前の会社をいろんな事情で辞めてから、次の会社に転職するまでの期間が長くなり、この空白期間に何もしていなくて転職活動がハードルが高くなってしまってる人が増えています。
「空白期間に何していたのか?」
と聞かれたらうまく答えられないし……そんな自分を採用してくれる会社があるのだろうか?
と不安にもなります。
しかし、
そういったブランクがある人でも、転職・社会復帰している人はたくさんいます。
ということは、
そんな理由は「人材が不足している状況」の職種には関係ない。ということです。
「常に求人はある」このことは事実なんです。
なので、
行動さえすれば探せないことはない!
と言えます。
とは言うものの……
- ブランクができてしまうパターン
- どのくらいのブランクが採用に影響があるのか?
- 面接時にどんなチェックをされるのか?
- 履歴書や面接に向けてどんな準備をしたらよいのか?
このような心配があると思います。
(ゆっくり探せばいいんです)
しっかり転職活動をするために解決しておきたい疑問。
そんな内容を調べてみました。
転職ブランクができてしまうパターンとは?
転職ブランクができてしまうのはいろんなパターンがありますね。
転職先を決めずに離職した
会社を辞める前に転職先を見つけるのが理想的なのですが、どうしても早く辞めてしまいたいということもありますよね。
離職したはいいものの、次の転職先がなかなか見つからずブランクができてしまうというのはよくある話です。
少し休むつもりでゆっくり過ごしていた
特に理由はないけれど、疲れ果ててしまったので休みたい一心で会社を辞め、ゆっくりすごしていたという人も少なくありません。
私もこのケースで空白期間を作ったことがありましたが、一度休むとなかなか重い腰が上がらないということもよくありますね。
また、ある程度貯金があれば、転職を急ぐこともないので、そのままゆっくりというのもよくあるケースです。
正社員に疲れたのでアルバイトで生活していた
正社員でストレスいっぱいだった人も、アルバイトだと少し肩の荷が下りて楽に働けるということもあります。
この気持ちもよくわかります。
また、
将来副業をメインにする。という目的があるのであれば、アルバイトという選択肢はとても活動しやすいですよね。
正社員では時間的にも規則的にもかなり拘束されるので、将来を見据えた行動。という感じでしょうか。
このように、
一概に「疲れたから」という理由ではなく、将来を見据えた「アルバイト」というパターンは、「転職ブランク」に該当しない選択肢。と言えるのかもしれません。
介護、病気、育児の為
仕事とは関係ないけれど、親の介護をしなければならなくなったり、また出産にともなって会社をやめ、育児に専念していた女性もいます。
そして自分自身が病気になり療養生活をしていたということもあり得ますね。
転職ブランクは就職に影響がある?
では、
こうして生じた転職ブランクは転職の際に影響があるのでしょうか?
ブランクの期間が1か月から半年くらいであれば、会社側も理解を示し、さほど影響を及ぼすことはありません。
例えば、少し休んでからとか、転職活動がうまくいかずに長引いていたということも考えられますよね。
しかし、
半年から1年、またはそれ以上のブランクがある場合には、少し注意が必要です。
会社側としても、その期間に何をしていたのか?というのが気になるからです。
個人の生活が気になるというよりは、そのブランクによって働く気持ちが低下していないか、スキルが落ちていないか、または入社後にすぐやめるようなことはないかなどという観点から見ているのです。
また、採用側としても、応募者の空白期間を大きく問題にしないという傾向が増えてきています。
それは、若手不足でもあり、中小企業やIT企業では意欲を重視しているので、ブランクがあったとしても本人の働く意思、意欲が強ければ大丈夫といった見方なのです。
1年、2年と空白期間が長くなるにつれて、転職の際に不利になるのでは?という不安が付きまとうのですが、それでも、ちゃんと転職して仕事をしている人たちも多いのです。
それには、やはり履歴書から面接にいたるまで、この空白期間についてどのように説明するか?にかかっているのです。
ポイントをつかんでしっかり準備すればよい結果がでるでしょう。
会社はどんな点をチェックする?
では、会社では応募者たちのどんな点をチェックするのでしょうか?
空白期間の有無とその期間
履歴書には書かれていない空白期間があるかどうか、その期間はどのくらいかを見ます。
あまり長い期間、空白期間になっていると何かの病気を疑われたり、犯罪に関与していたのではないかという憶測が飛び交ったりしますので、空白期間に何をしていたのかということをはっきりと伝える必要があります。
空白期間に何をしていたのか?
休んでいた、アルバイトをしていた、資格を取るため勉強していた、病気で療養していたなど、理由はあるはずです。
嘘をつくよりは、正直に答えたほうが良いのですが、この答え方にもコツがあるので、のちに詳しく説明していきますね。
すぐに辞めないか?
前職の在職期間が1年未満で短かったりすると、入社してもすぐに辞めてしまわないか?という心配が採用側にはでてきます。
アルバイトを転々としている場合もそうですね。
辞めた理由などはしっかりと履歴書にも書いたほうが良いですし、面接時でも説明する必要があります。
働こうとする意欲と努力する姿勢があるか?
数か月にわたってアルバイトもせずに休んでいた場合には、
「この人は本当に働く気があるのだろうか?」
「仕事をはじめたら、自分でも努力してスキルを磨いたり昇進に向けて努力したりするのだろうか?」
そんな観点からもチェックされています。
会社側としては長く働いてくれる人が欲しいわけですし、さらには会社の与えられた仕事だけをするのではなく、会社とともに成長していくくらいの努力を自らしてくれる社員を望んでいるわけです。
働く意欲、そして努力する姿勢を見せることができれば問題なしです。
空白期間をどう説明するか?
