転職活動をしている人たちは、同時に複数の企業に志願していることが多いです。
これって普通なこと?
そうなんです。転職活動中は複数の企業に応募していることが普通なのですが、じゃあ、何社くらいまで応募したらいいのでしょうか?
そうやって応募して数社から内定をもらったら、どうしたらいいのでしょう?
今回は複数の企業に応募することについて調べてみました。
目次
転職の同時進行は何社まで?
「転職の同時進行は何社までしてよい」という決まりはありません。
何社でもしたいだけしたらよいのです。
多くの人は10社前後くらい応募してるようです。しかし、同時進行は4社~7社くらいが適当だと言われています。
場合によってはもっと絞って3~4社くらいが良いこともあります。
その理由を詳しく見ていきましょう。
転職の同時進行のメリット・デメリット
まずは転職の際の複数の企業に同時に応募することでどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
転職の同時進行のメリット
1社に応募して面接をうけ、面接が1次、2次と数回に及ぶ場合もあります。
それから結果が出るまでに数日から1週間。
と考えると、内定が決まるまでに3週間から1か月くらいかかってしまいます。
結果が出てからまた次を探して・・とやっていると、5社受けてる間に半年くらいがあっという間に過ぎていきます。
転職するのにそこまで時間をかけているわけにはいきませんから、同時に進行するのが効率的なのです。
また、数社同時に応募することで、他の会社と待遇面なども比較することができます。
その中で、本当に行きたい会社を絞っていくことができるのです。
転職の同時進行のデメリット
メリットがある反面、デメリットもあります。
何社も同時進行するとスケジュール管理が難しくなってきます。
またまだ仕事を辞めていない状態であれば、面接のために仕事を休まなければなりませんし、その時間をどう作るか?という問題もでてきますね。
さらに、面接に行くための準備も必要です。
どんな会社でどうしてそこに入りたいのかということを自分の言葉でまとめるには、その会社のことをよく調べてみないといけないですよね。
また履歴書もどの会社も同じで良いというわけではないでしょう。
そうした準備や面接の時間管理を上手にしなければ、良くない結果がでてしまうことにもなります。
同時進行の注意点
デメリットのところでも話しましたが、同時進行の場合はスケジュール管理が大切です。
面接を1日に何件も入れるよりは、1日に1件、最大2件までのほうが余裕ができます。
スケジュールを詰めすぎると時間だけでなく心の余裕がなくなり、大切な面接の場で、集中できなかったり、うまく話せなかったりするので、スケジュールに余裕を持つと同時に心にも余裕をも違いものです。
また、複数の会社の中から、どこを第一志望にするのか、を自分の中でしっかりと決めておくことが大切です。
複数の会社に面接に行くと、先に受けたところから内定をもらうかもしれません。
そうしたときに、どうするのか?ということをしっかり考えておかないと、どの会社も逃してしまうこともあるのですよ。
転職のための準備というのは、精神的にも緊張感がありますし、準備にも時間がかかり、けっこう大変なことなのです。
それを、多くて10社以上とか志願する人もいますが、内外共の余裕を考えると3~4社くらいを目安にすると転職活動がスムーズかと思います。
状況によって応募数を調整する
その人の状況によっては応募する会社の数を調整した方が良いことがあります。
現職が忙しい場合
仕事をしながら転職活動というのもなかなか大変なところがあります。
そうそう休暇もとれないでしょうし、今の仕事に支障をきたさないように面接のスケジュールを組まないといけないので、10社も20社も受けようと考えていると、ちょっと無理がでてきますね。
生活や仕事に支障のない範囲で、4~7社くらい、もしくは、仕事がとっても忙しいという場合には、3~4社くらいに絞って応募することを考えてもよいかと思います。
同業種・同業界での転職の場合
同じ職種や業界内での転職の場合は、これまでの経験やスキルを活かすことができるので、それほど応募する会社を増やす必要がありいません。
この場合、複数を同時進行するよりは、第一志望の会社の書類審査や面接などの感触があまりよくないと感じたら、他の会社も探すという風にしていったほうが良いでしょう。
短期間で転職活動を終わらせたい場合
短期間で多くの会社に応募すれば、内定をもらえる数も増えるというものです。
すでに離職した人は、短期間に多くの会社に応募して、採用につながる機会を増やすことがベターです。
また離職している場合には時間的にも余裕があるので、10社以上ということも可能になるかと思います。
多くの会社に応募することで、他社との比較も多くできるというのもメリットの一つになります。
しかし、数だけを追うのではなく、自分にマッチした会社かどうか?ということを十分に考えたうえで応募することをおすすめします。
違う業種に応募したい場合
同じ業種や業界の会社で転職したい場合は少なくても良いと話しましたが、逆に違う業種や業界の会社に転職を考えている場合は多くの会社に応募するほうが、採用の機会が増えます。
「未経験可」と求人広告に書いてあっても、会社側としては新入社員ではなく転職となると即戦力になる人が欲しいものです。
それでも将来性を見て採用してくれるところもあるので、数多くの会社をあたってみるというのが良いのです。
複数の会社から内定をもらった場合はどう対応する?
さて、複数の会社を同時進行で面接を受けていると、たいてい1週間以内に結果のお知らせが来るものです。
ということは先に受けた会社から先に連絡をもらうということが多いですね。
でも内定をもらっても、他の会社の結果も待ちたいし、かといって辞退してしまうと、他がダメだったら困るし・・という悩みがでてきますね。
そんなときはどう対応したらよいのでしょうか?
