「ノット」「海里」「マイル」
聞きなれない単位なんですが、聞いてみると、
「あ~~、なるほど」
「知ってたよ」
って思う人も多いと思います。
それでは、ずばり!
1ノットは、速度の単位で、
時速1.852キロメートル
1海里は、距離の単位で、
1.852キロメートル
1マイルは、速度の単位で、
時速1.60934キロメートル
またマイルは、距離の単位でもあり、
1マイルは時速と同じく、
1.60934キロメートル
となります。
換算表にすると、
【ノット / 海里 → キロメートル】
ノット / 海里 | キロメートル |
1 | 1.852 |
5 | 9.260 |
10 | 18.52 |
20 | 37.04 |
50 | 92.60 |
60 | 111.1 |
80 | 148.2 |
100 | 185.2 |
120 | 222.2 |
【キロメートル → ノット / 海里】
キロメートル | ノット / 海里 |
1 | 0.540 |
5 | 27.00 |
10 | 5.400 |
20 | 0.80 |
30 | 16.20 |
60 | 32.40 |
80 | 42.20 |
100 | 54.00 |
120 | 64.79 |
【マイル → キロメートル】
マイル | キロメートル |
1 | 1.609 |
5 | 8.047 |
10 | 16.09 |
20 | 32.19 |
50 | 80.47 |
60 | 96.56 |
100 | 160.9 |
105 | 169.0 |
110 | 177.0 |
【キロメートル → マイル】
キロメートル | マイル |
1 | 0.621 |
5 | 3.107 |
10 | 6.214 |
30 | 18.64 |
60 | 37.28 |
80 | 49.71 |
100 | 62.14 |
120 | 74.56 |
160 | 99.42 |
となります。
それでは、個々の単位の詳細を見ていきましょう。
1ノットって何キロ?について
ではまずはノットから。
1ノット。とは?
これは船舶の速さを表す単位なのです。
もともと、このノットというのは、
「結び目」を意味する言葉です。
英語では「knot」と書きます。
この単位が使われるようになったのは16世紀のこと。。。
ロープに5ファゾムごとに結び目を作り、先端にブイをつけてロープを海に流し、30秒ごとに繰り出す結び目の数を数えて船の速さを計算したそうです。
ここで、
5ファゾムって?
という疑問が出てきますね。
ファゾムもわからないのに5もっ! ですね^^
1ファゾムは6フィートです。 メートルにすると1.82メートルになります。
それでは1ノットは時速だと何キロになるのでしょうか?
1ノットは時速1852メートル。
つまり1.852キロメートルということになりますね。
1海里は何キロ?について
つづいては「海里」について。
単位は耳にしたことが多いと思います。
一時期「200海里問題」というのもニュースにたくさん取り上げられていましたよね。
でも海里ってなんだろう?
と漠然と思ってた人も多いかもしれません。私もその一人です。
学校で教わったような気もしますが、自分の生活に関係がないと忘れてしまいますよね。
海里というのはやはり海を航海するときに使われる単位で、
シーマイル (Sea Mile)
ともいいます。
この1海里という単位は17世紀の頭から使われるようになりました。
もともと、この海里というのは、地球表面上での緯度1分に値する長さのことを表しています。
360分の1が緯度1度になり、さらにその60分の1が緯度1分になります。
この緯度1分の長さ、つまり1海里をメートルで表すと、
1852メートル (1.852キロメートル)
なのです。
1ノットと1海里の関係
ここまで読むと、あれ? と思いませんでしたか?
1ノットは速度の単位で、 時速1.852キロメートル
1海里は距離の単位で、 1.852キロメートル
ということで、
1ノットというのは
↓
1海里を走るスピード
のことを表しているのです。
陸では何メートル、何キロという単位がとても便利ですし、慣れているのでわかりやすいのですが、海ではノットや海里という単位を使います。
一見不便そうに見えますが、実は海の上ではこれが便利なのです。
船で使う地図は「海図」というもので、広い海の上で経度や緯度を使って距離を求めるので、緯度と対応している海里を使うほうがずっと使いやすいというわけなのです。
1ノット簡単換算法
それにしても、
1ノット 時速1.852キロメートル
ってなんとも中途半端な数字で覚えにくいですよね。
もっとも、これを専門としている船舶関係の人たちにとっては、もうしっかりと頭の中にインプットされているかもしれませんが、勉強中の人たちにとってはなんだっけ??の連続かもしれません。
数字に弱い私も一度には覚えられません(涙)
そこで覚えやすい方法を紹介しましょう!