では、この空白期間をどう説明すれば、採用までもっていけるのでしょうか?
ここに大切なカギがあるのです。
この空白期間を説明するにあたり、自己分析をしたり、空白期間のことを振り返ったりしながら、一つのストーリーを作って説明するとわかりやすくなります。
なぜ空白期間を選んだのか
空白期間を選んだのは個人の選択です。
なぜ選んだのかを明確にして面接官に伝える必要があります。
その際にもできるだけポジティブに考えることが大切です。
例えば、「前職でストレスを受けて、とても大変で休みたかった」という場合に、ただ「休みたかった」というよりは「今後のための充電期間が欲しかった」というふうに答えると印象が違ってきますよね。
もしくは、転職先が資格が必要な仕事であれば、その資格を取るために前職を辞めて勉強に専念したなどという理由もありますね。
空白期間を振り返ってみる
自分が過ごした空白期間がどうだったのか、どんなことを学び、どんなことを感じたのか振り返ってみましょう。
夢を追いかけていた場合には、その夢を追いかけてはみたものの、夢は夢だということが分かった、現実味がないことがわかったという風にも言えます。
資格のために勉強していた期間であれば、その期間に今後する仕事に対する夢を持てるようになった、希望を見出すことができるようになったという前向きな話ができます。
一番困るのはひきこもりやニートなど、「何もしてなかった」という人たちですよね。
大丈夫です。
その「何もしてなかった期間」に自分が何を感じてきたのか振り返ってみましょう。
「同級生が活躍している姿を見ながら焦る思いだった」
「友達がいつも職場の愚痴を言ってくるので、自分にはまだ無理だと思った」
とか、正直で良いのです。
空白期間を選んだ理由から始まって一つのストーリーを作るわけなので、軸を定めていきましょう。
一つのエピソードをピックアップしてストーリーを作る
何もしてなかった人でも履歴書を書いて面接に行こうと思ったのは、
「また働いてみよう!」
そう思ったからですよね。
空白期間はいろんな思いを通過してきたでしょうけれど、また働いてみようかな、社会に出てみようかなと思ったきっかけというものがあるはずです。
何か大きな事件ではなくても、ちょっとしたきっかけかもしれません。
そんな具体的なエピソードを一つ選んで、空白期間を選んだ理由から、その期間を振り返って感じたこと、そしてまた働こうと思った契機を一つのストーリーにするわけです。
ストーリーにすると、伝える方も整理ができますし、聞く方も分かりやすく納得がいくものです。
あまり長々と説明するのではなく、簡潔にまとめることも大切ですよ。
自信をもって転職活動に臨むために
空白期間のある人たちは、転職活動にのぞむにも、いつもどこかに負い目を持っているところがあります。
こんな自分が採用されるだろうか?
という不安があるのですね。
そんなあなたが自信をもって転職活動をするためのコツを紹介していきましょう。
中小企業やIT企業を選ぶ
まず、応募する会社を探すときに、大企業ではなく中小企業やIT企業を選ぶようにしましょう。
大企業は空白期間を大きな問題として扱う傾向があるからです。
もっとも、もともと同じ業界の仕事をしていて、スキルアップのための空白期間であればそれをアピールするという手もありますが、病気療養やニートの場合には、その空白期間よりも「やる気」「意欲」を重視してくれる中小企業やIT企業を選ぶのが良いのです。
空白期間のために落とすような会社は気にしない
中小企業の中にも、空白期間が長いから、ブランクがあるからという理由で内定をくれないところもあるでしょう。
そうした理由で落とされると、さらにまた落ち込みますよね。
せっかく勇気をもって応募したのに……
でも、そういう会社は気にしないのが一番です。
就職というのもやはり「縁」が必要なのです。
縁のあるところに就職できるものですから、断られたからといって落ち込む必要はありません。
あなたを必要としてくれる会社が必ずあるはずですから、あきらめずに探してみましょう。
自分一人では難しい
転職の準備をしながら、自己分析をしたり、どんな会社に応募したらよいかわからない、履歴書になんと書いていいのかわからない、などと一人で解決できないこともありますね。
そうしたときには、転職エージェントなど就活を支援してくれるところに依頼してみましょう。
そうしたところではひきこもりから社会復帰した人たちも多く就職させている実績があるでしょうから、大きな力になってくれるでしょう。
空白期間をもつのは悪いことじゃない
空白期間、ブランクがあることが悪いと思っていませんか?
自分のハンデになると思っていませんか?
そんなことはありません。
数年間大変な仕事をしてきたら、数か月休みたいと思うこともあるでしょうし、そうしても別に悪いことではありません。
むしろ、無理して仕事を続けて病気になるよりも、ここが引き時だと判断して自分のために時間を使える、自分をコントロールできるということは逆に素晴らしいことでもあるのです。
またひきこもっていたとしても、その期間に感じたことは人生の上で決して無駄になることではないはずです。
自信をもって新しい出発をしていきましょう。
まとめ
転職ブランクに何もしていないと負い目を感じたり、引け目を感じたりと、なかなか自信をもって一歩を踏み出すことができないかもしれませんが、また働こうと思ったその気持ちが一番大切なのです。
履歴書を書いてみる、関心のある会社を探してみる、まずはそんな一歩から踏み出してみませんか?
その一歩が新しい未来を開いてくれるはずですよ。
今回はここまで!
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