車の運転をしている人ならフロントガラスの油膜が気になったことがあると思います。
そしてその油膜取りも経験済みという人も多いでしょう。
油膜を取るには専用のクリーナーとかを使うと便利だということも耳にしますが、数ある商品の中からどれを選んだら良いかもよくわからないというのが正直のところですよね。
そして、
使っていたクリーナーが切れてしまった…家にあるものは使えないのか?
と考えることもあります。
ということで、今回は、
といったことについて調べてみました。
さっそく見ていきましょう。
目次
フロントガラスの油膜取りの選び方
フロントガラスの油膜取り、あれこれ使ってみた人も多いことでしょう。
ある商品は、何回もゴシゴシしないと取れなかったり、力が必要だったりします。
また当たり商品だったら、軽くささっと取れたりするということもありますね。
いったいどんなものを選んだらいいの?
ということで、選び方をまず見ていきましょう。
油膜取りの種類
油膜取りのタイプには、
- シートタイプ
- スプレータイプ
- 液体タイプ
の3種類があります。
除去力と手軽さ、どちらを取るか?という悩みがでてきますが、その効果や手軽さを表にまとめてみました。
タイプ | 除去力 | 手軽さ |
シートタイプ | 低 | 高 |
スプレータイプ | 中 | 中 |
液体タイプ | 高 | 中 |
除去力が一番高いのは液体タイプ。
しかし手軽さで言えば、シートタイプが便利かなと思いますね。
でも、油膜をうまく取れなくて苦労するよりは、除去力の高いものを選ぶのが賢明かと思います。
除去力の高い液体タイプも手軽さは「中」程度なので、そこまで面倒なものではないはずです。
それぞれタイプのメリット・デメリット
では、ここで、それぞれのタイプのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
シートタイプ
特徴 | 詳細 |
除去力 | 頑固な油膜が落とせない 除去力は低い |
手軽さ | 手軽さは抜群 軽い汚れをささっと落とすのに適している |
メリット | コンパウンドやマイクロファイバータオルの準備がいらない |
デメリット | 乾くと使えないので保管方法に注意が必要 頑固な油膜を落とせない |
シートタイプというのは、ウェットティッシュのように、さっと取り出して使うタイプのものです。
コンパクトなので置き場所にも困りません。
シートと洗剤が一緒になっているので、ほかの道具が必要なく、ささっと拭くだけで油膜を落とすことができます。
しかし、頑固な油膜を落とすことは難しいので、車に常備しておいて、ちょっと気になるなという程度の軽い油膜を落とすときに使うのには便利ですね。
スプレータイプ
特徴 | 詳細 |
除去力 | 頑固な油膜が落とせない 除去力は中程度 |
手軽さ | 吹き付けるだけなので手軽さは〇 |
メリット | 油膜が気になるところに直接吹き付けるだけで使いやすい |
デメリット | 液体タイプに比べると効果が弱い |
スプレータイプのものは、洗剤を吹き付けるだけの手軽さがあります。
片手で吹き付けられるのもうれしいところです。
雨の日にこのスプレータイプの油膜取りをふきつけ、ワイパーを動かすだけで、洗い流しの手間がはぶけて便利です。
ただし、除去力はさほど高くはないので、頑固な油膜には適していません。
液体タイプ
特徴 | 詳細 |
除去力 | 除去力は高い |
手軽さ | 吹きかけるだけで手間はかからない |
メリット | ほかのタイプに比べて除去効果が高い 成分を重視して選ぶことができる |
デメリット | 時間と手間がかかる |
液体タイプの油膜取りは直接吹きかけて、洗い流してという少々手間がかかります。
しかし、ほかのタイプのものに比べると除去効果が高いため、頑固な油膜取りなど、念入りに洗車したいときなどにじっくり時間をかけてきれいにするときに使うとよいのではないでしょうか。
それぞれのタイプのメリットを考慮して、使い分けるということもできますね。
成分で選ぶなら?
油膜取りを選ぶときには、配合されている成分をチェックすることも大切です。
目的にあった成分が入っているかどうかを確認するのです。
油膜を溶かす洗剤成分配合
軽い油膜汚れなら洗剤成分で溶かして落とすことができます。
研磨剤が入っていないもので、ささっと擦らずに落とす感覚で、軽い汚れをこまめにお手入れするという場合におすすめです。
油膜汚れを放置しておくと、落ちにくくなるので、その時には研磨剤が入ったものを使う必要があります。
研磨剤入り
頑固な油膜、劣化したコート剤を取りたいときに使いたいのが「研磨剤」が入った油膜取りです。
研磨剤は液体タイプの油膜取りやコンパウンドに配合されており、研磨粒子で油膜を落として表面を滑らかにしてくれます。
本格的に油膜を落としたいときにお勧めです。
撥水コート成分配合
フロントガラスの油膜を取り除いた後には、撥水コート剤を使ってコーティングすることが望ましいです。
油膜取りの中にはこの撥水コート剤が配合されていて、油膜取りとコーティングを一緒にできるというものもあるのです。
フロントガラスの油膜取りおすすめ商品の紹介
では、フロントガラスの油膜取り、具体的にどんなものが良いのか、おすすめ商品を紹介していきますね。
プロスタッフ
キイロビンゴールド
油膜取りの定番と言えば「キイロビン」と思いうかぶ人もいるのではないでしょうか?
