こんにちは!
つくしです
今回は、
なぜ名古屋城名古屋城天守閣の復元はなかなか進まないのか?
について調べてみました。
問題点は大きく2つのようです。
- 文化庁が建設工事の許可を出していない(出せない)
- 障がい者団体から「エレベーターなしでは到底受け入れられない」という反対意見
それぞれくわしく見ていきましょう。
文化庁が建設工事の許可を出していない(出せない)
その前にまず、名古屋城天守閣木造復元計画に関する予備知識から。
名古屋城は江戸時代初期、姫路城とほぼ同時期に完成しました。
その後名古屋城は第二次世界大戦により焼失しコンクリートによって復元して現在に至ります。
かたや姫路城は消失せずご存じ世界遺産になりました。
ですが実は、
名古屋城は1930年に日本で最初の国宝指定を受けていました。
このことからもし現存していれば…
間違いなく世界遺産になり得たお城と言われています。
歴史に「たらればは」は禁句と言いますが、名古屋出身の私もそう思っています^^;
そんな背景もあり、「名古屋城天守閣木造復元計画」が立ち上がりました。
おー!いーじゃん!
復元しよう!
と盛り上がっているんですが、なかなか計画は進みません。
その理由のひとつが、
文化庁が建設工事の許可を出していない (出せない)
という点。
(おまたせしました)
なんで?
のポイントをわかりやすくまとめると、
- 現名古屋城天守閣は戦後都市文化の象徴
- なので現コンクリート天守閣の価値を木造天守閣が越えることを示してほしい
- 文化庁としても特別史跡内での木造復元は経験がないので、この大規模木造建築の復元計画について法令面を含めて詰めていく必要がある
- 「江戸時代にできた石垣」について、石垣の保存方針ではなく保存計画を明らかにし、石垣部会など専門家の了承を取り付けてほしい
- そのための学芸員が名古屋城には不足している
つまり、
学芸員など体制を相当強化しない限り、これら文化庁からの課題解決を進めることは困難ということだそうです。
文化庁にOKを出してもらうためにはしっかり宿題を提出しなければならなくて、まだ不十分。
という状況のようです。
障がい者団体から「エレベーターなしでは到底受け入れられない」という反対意見
以上の文化庁の問題以外にも「エレベーター問題」があります。
奇跡的に図面が残っていたので、図面通りの建設を指示した河村市長。
ところが…
障がい者団体から「エレベーターなし」は到底受け入れられないという意見が。
そもそも当時の建物にエレベーターはありませんし、「復元」という観点からも考えていなかったことだと思います。
が、これが揉めに揉めて計画が進まなくなった理由のひとつということは確かです。
そして名古屋市は木造で復元する名古屋城の天守閣に、車いすの人が利用できる小型の「昇降設備」を設置することを検討開始。
河村市長は2022年12月5日の会見で、「1、2階までなら合理的配慮と十分」と話し、3階以上には設置しない。という考えを示す。
それに対して障害者団体などが発言の撤回を要望。
「多くの障害者に対する人権侵害であり、エレベーター設置を求める意見を踏みにじる内容で、到底承服できるものではありません」
というこの問題…
解決するのでしょうか。
まとめ
以上、
なぜ名古屋城名古屋城天守閣の復元はなかなか進まないのか?
を調べてみました。
この問題についてのいろんな人の意見をまとめてみると、
やるならまず忠実に「復元」してその後、観光客に見てもらう方法を考えるべき
という意見が多数でした。
もちろん私が見てかなりコンパクトに(汗)まとめただけなので、これ以外の意見もたくさんありました。
しかし、
この問題の大前提は、「復元」です。
復元(ふくげん、復原)とは、「元の位置や形態に戻す(戻る)」という意味である。
やると決まったらまずこれを完遂して、その他の問題をすみやかに解決していただきたいものです。
個人的にぜひ当時の名古屋城が見てみたいです。
本丸御殿と木造の名古屋城。
想像しただけでワクワクします。
老朽化に伴い地震対策もあり、河村市長は木造で建て直す再建プロジェクトを発表。
しかしここで浮上したのが予算問題。
鉄筋コンクリートの耐震補強だと30億。
木造だと500億円。
この問題で市議会は当然もめました。
しかし、2017年の市長選で木造復元が争点のひとつとなり、
結果、河村市長は圧勝。
この経緯を見ても、名古屋の人は「木造の名古屋城が見たい!」ということだと思います。
いろいろな意見もありますが、ぜひこの問題を解決してほしいと思います。
今回はここまで!
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