缶詰を開けようとしたら缶切りがない!
という事態が起きたらどうしますか?
最近は缶切りがなくても開けられるように作られてもいますが、まだまだ缶切りがないと開けられない缶詰も多いです。
また、
あの缶を開ける時の持ち手だけが取れてしまった……
というときにも、缶切りがないと困ってしまいますよね。
万一災害が起きて避難をしたというときにも、缶切りまでは持ってこなかった~(涙)
ということもありえます。
というわけで、
についてご紹介します。
缶切りがなくてもこうすればいいんです!
目次
缶切りの代用品はコレ!家にあるもので簡単に開けられる!
ではさっそく缶切りの代用品を見ていきましょう!
缶切りの代用品①
金属スプーン
どの家庭にもある金属スプーンです。
デザートを食べるときのスプーンやティースプーンよりはカレーを食べるときのカレースプーンが使いやすいですよ。
実はこの方法、警視庁の警備部災害対策課もいざというときにはこういう方法がありますよ。と紹介している方法なのです。
いざという時のために色々と自分で試してみようと思い、インターネットに「缶切りがない時にスプーンで缶詰を開ける方法」というのが紹介されていたので試してみました。やり方は添付画像の通り。何事も実際にやってみないと分かりませんね。今後も色々なことに挑戦していこうと思います。 pic.twitter.com/ibYtqAHsSZ
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) October 10, 2017
【準備物】
スプーン
軍手もしくはタオル
【開け方】
- スプーンのすくう部分のすぐ上を持ちます
- 缶詰の蓋の内側のふちの部分にスプーンの先端をあててゴシゴシ擦ります
(一か所だけに集中してそこに穴をあけるつもりでゴシゴシしましょう) - 穴があいたらふちに沿ってスプーンを横に動かしながら蓋をあけます
- フチを約一周したらスプーンを使って蓋を押し上げます
- スプーン一本で開けることはできますが、力のいる作業なのでくれぐれも怪我のないように気を付けてください
- 缶詰を持つ手も軍手やゴム手袋をつけると滑らなくて開けやすくなります
- 汁の多い缶詰はあらかじめ下に布巾などを敷いておくと滑り止めにもなり作業が楽になります
軍手をはめたり、スプーンの持ち手をタオルで巻いて持つと怪我をしにくく、また手も痛くなりません。
缶切りの代用品②
はさみ
はさみもまたどの家庭にもありますよね。ハサミを使って缶詰を開けることができます。
【準備物】
はさみ
軍手やタオル
【開け方】
- ハサミの刃先を開いた状態でもち、缶詰のフタのフチにたてて、ゴシゴシ擦って穴をあけるか、叩いて穴をあけます
- 穴が開いたらハサミの先の部分を差し込んで、ハサミを缶切りのように使ってフチを開けていきます
自分の手を守るために軍手やタオルで巻いて使いましょう。
缶詰を持っている手にも軍手やゴム手袋、おしぼりなど滑り止めになるようなもの、手を保護するものを使うと良いですね。
缶切りの代用品③
マイナスドライバー
ドライバーも家庭には一つくらいありそうな道具ですよね。
缶切りの代用にするにはプラスよりもマイナスのドライバーが使いやすいです。
【準備物】
マイナスドライバー
かなづちや石など
軍手やタオル
【開け方】
- マイナスドライバーをもって、缶詰のフチにドライバーの先端を突き刺します
- このときに、かなづちや石などで上からトントンたたくと楽に穴があけられます
- 穴が開いたら、ドライバーをその穴の横にあてて、さらにかなづちでトントン
- そうして穴をつなげていきながら、缶切りのように使って開けていきます
- 半分以上、2/3くらいフタが切れたら、ドライバーで持ち上げて開けましょう
軍手を使って作業するのはここでも同じです。手を保護しましょう。缶詰も滑らないようにおしぼりなどを敷いて固定すると作業が楽ですね。
またかなづちでたたくときに、自分の手をたたいてしまわないように十分に気を付けてください。あまり強くたたきすぎると、中身にドライバーがささってしまいますので、強さも調節が必要です。
缶切りの代用品④
アイスピックなど、とがったもの
アイスピックやキリ、裁縫で使う目打ちなど、家の中を探すと一つくらいはでてきそうな道具です。
【準備物】
アイスピックなど先がとがったもの
軍手やタオル
かなづちや石
【開け方】
- アイスピックの先端を缶詰のフチにあてます。上からかなづちや石などでトントン叩きます
- 穴はハサミやドライバーで開けた時よりも小さいですが、さらにその横に穴をあけて小さな穴の切り取り線をつけるようにして一周します
- 切り取り穴が開いたら、アイスピックは外し、手で缶詰のフタを上から押しこみます
- 押し込んだらフタの内側にアイスピックを差し込みふたをあけます
軍手やタオルなどで手を保護しながら作業しましょう。最後にふたを押し込むことで切り取り線が切れて、ふたを開けることができます。