シリーズで販売されています。
こちらはゴールドということで、スタンダードからグレードアップしたもの。
焼き付いた油膜・被膜へのなじみをよくすることで作業時間を短縮することができます。
専用のスポンジもついていて、塗りこんで洗い流すだけという簡単作業で頑固な油膜も落ちます。
付属のスポンジは柔らかいので細かいところにも塗ることができ、力を入れなくても油膜を除去することができるので、初心者の人や女性にもおすすめです。
ソフト99
ガラコ
ガラスクリーナー
ガラコぬりぬりコンパウンド
こちらはボトルと塗りぐが一体化したもの。
これでぬりぬりすると手を汚さずに油膜をきれいに落とすことができますし、作業時間の短縮も可能です。
またウィンドウをガラスコーティングする前の下地処理としても使えます。
CarZootプロ仕様
フロントガラス油膜除去セット
雨や水滴がガラス表面に付着しにくくし、優れた撥水性を提供してくれるもの。
プロ仕様なのでプロじゃなくても油膜をきれいに除去することができます。
また水垢やウロコも落ちます。
スポンジと手袋もついていて、特別な道具なしですぐに作業にとりかかれるというのも便利でいいですね。
CCI
スマートビュー
車用窓ガラスクリーナー
スプレータイプ
シュッと吹き付けて、サッと拭くだけ。
簡単お手入れに、一つ車においておきたい商品です。
これ1本で油膜取り、汚れ取り、くもり止めの3つの効果があります。
また撥水コーティング前のお手入れにも使えます。
拭きスジが残りにくい特殊洗剤を使っており、またシリコンも使っていないのでギラツキもありません。
車用油膜取り
窓ガラスクリーナー
CAR WINDOW SCRUB
天然素材由来のクエン酸とリンゴ酸を配合しています。
この二つの酸の力で油膜や水垢を中和して浮かすことで、軽くこするだけで汚れを落とすことができます。
ガラスを傷つけずに油膜を、汚れを落とすこともでき、付属のスポンジを使えば、サイドミラーなどの鏡にも使えます。
家にあるもので代用可能?
おススメの油膜取りを紹介してきましたが、油膜取りを使い切ってちょうど切らしているというときもありますし、買いに行く時間がないという場合もありますね。
そんな時に、家にあるもので代用できるものってあるのでしょうか?
はい。あります。
詳しく見ていきましょう。
食器用洗剤
台所で使っている食器用洗剤。
これならいつでも家にありますね。
食器用洗剤には界面活性剤が入っていますし、フライパンやお皿についた油汚れもきれいに落としてくれます。
油膜も言ってみれば油汚れなので、こうした食器用洗剤を使うのも効果的です。
ただ、頑固な油膜やコーティング剤を落とすほどの洗浄力はありません。
なので、あくまで応急処置として使うのは良いと思います。
アルコール成分が入ったクリーナー
アルコールなどの洗剤成分が入ったクリーナーも家にあることがありますね。
液体スプレータイプで洗剤をかけてふき取るタイプが多いです。
こうしたクリーナーを使って、まめに手入れをするという方法もあります。
しかし、こちらも頑固な油膜や劣化したコーティング剤は落としきれないので、コンパウンドが入った専用油膜取りを使うことをお勧めします。
なので、こちらも応急処置、またはこまめなお手入れ用ということですね。
ウーロン茶
なんと、ウーロン茶!
ウーロン茶も実は使えるんです。
このウーロン茶に含まれるウーロン茶ポリフェノールは脂肪を分解する力があります。
なので、脂分の多い料理を食べるときにはウーロン茶を飲むとよいという話もよく耳にしますよね。
車のガラスの油膜を取るにもこのウーロン茶が役立つことがあります。
しかし、これもまた頑固な油膜を落とすことはできないので、応急処置として使うようにしましょう。
ウーロン茶で油膜取りをする場合には、ウーロン茶をタオルにしみこませて拭きます。
家にウーロン茶があれば試してみてください。
そもそも油膜ってどうしてつくの?とらないとどうなる?
そもそも、この油膜ってどうして生じるのでしょうか?
そしてこの油膜を放っておくとどうなるのでしょうか?
油膜はどうしてつく?
