退職が決まったら、引き継ぎの含め、最後の挨拶回りは大切ですよね。
後々の印象も違ってきますし、離れるといっても世間はせまいものなんです。
でも、この挨拶回り。
どこまでどうしたらいいのでしょう?
部署内だけ?
他の部署にもお世話になった上司や先輩がいるけど、取引先の人にはどうする?
などなど。
退職前にまた悩んでしまう……
ということもあるのです。
というわけで、
など、挨拶回りのマナーについて一緒に見ていきましょう。
目次
退職の挨拶はどこまでする?
まず、
退職の挨拶はどこまでしたらよいのでしょうか?
それは会社の雰囲気によっても違いますし、会社の規模によっても違ってくるのです。
社外に挨拶するときもしかり。
なので、社内、社外別に見てみましょう。
社内の場合
社内と一言で言っても、同じフロアに100人ほどの人が働いているような大企業から、5,6人くらいのアットホームな中小企業までいろいろなので、規模別に整理してみました。
大企業の場合
大企業の場合は、自分の所属部署に加えて、特にお世話になった先輩、同僚がいたら、部署外でも個人的に挨拶した方が良いでしょう。
また、特に親しくなかったけれど業務上付き合いがあった別の部署の社員には、社内メールなどで挨拶しても良いのです。
中小企業の場合
中小企業の場合も社内の雰囲気に合わせて、どこまで挨拶するかを決めたらよいでしょう。
他部署とのかかわりがあまりなければ、自分の所属部署内だけにしても大丈夫です。
関係部署にはメールで簡単に挨拶を済ませるというのもありですね。
一方、アットホームな小規模会社の場合は、全員に挨拶するのが道理ですね。
10人前後と少なければ、一人一人に挨拶してもそんなに時間はかかりません。
全員にいきわたるくらいのお菓子を準備して挨拶すると後味も良いものでしょう。
社外の場合
社外というのは取引先や顧客のことですね。
そこまで挨拶すべき?と考える人もいますが、取引先というのは会社との関係を持っているところですから、自分が辞めることで担当が変わるとなると、相手方にもきちんと挨拶し、伝えておく必要があります。
後任になる人と一緒に挨拶に行くという方法もありますが、挨拶に行く行かないは会社の上司と相談の上決めると良いでしょう。
取引先とは会社の代表として関係をもっていたわけですから、会社の方針に従うのが良いのです。
また取引先に挨拶に行くときにギフトは必要か?という質問も多いのですが、ギフトは不要です。
会社の代表として出向いていたわけですから、個人的にギフトを準備する必要はないということです。
しかし、
取引先などでも、特に個人的にお世話になったという方がいらっしゃる場合は、小さな200円~300円程度のお菓子を準備して挨拶するのもありかと思います。
これは個人としての挨拶ということになりますね。
退職の挨拶回り、ギフトは何が良い?
退職時の挨拶回りにはギフトがつきものです。
何を準備したらいいんだろう?悩むのはみんな同じです。
挨拶のギフトの定番と言えばやはり「お菓子」です。
一番無難なギフトかと思います。
でも、
「お菓子」と一言で言っても、何を選んだら良いかわからないですよね。
ギフトとしてのお菓子選びのコツを紹介しましょう。
個別包装のもの
まず、
個別包装だと個人個人に渡すのが楽ですよね。
部署ごとにみなさんで食べてくださいとロールケーキのようなものを持っていくと、食べるのにみんな集まらないといけなかったり、切って取り分けるなんていう手間もかかってしまいます。
それよりは、個別に包装されたものを一人一人に挨拶しながら配ると喜ばれます。
また、包装にあなたのセンスで小さなメッセージをつけておくと誠意が伝わり、受け取った方も温かい気持ちになりますよ。
一人当たりの値段が200~300円
次に気になるのがお値段ではないでしょうか。
どのくらいが相場なのか全く見当がつかないという場合には、一人当たり、つまり個別包装されたその1個あたりのお値段は200~300円くらいと考えてみると良いですよ。
あまり高価なものを配ると、退職する自分も負担なら、もらう方も負担なものです。
適当なお値段というのがこのくらいなので参考にしてみてください。
常温保存できるもの
常温保存できるというのも大切なポイントです。
退職当日に、出張に行ったり、休暇を取っている社員もいるかもしれません。
または外勤に出て直接会えないということもあるかもしれませんね。
生ものや冷蔵保存しないといけないというようなものではなく、常温保存できるお菓子を選ぶのがベターです。
不在で直接挨拶できなかったとしてもメッセージを添えてデスクにおいておけば、受け取る方もうれしいですし、常温保存ならこういうことも可能ですね。
また、生ものは傷んでしまう可能性もあることを考えると、ギフトとしては向いていません。
準備するときにも、当日買わないといけないようなものではなく、前もって準備出来るものの方が良いはずです。
常温保存のものを選んでみましょう。
焼き菓子が良い?
ということで、これらの条件を満たすものというと、たいていがクッキーなどの焼き菓子になります。
おせんべいなんかもありかもしれませんね。
そういえば、誰かの退職の挨拶にクッキーもらった~なんていう記憶はありませんか?
