転職先が決まり、いよいよ退職の意思を会社に伝えると、
「どこに決まったの?」
と聞かれることがあります。
上司だけではなく、退職が決まると同僚たちからも、
「どこに行くの?」
と聞かれるでしょう。
そんな時、どうしますか?
結論から言うと、
できれば転職先は現職の会社の人たちには言わないほうがいいのです。
そんな疑問について調べてみました。
目次
転職先を聞かれたときにはどうする?
対処法は?
それでは、転職先をしつこく聞かれたときに、どんな風に対処したらよいのでしょうか?
具体的に見てみましょう。
転職先との契約で言えない
転職先を聞かれて困る時に、一番効果のありそうな断り文句はこちら。
「今の職場に転職先をお伝えすることは、転職先との契約上できかねます」
転職先とそういう契約なんだと言えば、相手も黙ってしまうでしょう。
上司との面談の際にも、また同僚たちとの飲み会の場でも、これで切り抜けることができます。
退職後、落ち着いたら話します
「契約上、お伝えできません」
といってもまだしつこく聞かれたときや、同僚から聞かれたときに軽くごまかすには、
「退職後、落ち着いたら話します」
と後で話すということ。
もちろん後で話す必要もありません^^;
その場をかわすという方法です。
まだ確定じゃない
すでに内定をもらってから退職の意思を伝えるわけですが、それも濁しておいても良いのです。
「まだはっきり決まってません」
「もうすぐ決まるはずですけど^^;」
と言いながら、だからまだ言えませんという風にやんわりと断るということもできます。
もしくは、
「まだ入社手続きが完了していないので控えさえてください」
と丁寧に答えることもできますよ。
理解のある上司に相談する
何度濁しても、なんど回避しても、それでもしつこく聞いてくる人っていますよね。
毎日のように聞かれて困ってしまったときには、理解のある上司に相談してみましょう。
そうした上司に相談したら、それ以降は聞かれなくなったという経験者もいますよ。
転職先を伝えたい人にはどうする?
個人的にお付き合いのある人、今後も付き合っていきたい同僚や先輩もいるでしょう。
口が堅い人、信じられる人には、そっと転職先を伝えても良いでしょう。
ただし、
それも退職後がベストです。
いつどこで噂が広まるかわかりませんので、ご注意ください。
多くの人は興味本位で聞いてくることがほとんどです。それにまじめに対応する必要はありません。
転職先は話さない方がいい理由は?
話してしまったらどうなる?
そもそも、転職先を話してしまったら、どんなことが起こるのでしょうか?
ポイントは、
知らせる必要のない個人情報をあえて自分で言う。
この行動をする必要はありますか?
ということなのです。
また、言うことによって、
「起こってしまうかもしれない状況」もあります。
それでは、
転職先を話さない方がいい理由を見ていきましょう。
引き止められる
転職先から内定をもらって、上司に退職の意思を伝えると、一度は引き止められるものです。
会社としては、よっぽど仕事のできない社員でないかぎり辞めてほしくないわけです。
辞められると、
- 自分の評価が下がると心配して引き止める上司もいます
- 引き継ぎでその先うまくいかなかったら…と考える上司もいます
- 転職先のリスクなどを心配してその社員のことを思って引き止める上司もいます
いずれにせよ、転職先を話すことで、「その会社はああだこうだ」と、あることないことを言われる場合もあります。
そうしたことも避けるためにも話さない方が良い。ということなのです。
最悪の場合、内定取り消しの可能性
転職先を話してしまった場合、仕事上のつきあいのある転職先だったりすると、会社の人がその転職先に「あの人を引き抜いてもらっては困る」。ということを言う可能性がないとは言い切れません。
その結果、内定が取り消されたということも実際にあるので、気をつけましょう。
入社する前に、噂が流れ、先入観を持って見られてしまうという危険性もありますし、悪評を吹き込まれて、悪いイメージを抱かれてしまう場合もあります。
こうしたことを考えた上で、
知らせる必要のない個人情報をあえて自分で言う。
この行動をする必要はない。ということなのです。
マイナス的な行動をする同僚が出てくる
「同じ業界で条件のいい会社に転職する」
例えばこんな状況が同僚達に伝わると、その同僚達は「あいつの条件が良くなるなら、自分もできるんじゃないか」という連鎖で、それぞれ転職活動を始めるかもしれません。
多かれ少なかれ、そういう人が出てくる可能性があるのですが、これはやはり現職の会社にとってはマイナスになります。
辞める会社の心配をする必要は……
と思いますが、その後に生活していく環境にも影響があるかもしれないのです。
「あいつが辞める時に、いい条件の転職先をアピールしたしたせいで……」
ということから、見えないところでのトラブルを避けるためにも話さない方が良いのです。
感情面で嫌な思いをする
転職先を話すことで、同僚たちの中には「嫉妬」する人も出てくるものです。
男性たちの場合、あまり感情面でのトラブルはないかと思いますが、女性たちの場合は、けっこうあるんですよね。
転職するということで、ねたまれたり、噂話をこそこそされたり、そんな状況の中にいると毎日が鬱々してしまいますね。
ひどいときには、送別会なども開いてくれなかったり。
もっとも、そういう状況であれば送別会も負担なだけですけどね。
見えない感情面のトラブルを防止するためにも、転職先は伝えるべきではないのです。
転職先を話してしまった!
