便利で使い始めると、もう無しでは生きていけないというほど便利な食洗機。
ちょっと大げさかもしれませんが、食洗機でとっても助かってるという主婦は少なくありませんし、いつかは買おうと思ってる人も多いと思います。
さて、その食洗機ですが、日ごろのお手入れはどうしていますか?
庫内を見ると、
白いカスが残っている…
ぬめりがとれない、
ニオイがする
黒カビみたいな汚れが!どうしよう!
こんな経験はありませんか?
というわけで、
という内容について調べてみました。
目次
食洗機を洗う洗剤とはどんなもの?おススメは?
食洗機を洗う洗剤がどんなものかは、庫内に残る汚れがどんなものかをまず知る必要がありそうです。
そこで、
- 食洗機庫内に残る汚れの正体は?
- 食洗機を洗う専用洗剤ってどんなもの?
- 食洗機を洗う専用洗剤のおススメは?
についてみていきましょう。
1、食洗機庫内に残る汚れの正体は?
食洗機の庫内に残る汚れは大きく分けて3種類あります。
- 白いカス
- 黒い汚れ
- ベタベタ
これらの正体は何でしょう?
それぞれ見ていきましょう。
白いカスの汚れ
白いカスのようについている汚れの正体は「水垢」や「石鹸のカス」です。
水垢は水道水に含まれるミネラルが乾いて固まったものですね。
石鹸カスの汚れは食器を洗う洗剤が庫内に残ったもの。
そのまま放っておくと、ピンク色にかわり、ヌルヌルしてきます。
水垢や石鹸のカスなどはアルカリ性なので、これを落とすには酸性の洗浄成分の洗剤が有効です
黒い汚れ
黒い汚れってなんでしょう?
実はこれ、「黒カビ」の可能性大です。
カビは高温多湿なところを好みます。
さらに食べかすや汚れ、ホコリなどを栄養分にしてしまうので、食洗機を放置していると黒カビが大好きな環境になってしまうのです。
食洗機を毎日使って、乾燥機能を使ったり、乾燥させたりしている場合には黒カビも発生しにくくなりますが、長期間放っておいたり、乾燥機能を使わずに、濡れたままの状態が長期間続いたりするとカビの発生を招いてしまうことがあるんですね。
黒カビをきれいにするには、漂白剤が必要です
ベタベタ汚れ
これは見た目ではよくわかりませんが、触ってみるとベタベタしていることが分かります。
これは油汚れですね。
食器についた油汚れは食洗機で洗うことできれいにおちるのですが、一部の油汚れが庫内に残ってしまうこともあるのです。
油汚れは酸性なので、洗い落とすにはアルカリ性の洗浄成分の洗剤が必要です
2、食洗機を洗う専用洗剤ってどんなもの?
では、こんな庫内の汚れに対応してくれる食洗機を洗う洗剤ってどんなものでしょう?
「庫内クリーナー」と呼ばれるものも多いです。
この庫内クリーナーの液性は酸性で、強い洗浄力を持っています。
酸性の洗剤は、水垢の汚れに効果てきめんです
また、庫内のニオイ対策には庫内クリーナーで2~3度お手入れすることでやわらいできます。
というわけで次に、
実際の商品を見ていきましょう。
3、食洗機を洗う専用洗剤のおススメは?
おススメの食洗機を洗う洗剤、まずはこちらから。
粉末タイプの洗剤で、庫内にふりかけて標準コースで運転するだけという簡単さもうれしいですよね。
効果的には、
- 庫内のヌメリや雑菌を除去
- オレンジオイルが配合されていて、ニオイもすっきり
- ビルトインタイプの食器洗い乾燥機にも対応
という洗剤です。
この洗剤の成分は、
- モノ過硫酸水素カリウム
- クエン酸
- オレンジオイル
となっていて、酸性の洗剤です。
なので水垢などの「アルカリ性」の汚れがに効果的です。
次はコチラ。
これはタブレットタイプになっている洗浄洗剤です。
気になるところにポイっと置いて標準コースで運転すれば庫内の掃除が綺麗にできちゃいます。
成分は、
- 過炭酸塩
- 炭酸塩
- 炭酸水素ナトリウム
- コハク酸
- 緑茶エキス
- 酵素
こちらは液性は弱アルカリ性です。
なので油汚れなど酸性の汚れに効果的です。
食洗機を洗う洗剤の代用で使えるものって?