ふたを押し込むときには、深くまで押し込まないように気を付けてください。あまり深く押し込むと今度は上にもちあげられなくなりますよ。
缶切りの代用品⑤
ナイフ
ナイフなら包丁でもできそうって思いますが、大きいと缶詰のふたのフチを切るのにやりにくいので、果物ナイフやペティナイフくらいの大きさのものが良いですよ。
【準備物】
ナイフ、軍手など
【開け方】
- ナイフの先端を缶詰のふたのフチにあてて、こすりながら穴をあけます
- あいた穴にナイフを差し込んでナイフの刃で切り裂いていきます
- 一周切り裂いたら、ナイフでふたをもちあげて開けます
ナイフは危ないです。
細心の注意を払って、作業しましょう。
ナイフ以外は何もないっていうときには使ったらよいでしょうけれど、くれぐれも怪我のないように気を付けてください。
缶切りの代用品⑥
小銭
道具はないけれど小銭ならポケットに入ってた!ってこともありますよね。
この小銭で缶詰のふたを開けてみましょう。
【準備物】
10円玉
100円玉
500円玉
などの小銭
【開け方】
- 缶詰のフタのふちに小銭をたてておいて、横にゴシゴシ擦って穴をあけます
- 穴が開いたら、横にずらしながらゴシゴシ擦って穴をあける作業を続けて切り込みを入れていきます(もしくは、削って薄れてきたら、上から石などでトントン叩いて穴をあけてもよいですよ)
- 2/3ほど切れたら小銭を使ってふたを押し上げて開けましょう
道具としては危なくないですが、指先を使って地道に作業していくので、時間がかかります。
危なくはないといっても、ふたを開けるときには怪我のないように。
缶切りの代用品⑦
ニッパー
もし、家にニッパーがあれば、ニッパーを使って缶詰を開けることができます。
ニッパーは電気工事に使ったり、プラモデルを作る時に使ったりしますね。
他の道具に比べて開けやすい道具です。
【準備物】
ニッパー
【開け方】
- ニッパーの先端を缶詰のふたのフチにあてて、ぐりぐりしながら穴をあけます
- 穴が開いたらふちをぐるっと一周切ります
手には軍手をはめると手を保護してくれますね。
他の道具よりも開けやすいのですが、破片が中に入らないように気をつけましょう。
道具が何もない時の最終手段
家にいるときに、ただ缶切りがないというだけであれば、先に紹介した道具を探して、その道具を使って開けることができます。道具がなくても10円玉の一つくらいはどこかにありそうですよね。
でも、野外ではどうでしょう?
また、
災害時に避難した場合の避難先でも道具などは何もないっていうこともありますよね。
そんな時には開けられないのでしょうか?
そんなことはありません。
最終手段で、開ける(開けるだけなら)方法があります。
それは、「コンクリートにあててこする」という方法です。
コンクリートがなければ、大きな平らな石、岩でも可能です。
【開け方】
- 缶詰をさかさまにしてコンクリートの上に置きます
- 缶詰を押さえつけながら丸く円をかくようにしてこすりつけます
- 続けていくと缶詰のふたのフチの部分が削れてきて、ふたがとれます
どうしてこの方法で開くのかというと、缶詰の構造を見るとわかります。
缶詰は二十巻締という方法で作られています。
何かというと、缶の胴体部分とフタの部分の金属を巻き込むようにして作られていることを意味しています。
なので、コンクリートなど固いところでこすって缶のフチの部分を削ることで、この巻き込んだ部分が削れてフタと胴体が分離されるということなのです。
なるほどよく考えた方法だなと思いました。
開くことは開きますが……
コンクリートや岩などを使って削ると、缶詰の中にふたの破片などが入り込むこともあります。なので、食べ物の場合は、中身をよく確認してから食べるようにしましょう。中身がもれることもありますし、衛生的ではありません。自己責任で細心の注意を払って実践しましょう。なので、食べ物の場合は最終手段ということです。
また、この方法も時間がかかります。
地道に擦り続けるという感じですが、手をけがをしないように気をつけましょう。
まとめ
缶切りがないときには代用品で缶詰を開けることができます。
その中でも一番安全そうなのは、スプーンや小銭でしょうか。でも、小銭は指先に力が入るのでちょっと大変かも。
なのでスプーンが一番無難かなあと私は思いました。
スプーンがなければ、他の道具を使うことも可能ですし、道具がないときには最後の手段としてコンクリートなどにこすりつけるという方法もありますね。
どの方法を使って開けるにしても、とにかく怪我をしないように注意したいものです。
手を保護する軍手やタオルなどを使うと良いですね。
また、どれも時間がかかる方法なので、焦らずに地道に擦ったり穴をあけたりすることが大切です。
どうしても缶詰を開けないといけないという状況でなければ、無理して開けずに缶切りを買って来ましょう。
今回はここまで!
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