油膜というのは、いわゆる「油汚れ」です。
車の排気ガス、アスファルトの路面に浮いた油汚れ、雨の中の大気の汚れといったものが雨に混ざって車に付着するようになります。
その後、水分が蒸発し、残った成分が太陽の熱で化学反応を起こして油膜汚れになるのです。
それだけではありません。
フロントガラスには撥水コート剤を塗って仕上げることも多いですね。
こうした撥水コート剤やカーワックスはシリコンを使ったものが多いのです。
劣化したシリコンも油膜の原因になるというのです。
フロントガラスに塗った撥水コート剤が時間が経ち劣化すると油膜につながるということですね。
特にシリコンが原因でできた油膜は簡単には落とせないので専用の油膜取りを使うことをお勧めします。
油膜を放っておくと?
油膜を放っておくと、次第に「視界が悪化」します。
特に雨の日や夜間などは油膜がぎらぎらしてワイパーの跡が残ったように見えたり、外が見えにくくなります。
視界が悪くなると、目が疲れたり、よく見えないことで事故につながることもあるので、危険ですね。
またフロントガラスに油膜がつくことで、ワイパーがひっかかり、スムーズに動かなくなることもあります。
雨の日にワイパーがスムーズに動かなければ、視界が悪くなることは言うまでもありません。
さらには、自動ブレーキへの影響も考えられます。
フロントガラス越しのセンサー検知が鈍くなるため、自動ブレーキが正常に動作しなくなることもあるので、こちらも危険ですね。
単に視界が悪くなるからというだけではなく、安全運転のために油膜を除去するべきだということが言えますね。
軽い油膜は簡単に落ちますので、まめにお手入れすることがベストです。
そして時間のある時に洗車しながら専用の油膜取りを使って油膜もきれいに落とすというのもよいでしょう。
油膜取りの上手な使い方は?
では、油膜取りの上手な使い方も確認しておきましょう。
1.洗浄する
油膜取りを使う前に、車についている汚れは洗い流します。
汚れがついたまま油膜取りを使うと、砂やほこりでガラスが傷つくこともあります。
できる範囲で汚れをきれいに洗い流しておきましょう。
2.油膜の除去
シートタイプのものなら、ささっと拭くだけですし、スプレータイプのものも、吹き付けてふき取る、または洗い流すということになりますね。
では液体タイプのものはどうでしょう?
液体タイプのものは水を含ませたスポンジに油膜取りを適量つけて、水がはじかなくなるまでガラス面をこすります。
そうすると油膜がとれますが、強くこすりすぎるとガラスが傷つくこともあるので気を付けましょう。
3.洗い流してふき取る
油膜が取れたら、水で洗い流します。
そのあとにマイクロファイバーやタオルなどでふきとります。
これで油膜取りの作業が完了です。
油膜取りが終わった後には、撥水コーティングをすることをお勧めします。
ガラス汚れは内側からも
ところで、油膜をきれいに落としたはずなのに、なんだかまだ視界がよくないなと思ったら、車の内側からの汚れもチェックしてみましょう。
内側も結露やほこり、またその他の原因で汚れていることがあります。
内側の部分は油膜ではないので、油膜取りは使わず、濡らしたタオルなどを使って水拭きします。
それでも汚れが気になるという場合には、アルコールを使って汚れを落としてみるとよいでしょう。
最後にガラスクリーナーを使って、拭き跡やタオルの繊維がのこらないようにふき取ります。
油膜取りを自分でできない場合は?
最近では便利な商品も出てきているので、簡単にセルフで油膜を取ることはできますが、面倒だとか、なかなか手が届かないということもあったり、自分でしたくないなということもありますね。
そうした場合には、外注も可能です。
例えばオートバックスだとかカーセンターなどに依頼するという方法です。
オートバックスも施工できる店舗が限られてるので確認が必要です。
油膜取りだけ、またはガラスコーティングまでという風に、洗車から施工、拭き上げまでやってくれると便利ですね。
料金がかかるので、しょっちゅう利用するわけにはいかないでしょうけれど、どうしても忙しかったり、車のケアが苦手という場合には、プロに任せるという方法もよいですよ。
利用する前に、詳しい施工内容や料金を確認しておくと安心ですね。
まとめ
車のフロントガラスの油膜は普段車を走行させることで、排気ガスや油汚れ、雨の中の大気の汚れなどが原因でついてしまいます。
油膜を放っておくと視界が悪くなり、事故につながることもあるので危険です。
軽い油膜のうちにささっと落としておくのが理想ですが、知らず知らずのうちにたまって頑固な汚れになってしまった場合には、専用の油膜取りを使ってきれいに落としておくことをお勧めします。
油膜取りには、タイプ別に特徴もあり、特徴に合わせて使い分けるということもできます。
また成分によっても使い分けができますね。
家にあるもので代用したい場合には、台所用洗剤やアルコール成分の入った洗剤、ウーロン茶も効果があるというので油膜取りがない場合には試してみてください。
おすすめ商品も紹介してきましたので、選ぶときの参考にしてくださいね。
きれいなフロントガラスで安全運転しましょう。
今回はここまで!
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