食洗機を洗う専用洗剤についてみてきましたが、専用洗剤を買うのはコストが気になるという人や、洗剤を切らしてしまったけど、汚れが気になって今すぐ洗いたい!という人もいるでしょう。
こんな時に代用できるものってある?
代用できるもの、ありますよ!
- クエン酸
- オキシクリーン
- セスキ炭酸ソーダ
- ハイター
といったアイテムについて、掃除の仕方も含めてみていきましょう。
1、クエン酸
掃除などでよく使うクエン酸です。
クエン酸があれば、食洗機の庫内も簡単に洗えますよ。
クエン酸は酸性なので、水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れに効果的です。
では、クエン酸を使ってどのように洗ったらよいのでしょうか?
クエン酸を使った庫内の掃除の仕方
- 食洗機の洗剤投入口にクエン酸を大さじ3杯入れる
- 手入れコースで洗浄。お手入れコースにすると、高温の蒸気が噴き出し汚れを浮かせて落としてくれます。お手入れコースがない食洗機の場合は、すすぎの温度を高くしたり、長い間洗浄できるコースを利用するようにします
- 洗い終わったら庫内が綺麗になっています。食洗機のサイズによってはクエン酸の量が足りないこともありますが、その場合はクエン酸の量を少し多くして洗ってみましょう
クエン酸で掃除ができない機種もあるので、金属パーツが使われている食洗機には使うことができません(クエン酸は酸性なので金属部分がサビの原因になります)。また、パナソニックではクエン酸での洗浄を推奨していません。
クエン酸を使う前に、取り扱い説明書をよく確認してください。
2、オキシクリーン
オキシクリーンを使って食洗機を掃除してみましょう。
オキシクリーンというのは、酸素系漂白剤で酸素の泡の力で油汚れを分解し、洗浄します。
熱いお湯と一緒に使うと、分解・洗浄効果がアップするので、食洗機にはもってこいの洗剤でもあります。
オキシクリーンはアルカリ性の洗剤なので、酸性の油汚れをスッキリ落としてくれますよ。
オキシクリーンを使った庫内の掃除の仕方
- 残菜フィルターのゴミを取り除く
- 洗剤投入口にオキシクリーン大さじ1杯を入れ、標準コースで洗浄
(アメリカ版オキシクリーンは泡立ちが良いので、分量を少なめにすると良いでしょう)
オキシクリーンで落ちない汚れは水垢などのアルカリ性の汚れです。
それならクエン酸で洗えばいいから、オキシクリーンとクエン酸を混ぜて入れたらすっきりきれいになるかな?
と考える人もいるかもしれませんが、
オキシクリーンとクエン酸は混ぜてはいけません!
混ぜると中性の成分になり、それぞれの性質がなくなってしまいます。
つまり、汚れも落ちないというわけです。
オキシクリーンで洗って水垢などの白い汚れがまだ残っていたら、もう一度クエン酸で洗うなどというように、別々に使うことをおススメします。
3、セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダもお掃除によく用いられますよね。
これもアルカリ性なので食洗機の掃除に使えます。
オキシクリーンの代わりに、セスキ炭酸ソーダを小さじ2杯使ってみましょう。
掃除の仕方はオキシクリーンを使った掃除の仕方と同じ手順です。
4、ハイター
アルカリ性の汚れである水垢や石鹸カスはクエン酸、また、酸性の汚れである油汚れはオキシクリーンやセスキ炭酸ソーダなどで落とせるということが分かりましたが、黒カビはどうしましょう?