カレンダーを思い浮かべてみましょう…1日の列を縦に見るのです…1の下には8があります…その下は15です…さらにその下には22ですね…これらの数字の1桁目だけを見ると…
すると上から順番に、
「1852」となります!!
お、これならちょっと覚えられるかも?
と思ったらぜひ活用してみてください^^
また、
「こんな専門的な数字は必要ない、だいたいの感覚がつかめたらいいんだー」
という人もいますよね。
船にのって何ノットのスピードなら、だいたい時速何キロなんだということがわかればいいわけです。
正確には、そのノットに1.852を掛けるわけですが、計算も面倒なので、
「約2倍」
と覚えておいてもいいでしょう。
例えば20ノットのスピードだと、だいたい時速40キロだということです。
もちろん1.8倍と考えてもいいですし、1.9倍と考えることもできます。
あくまで計算を簡単にするためにということですので、面倒であれば2倍と考えてもよいでしょう。
ついでにもう一つ。
ノットを半分にすると秒速になるという法則もあります。
20ノットなら、秒速10メートルという感じです。
風速がノットで表示されていることたまにありますよね。
この時にササッと頭の中で計算して友達に教えてあげましょう!
「ふーん」って言われますよ^^
1マイルは何キロ?について
続いては、マイル。
そもそもマイルとはどのようにして生まれた単位なのでしょうか?
始まりはローマ帝国時代と言われているそうです。
もともとはラテン語の「mille」という言葉が使われていたそうです。
2歩分の長さを表す「パッスス!」という単位があり、1000パッススを「1マイル」と表したことが、1マイルの始まりとなっているそうです。
「mille」や「パッスス」など、新しい言葉が出てきましたが、少し言いにくい気もするので日本では「キロメートル」でよかったなと思います(笑)
2歩分で「パッスス」ですからね、
もどります。
マイルは、ローマ帝国が始まりとなっていますが、その後だんだんとローマでも「メートル」という言葉が使われるようになったそうです。
日本にいると「メートル」になんの抵抗もありませんが、アメリカやイギリスのように「マイル」を当たり前のように使っている国の方は、
「なぜメートル?」と思っているのでしょうか。
基準が違うと「なぜあんな複雑な数値を?」と思ってしまいますが、きっと同じことを感じているのでしょうね。
もどります。
1マイルをキロメートルにすると、
「1.609344キロメートル」になります。
実際に計算に使う際には、この数字だと細かすぎてしまうので、
「1.6キロメートル」
もしくは
「1.609キロメートル」
を使って計算します。
10マイルが16キロメートルとなり、
100マイルが160キロメートルになります。
そして1マイルは、実は距離の単位だけではなく速度の単位でもあります。
例えば野球。
メジャーリーグの速度計などはマイルで表示されるので、野球好きの人なら知っていますよね。
球速の換算も距離と同じく、
「1.609344キロメートル」という数値を使うことになります。
メジャーリーグなどでは100キロを超える球速がほとんどなので
100マイル=160キロメートル
という数値を頭に入れておけば簡単に換算することができると思います。
野球で160キロ以上の球速というのはすごい数値になりますが、100マイル以下の場合は160キロ以下、というのを頭に入れておけば、ある程度の数値は換算できるのではないでしょうか。
これで、メジャーリーグなどを見ていても、どの投手がすごい球を投げるのかなどわかってくると思います。
一見私たちの普段の生活とは何の関係もなさそうな単位の、
「ノット」「海里」「マイル」
ですが、わかっていると読書や映画、スポーツ観戦など様々な場面で理解が深まりますね。
でも、わざわざ覚えなくても単位は一瞬で調べられます。
でもです。
「あ、時速1.852キロメートルだね」
と即答できると、かっこいいですよね^^
また、即答できるとかっこいいシリーズ「地球の距離編」はこちら
今回はここまで!
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