく重量のある変圧器によって電極に熱を加えて蛍光灯を光らせます。
スイッチを入れてから早く明るくなるというメリットの反面、変圧器を利用するため安定器が重くなってしまうという点がデメリットでもあります。
3、インバーター式
これはすべてが電式部品のみで構成されている安定器のことです。
新築の家や新しいマンションやアパートなどに備え付けられている照明器具はこのインバーター式のものがほとんどです。
インバーター式は熱ではなく、高周波によって点灯する方式になっていて、電源スイッチをいれるとすぐに蛍光灯が明かるくなるのがメリットです。
安定器の寿命
この安定器にも寿命というものがあります。
どのくらい使うかにもよって違ってきますが、安定器の寿命は約10年と言われています。
なので、10年以上、照明器具のメンテナンスをしていないという時には要注意です。
「蛍光灯を交換したけどつかない、つきが悪い」
「最近電気代が高くなってる気がする」
ということがあれば一度照明器具と安定器を点検してみるのが良いでしょう。
照明器具や安定器が故障していると、ショートや漏電などの原因になり、火災につながることもありますし、危険が伴うこともあるので、注意して点検しながら、早急に直したいところです。
照明器具や安定器の故障の場合は専門家に任せる
照明器具や安定器の修理・交換に関しては専門の業者に任せるのが安心です。
なぜなら、こうしたものは専門の知識や技術が必要になるからです。
もっといえば、こうした安定器の修理や交換などは「電気工事士」の免許が必要な作業です。
間違って触って感電してしまっても困りますし、さらなるトラブルを生み出すこともあるので、安易に触らず、業者に頼みましょう。
片方だけつかない理由とその対処法
1つの照明器具に2本の蛍光灯を使うタイプがあります。
この時に片方だけつかなくなってしまうということがありますよね。
これはどうして起きるのでしょうか?
理由は2つ考えられます。
- 片方の蛍光灯だけ寿命
- 片方のグロー菅が寿命
これらについてくわしく見ていきましょう。
1、片方の蛍光灯だけ寿命
2本ある蛍光灯のうち1本だけつかなくなったということがありますが、これは片方だけが先に寿命になってしまったということが考えられます。
2本同時に取り付けたのにどうして?と思うかもしれませんが、2本とも同じタイミングできれるというのはまれなことなので、数日の差でもう片方も切れてしまうことが多いです。
こうした時には、蛍光灯を交換しましょう。
2、片方のグロー菅が寿命
グロー菅の故障のところでも書いてきましたが、片方の蛍光灯がつかないというときには、グロー菅の寿命や故障も疑うことができます。
故障や寿命が考えられれば、グロー菅の交換をしましょう。
蛍光灯が2本あればグロー菅も2つあります。これもやはり同じ時期に取り付けたなら似たような時期に寿命が来ることが多いので、グロー菅を買うときには余裕をもって購入しておくと安心ですね。
新品にとりかえてもつかない理由とその対処法
新品の蛍光灯にとりかえても、それでもつかない~!となると困りますよね。
こんな時の原因と対処法についてみていきましょう。
考えられる原因は次の5つです。
- 蛍光灯の型番が間違っている
- 蛍光灯の接続不良
- 蛍光灯が不良品
- 照明器具が壊れている
- 配線に問題がある
これらについてくわしく見ていきますね。
1、蛍光灯の型番が間違っている
蛍光灯は使っていたものと同じ型番のものを使うのが間違いがなく安心です。
新しい蛍光灯の型番が使っていたものと違っていないか、今一度確認してみましょう。
2、蛍光灯の接続不良
新しい蛍光灯をとりつけたものの、接続不良を起こしていることがあります。
スイッチはOFFにしてから、もう一度外して取り付けるという手順を繰り返してみましょう。
きちんとはまっているか?チェックしてみると、うまくはまっていなかったということもよくあることです。
3、蛍光灯が不良品
買って来たばかりの蛍光灯が不良品というのはあまりないことかもしれませんが、それでも不良品の場合も全くないわけじゃないので、接続不良でもなく、型番も合っている、それでもつかないという時は、不良品かもと疑ってみることもできます。
不良品かどうかを確認するためには、別の蛍光灯を取り付けてみましょう。
別の蛍光灯がつくなら、つかなかった蛍光灯は不良品ということになりますね。
3、照明器具の故障
新しい蛍光灯がつかないという時は、照明器具や安定器の故障も疑ってみましょう。
先述したように10年以上メンテナンスもせず使い続けているような場合には、この可能性が高くなるので、一度点検して見ると良いでしょう。
点検は専門家に任せた方が良いので、業者に頼んでみてもらうことをおススメします。
4、配線の問題
照明器具の故障を疑うときには、配線の問題も一緒に確認して見ると良いですね。
配線コードを覆っているゴムなどが劣化していることもありますし、配線に問題があり漏電しているということもあります。
新しい蛍光灯にとりかえてもつかないということは、こうした配線の問題も考えられるので、これも業者に頼んでみてもらうのが良いですね。
蛍光灯の交換の仕方
蛍光灯の寿命がきたら、新しい蛍光灯と交換することになりますが、ここで蛍光灯の交換の仕方を見ていきましょう。
蛍光灯の選び方
交換をする前に、新しい蛍光灯を買う必要がありますね。
まずはどの蛍光灯を買うか?というところから始まります。
私もいつも蛍光灯を買うときには、どれがいいの?と迷ってしまいます。
一番簡単な方法としては、つかなくなった蛍光灯を取り外して、型番などを確認し、それと同じものを買うというものです。
これが一番正確で安心ですよ。