内定をもらった会社に待ってほしいと伝える
先に内定をもらった会社が第一志望なら喜んで決めると思いますが、そうでない場合もありますね。
第一志望、また他の会社の結果が数日中、もしくは1週間以内くらいに出るのであれば、他社の結果が出てから決めたいという旨を率直に伝えるべきです。
例えば、
「他社の結果が数日内に出るので、それまで待っていただけないでしょうか」という風に。
でも、他にも面接で「ここが第一志望だ」と言っておきながら、他にも受けていましたなんて言うのはちょっと気まずいかな?と思う人もいるでしょう。
そうした時には、
「人生を決める大切なことなので、家族とも良く相談してから決めたいので数日時間をくださいませんか?」
という風に言っても良いでしょう。
会社の人事担当の方も、そういうケースは多く見てきているはずですので、他社の結果を待ちたいといっても理解してくれるはずです。
黙っていたり嘘をつくのが一番良くない
内定の知らせを受けておきながら、数日中に他の結果がでるからと、そのまま放っておいてはいけません。
会社側も、採用の予定があるので、内定した人が本当に入社してくれるのかどうか、もし辞退されたら次の候補者に連絡をしないといけないなどの予定があるわけです。
会社も遊んでいるわけではないですし、出来るだけ早く人材を確保しようと求人しているわけですから、黙っていては会社側にも迷惑がかかります。
また、内定をもらって、「はい、わかりました。入社します」と言っておきながら、数日後に第一志望の会社から内定をもらい「やっぱりやめます」というのでは、これまた内定をくれた会社側に迷惑がかかるのです。
ですから、先にも書いたように、正直に、
- 他社の結果を待ちたい
- 家族と相談したい
- もう少し考えてみたい
などと数日から1週間ほどの時間をもらうというのが一番良いのです。
連絡は電話で
もう少し待ってほしという連絡、もしくは入社したい、あるいは辞退したいという連絡をどのようにしますか?メールでしてもいいかな?
と考えている若い人たちも多いのですが、こうした連絡は必ず担当者に直接、「電話で」話すべきです。
メールで送ると、担当者がメールを確認していないこともあり、時間のロスになります。
また正確に伝わっているかどうかも分かりません。
言いにくいとはいえ、担当者もそういう状況には慣れていますので、確実に電話で伝えることが大切です。
どの会社が良いか迷ってしまうときはどうする?
複数の会社から内定をもらうということは、自分の実力や人間性が認められたということなので、うれしいことですね。
しかし、どの会社に行くか?これで悩む人も少なくありません。
明らかに第一志望がはっきり決まっているというのであればよいのですが、他の会社も魅力があるし、どこも良いのだけど・・というときには迷ってしまうのも仕方がありません。
しかし何日も何日も悩んでいるわけにはいかないので、決めないといけません。
どんなふうに決めるのが良いのでしょうか?
それぞれの会社を比べてみる
その会社に勤務したときのメリット・デメリットを書き出してみて、メリットの多い会社に決めるということもできます。
またその会社の将来性などを考えてみるということもおすすめします。
会社のビジョンが明確なのか、将来ロボット化されて人員削減ということがないか?など、自分が長く働くということを前提に考えてみると、答えがでてくるかもしれません。
自分のやりたいこと、自分の気持ちに従う
その会社に入ったら、自分はどんな仕事をするのだろうか?
いや、どんな仕事をしたいのか?という自分の意志を尊重してみましょう。
やりたい仕事をその会社でできるのか?と考えてみるのです。
また、第3者の意見として、友達や先輩、家族たちの意見も聞くことがあるかもしれませんが、そういうときも、「人がこう言ったから」と決めるのではなく、自分の気持ちが一番傾く会社に決めるべきです。
そのためには会社のことも良く調べて知らないといけないですし、自分がどんな仕事がしたいのかということもはっきりしていないといけませんね。
実際に働くのは自分ですので、自分の中に答えがあると思ってくださいね。
決まったら早々に連絡を
複数の会社の中から、「ここに入社しよう」という会社が決まれば、どの会社にも早めに連絡しましょう。
入社したい会社に「待ってほしい」と連絡を入れていても、会社にしてみれば早く結論を出してくれたほうが助かるわけです。内定をお受けしたいという旨を電話で伝えましょう。
また、内定を辞退したいということも、電話で伝えるようにしましょう。
辞退理由を聞かれたら、
- 第一志望の会社から内定をもらった
- 良く考えた末、他社に行くことにした
という風に、正直に答えると良いですよ。
詳しい理由は必要ありません。
逆に、「条件が他のほうが良かった」とか「会社に魅力を感じなかった」などというネガティブな内容に触れるのはNGですので気を付けてくださいね。
辞退するときには、誠意をもって謝罪する気持ちも大切です。
書類審査から面接まで時間と労力を自分のために費やしてくださったわけですから、
「せっかく内定をいただきましたが、申し訳ありませんが他社に決めることにしました」
などと誠意をもって話しましょう。
同じ業界の会社なら余計に、どこかで出会うかもしれません。
また会社同士横横でつながっていることもありますので、近い将来、どこかで出会うかもしれません。
自分の信頼を落とすことのないように、辞退する会社に対しても誠意をもって対することが大切なのです。
まとめ
複数の会社を同時進行で転職活動を進めるのは、多くの人が普通にやっていることです。
現職に勤務中であれば、スケジュール調整が難しくならない程度に、数社にしぼって面接の日程を組むと良いですし、離職中であれば、短期集中型で多くの会社に応募してみるのも良いでしょう。
しかし、内外ともにエネルギーを使う面接ですので、1日に2件くらいまでを目安にしましょう。
また、多くに応募して自分のやりたいこと、自分のモットーを見失わないように気を付けたいですね。
内定をいただいたときにも、誠意をもって対応すれば、後々、気持ちよく仕事ができることでしょう。
今回はここまで!
COMMENT