黒カビを落とすには、キッチンハイターなどの塩素系漂白剤がおススメです。
食洗機庫内の黒カビは主にゴムパッキンなどに生えやすくなっています。
ゴムパッキンにははねた油汚れやタンパク汚れがついたままになっていることもありますし、濡れても乾きにくいので雑菌やカビが繁殖しやすいんですね。
ハイターを使った庫内の掃除の仕方
- カビに直接、塩素系漂白剤(ハイターなど)をスプレーして5分ほど放置しておきます
- 他に洗剤は入れずに、スピードコースで空洗いします
- 庫内の水分を取り除き、乾燥させます
ハイターを使ったゴムパッキンのカビ取りの方法
- 綿棒やキッチンペーパーでゴムパッキンに入り込んだゴミを取り除きます
- 漂白剤10mlを水100mlで薄めて、綿棒やキッチンペーパーに含ませ、カビをふき取ります
- 最後に乾いた綿棒やキッチンペーパーで薄めた漂白剤をふき取ります
ハイターを使うときの注意点
ハイターを使う際には、手につかないようゴム手袋をはめて使うようにしましょう。
また、キッチンハイターは塩素系漂白剤で、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスを発生する可能性があります。
ハイターは他の洗剤とは混ぜないで単独で使用するようにしましょう。
また、ハイターはご存じの通り、独特の刺激臭があります。
直接このニオイをかがないよう、マスクをして掃除するのも良いですし、十分な換気をしましょう。
要注意!食洗機の掃除に使えないもの
食洗機の掃除に不向きなものもは、
- 重曹
- 台所用洗剤
です。
それぞれ理由を見ていきましょう。
重曹
掃除と言えば、クエン酸やセスキなどもありますが、重曹も良く使うアイテムですよね。
重曹も食洗機の庫内の掃除に使えるのではないか?と考える人もいるでしょう。
しかし、重曹は食洗機の庫内の掃除には不向きなのです。
理由は、
重曹は粉が残りやすく庫内が綺麗になりません
また研磨作用があるので、庫内に傷がついて故障や不具合の原因にもなりかねません。
なので、重曹は食洗機には使わないようにしましょう。
台所用洗剤
汚れを落とすんだから台所用洗剤でもいいのでは?
と思いがちですが、台所用洗剤は泡が多く発生します。
この泡が機外に漏れたり、泡の影響でノズルがうまく回転できなくなったりと、故障や不具合の原因にもなりかねないので、台所用洗剤は使わないようにしましょう。
食洗機を長持ちさせるために日ごろからできるお手入れとは?
食洗機を長く使うには日ごろのお手入れも大切です。
定期的に庫内の掃除をするのはもちろんなのですが、毎日使うものですから、毎日のちょっとしたお手入れで、庫内に溜る汚れを少なくすることができるんですね。
特にカビの予防などはしっかりしておきたいものです。
そこで普段からできる基本的なお手入れを紹介してますが、私はこの普段のお手入れ(一手間)が一番重要だと思います。
野菜フィルターのゴミをとる
食べ物の残りかすなどがついている食器を食洗機に入れて洗うと、そのカスがフィルターに残っています。
この残りかすをそのままにしておくとそこから雑菌が繁殖し、カビの元となりますので、気をつけましょう。
フィルターに残ったゴミはこまめに取り除きましょう。
使用後にはしっかり乾燥
食洗機を使った後にはしっかりと乾燥させるとカビの予防になります。
乾燥機能があれば、乾燥機能を使うのも良いですし、電気代節約のために乾燥機能は使わない、もしくは乾燥機能がないという場合は、運転後に扉を開けておいて、乾燥させましょう。
水気が残っていたら、布巾などで拭き取るというのも一つの方法です。
食器は下洗いする
食洗機は食器を入れて作動させればきれいに洗ってくれるからありがたいものなのですが、食洗機でもひどい汚れがうまく落ちないこともありますし、フィルターにカスがたくさんたまってしまうこともあります。
なので、やはり食器を入れる前にかるく下洗い(流す程度)をすることは重要です。
ちょっと手間がかかるなと思うかもしれませんが、長い目で見た時に食洗機をキレイに長持ちさせるためにはやはり必要な一手間です。
それをさぼって頻繁に食洗機のメンテナンスに時間とお金をかけてしまっては元も子もありません。
道具は大切にあつかえば、長く頼もしく働いてくれます^^
具体的には、
- 食器を水につけて汚れを浮かせておく
- 食べ物のカスなどを洗い流す
- 簡単な下洗いをする
これだけで食洗機の能力を100%発揮してくれますし、結果、庫内に食べカスや油汚れなどもあまり残らなるんです。
「その日の汚れ、その日のうちに」。どっかのCMでは「今年〜」でしたが、これ、家事の(掃除の)真髄だと思います。
まとめ
食洗機の庫内の掃除には、専用の庫内クリーナーを使うのが一番適しているとも言えます。
好みのものを選んだら良いでしょう。
しかし、
「その洗剤にコストをかけるのは嫌だ」
「急に必要になったけど切らしてしまった」
という時には、
- クエン酸
- オキシクリーン
- セスキ炭酸ソーダ
などで代用可能です。
また、黒カビにはハイターが有効です。
ただ、メーカーや機種によってはこれらのものもおススメしないものもあるので、使う前には取り扱い説明書をよく確認の上、使うようにすると安心ですね。
そして一番効果的なのは、「その日の汚れは、その日のうちに」ですよ^^
今回はここまで!
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