蛍光灯の端のところをみると、型番などその蛍光灯の情報が記されています。
「40形」などと「〇〇形」と表示されているのは、明るさを表すものであり、蛍光灯の長さも決まります。
またワット数も表示されているので、同じものを買うといいですね。
型番が、
- FLから始まるものは、
スタータ形(グロースタータ) - FLRから始まるものは、
ラピッドスタータ形 - FHFから始まるものは、
インバータ形
となっています。
先程勉強したからわかりますよね^^
もちろんスタータ形のものだけが、「グロー菅」が必要になります。
蛍光灯を交換する際の注意点
新しい蛍光灯も準備したし、さあ、交換しよう!と意気込む前に、注意したい点があります。
照明は高い場所にあるということもあり、作業には危険が伴います。
十分注意して、安全な作業を心がけましょう。
スイッチをOFFにすること
蛍光灯を交換する前には必ずスイッチを切ってからにしましょう。
感電のおそれもあるからです。
そして、使っていた蛍光灯は熱くなっていますので、スイッチを切って少し冷めてから触るようにします。
慌てた作業は厳禁です。
足元を安定させること
蛍光灯は天井近くについていますから、高いところにありますね。
そのためには椅子や脚立に上がったりしなければなりません。
足元は安定させて怪我のないように気をつけましょう。
背が低くて椅子にあがっても手が届かないようであれば、背の高い人にお願いするのが無難です。
また、転倒や落下の原因になるものの代表なのが「回転する椅子」です。
このタイプの椅子で作業するのが一番危険です。
たまに聞くのが会社の蛍光灯の交換で、デスクの回転する椅子を使って落下。
という状況。
回りますし、クッションもついているので超不安定です。
要注意です。
蛍光灯の交換の仕方
蛍光灯には、
- 直管型蛍光灯
- 丸型蛍光灯
- 電球型蛍光灯
以上の3種類があります。
それぞれ交換の仕方を見ていきましょう。
1、直管型蛍光灯の交換の仕方
直管型蛍光灯というのは、まっすぐな棒の形をした蛍光灯です。
直管蛍光灯にもとりつけるには「はめ込み式」と「切り込み式」があります。
蛍光灯を交換するときには、まずはスイッチを切って始めましょう。
また蛍光灯を使用していた場合は、しばらく蛍光灯自体が熱いので、冷めてから交換するほうが良いですね。
はめ込み式の場合は、左右のどちらかに押し、押した反対側を手前に引いて外します。
取り付けるときには、逆方向に回転させて取り付けるようになります。
切り込み式の場合には、蛍光灯の端をつかみ、90度回転させて溝にそって取り外します。
取り付ける際には逆方向に回転させると簡単に取り付けができます。
2、丸型蛍光灯の交換の仕方
丸型蛍光灯の場合、一般的に照明器具に白っぽいプラスチックのカバーがあるものがほとんどです。
蛍光灯を交換する前にそのカバーを取り外しましょう。
その後、照明器具と蛍光灯をつなぐソケットを抜いて、蛍光灯を外します。
外した後に、新しい蛍光灯をはめ込み固定させ、外したソケットをつなぎます。
最後に取り外したプラスチックカバーを再び取り付けて終わりです。
3、電球型蛍光灯の交換の仕方
もう一つ、電球型の蛍光灯があります。
電球型の場合は、くるくると回すだけで取り外しも、取り付けも簡単にできます。
どの蛍光灯も女性でも簡単に交換ができるものですが、この電球型が一番やりやすいでしょう。
しかし、はめるときにまっすぐに入れて回さないと接触がうまくいかずに電気がつかないということにもなるので、端子がしっかりと接触するようにまっすぐに入れて回転させはめ込むようにしましょう。
蛍光灯をLEDに変えることはできる?
最近では蛍光灯よりもLEDを使うという人も増えてきました。
LEDは蛍光灯に比べると寿命も長く、約4万時間とされています。
10年ほど使えるという計算になるので、交換する手間が減るというのもありがたいですね。
購入するときには、蛍光灯よりも高いと思うかもしれませんが、長い目でみると、経済的なのがLEDなのです。
また、蛍光灯の明かりには紫外線が含まれていますが、LEDにはありません。
そのため虫が寄って来るということもなく、日焼けや劣化を防ぐこともできます。
LEDには色調を調節する機能をもっているものも多くあり、部屋の雰囲気に合わせて調節できるというのもメリットになります。
前置きはここまでで、「蛍光灯からLEDに変えることができるか?」ということですが、答えは「できます」。
しかしこの場合、メーカーによっては電源の接続方法などの仕様が違うこともあり、その場合には照明器具自体を交換しないといけなくなります。
また、
直管型のLEDはそのまま蛍光灯用の照明器具にはめ込むことができるものが多いのですが、発火、感電、照明器具の落下などといったトラブルが起きることもあるので、安易にせず、家電販売店や電気工事をしてくれる業者によく聞いてから作業をされることをおススメします。
最初から業者に頼むのが一番安心ですね。
まとめ
蛍光灯がつかないって単なる寿命だけかと思ってましたが、調べてみると実際にはいろんな理由があることがわかりました。
多くの場合は蛍光灯を交換することで解決できますが、取り換えてもつかないという時には、紹介した内容を参考にしてください。
大切なのは、素人でもできることはいいのですが、専門家の力が必要なときは惜しまず頼むということです。
怪我や事故につながらないようにするために大切なことですね。
蛍光灯がつかないときに落ち着いて対処できる助けになれば幸いです。
今回はここまで!
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