こうした挨拶のギフトの定番が焼き菓子なんですよね。
日ごろから会社の同僚たちがどんなものを好んでいるか?ということも知っておくと、選ぶときに参考になるかと思いますよ。
せっかくなら、個別包装もステキなものを選んでみると良いかもしれません。
また各部署に「みなさんでどうぞ」と贈るのであれば、箱の包装をかわいくしても良いかもしれませんね。
業者によっては、包装にメッセージをつけてくれるところもあるので、探してみるのも良いですよ。
注意!
会社によっては「食べ物禁止」というところもあるようです。
会社の慣習など、もし知らなければ先輩に聞いてみるとよいですし、確認してからのほうが良さそうです。
もっとも普段からお菓子のギフトをもらったりしているのであれば問題ないでしょうけれどね。
また、必ずしもお菓子でなければならないというわけではありません。
でもお互いにベターなのが「お菓子」だったりもするので、お菓子がおススメなのです。
退職の挨拶回りのタイミングや方法
それでは退職の挨拶回り、具体的にどのようにしたらよいのでしょうか?
挨拶回りのタイミング
直接の上司には、退職当日の朝、出勤したら一言、
「今日が最終出勤となりますのでよろしくお願いします」
と挨拶しておくと良いでしょう。
もちろん、最後にも挨拶するわけですが、上司も忙しくてついうっかりしていることもあるので、朝一言伝えておきましょう。
同僚たちには基本的には15時以降に挨拶に回るのをおすすめします。
最後の日とはいえ、業務の引継ぎなどもあるでしょうし、あまり早くから挨拶して回ると、早く辞めて帰りたいのかと思われることもあります。
15時以降、もしくは、終業時間の1~2時間前くらいから、各部署の挨拶に回っても良いでしょう。
小さな会社、もしくは部署によっては全体で挨拶の場を設けてくれることもあるかもしれません。
それが朝になるか夕方になるかは、またその会社によって違います。
また、会社の勤務形態によってもこの挨拶回りの時間帯は変わることもあります。
中には、お昼休み後の時間帯のほうが、みんなリラックスして余裕があるのでその時間にするのが良いという場合もあるのです。
夕方になると仕事が忙しく、みんな挨拶どころではないなんていう会社もあります。
日ごろから会社の雰囲気を見て知っているわけですから、一番挨拶しやすい時間帯を選んでみましょう。
挨拶の方法
一人一人挨拶する
基本的にはお菓子を配りながら一人一人に挨拶します。
同じ部署内の上司や同僚には一人一人挨拶しても、関係部署の場合は、部署の長にお菓子を渡して「皆さんでどうぞ」とあいさつするのも一つの方法です。
挨拶に回る時には「上の人」から挨拶するのがマナーですので、お忘れなく。
文書やメールで挨拶
ところで、不在で直接挨拶できないという場合もありますね。
そんな時はどうしましょうか?
お菓子についているメッセージだけでは言葉足らずのこともありますので、手書きの挨拶状も良いですし、メールを別に送っておくというのも一つの方法です。
大きな会社では、社内のチャットツールなどでメッセージを送るという方法もあります。
特に一人一人挨拶して回る関係でもないけれど、一言伝えておく必要がある場合もありますので、そうした時にはイントラネットやチャットツールで挨拶しておくということもできますね。
ただ、これも多くの人から返信が来たら、それにまた返さないといけなくなって時間がかかるということもあります。
そんなことが考えられる場合は、退社するギリギリの時間に一斉に送り、もう返信しても見れませんよという時間帯であれば返信もないでしょう。
社外の人への挨拶の方法
先述した通り、取引先などには、退職する前にあらかじめ挨拶しておくと良いですね。
挨拶に行く場合も、また直接は出向かない場合も「挨拶状」があると印象がよくなります。
社外の人の場合にはメールではなく、手書きまたは印刷した文書を送るのが好ましいとされています。
挨拶に行く行かない、挨拶状を送る送らないなどは上司と相談の上決めると失礼がなく無難に済ませられるでしょう。
挨拶の基本は「感謝」
退職の理由はいろいろあるでしょう。
中には人間関係からストレスを受けて退職することもありますし、上司との意見が合わずに退職することもあります。
健康上の理由など自分自身の都合で退職することも多いですよね。
いろんな理由がありますが、立鳥跡を濁さずで、最後の挨拶は、
「お世話になりありがとうございました」
というのが基本です。
一緒に仕事をしながら上司や先輩から教えてもらったことも多いでしょうし、助けてくれた同僚もいることでしょう。
そうした方たちに、最後に感謝の気持ちを伝えるのが社会人としてのマナーでもあります。
メールや挨拶状、そしてギフトのお菓子などは形に過ぎませんが、その形に感謝の気持ちが表れるので、誠意をもって準備するようにしましょう。
理不尽なことを言われて辞めることになってしまったとしても、最後に「ありがとうございました」と誠意をもって挨拶することで、自分の心や人格も一回り大きくなれるものですよ。
まとめ
退職時の挨拶回りについてみてきました。
退職の日、業務を終え、挨拶を終えて会社の外に出るまで、誰が見ているかわかりません。
最後までマナーを守ってスマートに退職したいものですね。
それが次への転職につながる一歩になりますよ。
退職の日は終わりの日ではなく、新しい出発の日でもあります。
そんな1日の参考になれば幸いです。
今回はここまで!
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