こんなときどうする?
分かっていてもつい、口を滑らすということもあります。
また、転職先を話すと大変なことになると知らず、話してしまった!ということもあります。
そんな時はどうしたらいいのでしょう?
その対処法を紹介していきましょう。
大切な人には伝えておく
退職が決まったら、今後も付き合いを続けたい同僚や先輩などには、早々に退職のことを伝えておくと良いでしょう。
噂が広まってその人たちの耳に入ると、なんだか背信感を抱かれてしまいます。
個人的に食事にさそったり、お茶に誘ったりしながら、伝えておくと良いですね。
良い関係というものは、退職後も続くものです。
職場の不満は言わない
社員たちが集まって、職場の不満を言うことはよくあります。
退職のことを周りも知っている場合には、自分が不満を言うと、「そういう理由で転職するのか」と思われがちです。
また、「どうせあなたは辞めるんじゃない」という風にも思われます。
周りで愚痴が始まったら、ひたすら聞くだけに努めるのが賢明ですね。
丁寧に引継ぎをする
退職が決まったら、業務の引継ぎをするわけですが、その引継ぎもいい加減な態度であったり、また勤務態度が悪かったりすると、それが転職先に噂になって伝わる可能性もあります。
立つ鳥跡を濁さずといいますが、丁寧に引継ぎをすることで、最後まで自分の印象を良くしておくと円満退職ができます。
営業などで、外部の取引先がある場合も、トラブルなどを残したままにしないようにしましょう。
転職先の話になったら話題を変える
同僚たちと話をしながら、転職先の会社の話になることもあるでしょう。
「あの会社はこうなんだって、ああなんだって」
良いことにしろ、悪いことにしろ、そういう話を持ち出す人がいるものです。
そういう時には、「ああ~そうなんだ~ところでさ~」と言いながら、話題を変えることをおすすめします。
そこで詳しく転職先の話をする必要もありません。
また、そこで転職先の話をしてしまうと、「口が軽い人」と思われたり、転職先にそのようなうわさが伝わってしまう場合もあるので、注意が必要ですよ。
退職の理由は一貫性をもって
転職先の話だけではなく、退職理由についても聞かれることが多くあると思います。
そういう時は、この人にはこの理由、あの人には別の理由という風に思いつきで話すのではなく、前向きな理由を一貫性をもって話しておく必要があります。
そこで現職の不満を言ってしまっても悪い印象を残すだけですし、「自分をさらに成長させたい」「違う分野でチャレンジしてみたい」などといった前向きな理由を話しましょう。
これは転職の準備をしながらも十分に考えておくことですよね。
転職先を聞かれるタイミングを想定しておきましょう
「転職先を聞かれるのはこんなタイミング」ということが分かれば、うっかり話してしまった……
なんていうことも防ぐことができますね。
転職先を聞かれるタイミング1
上司に退職の意思を伝える時
退職の意思はまずは直属の上司に伝えますね。
その際に、
「転職先が決まった」
と言うと、
「どこに?」
と自然に聞くものです。
そこで「どこそこ」とうっかり言ってしまいそうになりますが、濁したいものです。
転職先を聞かれるタイミング2
送別会など
退職が決まって、数日後には退職というときに、所属部署などで送別会が開かれることもありますね。
そうしたときに同僚たちから、
「次はどこに?」
と聞かれることが多いです。
もう明日あさってには出ていくんだし……
と気が緩んでぽろっと言ってしまうことがあるかもしれませんがこれも要注意。
「まあ、落ち着いたらね^^」
と濁しておきましょう。
転職先を聞かれるタイミング3
退職手続きなどで
退職にあたって、「秘密保持誓約書」などといった書面とともに転職先を聞かれることがあります。
これは社内の情報などを外部にもらさないようにするという誓約書なのですが、転職先を書く欄があったりするのです。
そんな時も書く必要はありません。
そして、健康保険や年金などといった各種手続きでも聞かれることがあるかもしれませんが、そこで答える必要もありません。
そのほかにも仕事をしながらでも同僚たちに聞かれることもあるでしょうが、やんわりと濁しておくのが一番です。
まとめ
退職が決まり、転職先のことを聞かれたら、話をそらしたり、退職後に落ち着いたら話します……などと濁しながら、その場では話さないのがベストです。
転職先を話してしまうと、
- 悪い情報が伝わる
- 同僚の中から転職しようとする人が出てくる
- 最悪、内定取り消しになる
- 感情的トラブルが生じる
などの悪影響がありますので、それを予防するには、転職先についてはノーコメントを通すことが一番です。
また、
転職活動をするときにも、会社には黙って進めるのが良いですね。
先に言ってしまうと、引き止められ、自分の気持ちも揺らいでしまう可能性もでてきますので、気をつけましょう。
もし、転職先を話してしまったときにも、最善の対処法を選んで対処することで、円満退職につながるはずです。
慌てずに落ち着いて対処するようにしましょう。
転職への新しいステップを応援しています。
今回はここまで!
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