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【善光寺うんちく集】歴史は?誰が建てた?など旅行の前の基礎知識をわかりやすく

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長野市に位置する善光寺。

その名は耳にしたことがある人が多いと思います。

そして「遠くとも一度は詣れ善光寺」という言葉が残されているほど、古くから「一度は行ってみる価値のある場所」とされています。

私もまだ行ったことはないのですが、そういうことなら、行く前に基礎知識を頭に入れてから行ったほうがいいんじゃないか?と思いました。

ということで今回は

といったことについて調べてみました。
さっそく、見ていきましょう。

動画はこちら↓

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善光寺ってどんなところ?いつ、誰が建てた?宗派は?

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善光寺は1400年という歴史を持つお寺で長野市にあります。

この善光寺と深いつながりがあるのが「戸隠神社」のある戸隠山、そして「飯縄神社」のある飯縄山。

どちらも長野にあります。

これらの二つの山は古くから山岳信仰の霊場として栄えたところであり、そこに善光寺も加わり、「北信濃3大パワースポット」とも言われているのです。

そんな善光寺では年中を通していろんな行事が行われ、また、多くの国宝や重要文化財なども見ることができるので、一度は行って見たいところでもあります。

 

善光寺の歴史・誰が建てた?

善光寺の始まりは飛鳥時代の皇極天皇元年(642年)と言われています。

善光寺の境内から出土した瓦の特徴から、飛鳥時代に創建されたと推測されているのです。

でも、誰が建てたか?は不明なんです。

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善光寺の名前の由来

飛鳥時代に「本田善光(よしみつ)」という人物がいました。

この人が善光寺に「一光三尊阿弥陀如来」という仏様をこの善光寺に安置したと言われています。

そのために、このお寺の名前が善光寺となったということです。

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善光寺の御本尊は

御本尊というのは、そのお寺にある、最も重要視される信仰対象(物)のことです。

仏像や絵画、掛け軸といったものがあり、如来・菩薩・観音様などが本尊として安置されていることが多いのです。

善光寺の御本尊は、先ほどでてきましたが、「一光三尊阿弥陀如来」で、日本最古のものだと言われています。

インド・朝鮮半島を経て、552年、欽明天皇の時代に日本にわたってきました。

その本尊を本田善光が善光寺に安置させたといわれています。

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宗派は?

お寺にもそれぞれに宗派があります。

その宗派によって安置されている御本尊も違ってきますし、お参りする人たちも自分が属する宗派のお寺にお参りするようになります。

浄土宗や真言宗などよく耳にしたことがあると思います。

しかし善光寺は珍しくどの宗派にも属していません。

それは、善光寺が創建された約1400年前と言う時代には、仏教の宗派が分かれていなかったのです。

そのためにどの宗派にも属さず、また、宗派の壁を越えて誰もが参拝できるお寺として、古くから多くの人たちが訪ねていったお寺でもあるのです。

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善光寺と長野駅までの距離と丁石について

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そんな善光寺って長野のどこに位置しているのでしょうか?

交通の便とかも気になりますよね。

 

善光寺と長野駅までの距離

善光寺と長野駅までの距離はどのくらいでしょうか?

実は、約2㎞と近いといえば近いんです。

徒歩圏内とも言えます。

長野駅は善光寺が建てられたずっと後に作られています。

長野駅の開業は明治半ば、明治21年と言われています。

この長野駅の位置は善光寺が基準となっているのです。

どういうことなのか?

詳しく見ていきましょう。

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善光寺から長野駅までの丁石

善光寺の参道には「丁石」というものが見られます。

丁石(ちょうせき、またはちょういし)というのは、昔の街道沿いに距離を示すために建てられた標識のことです。

1丁の長さは約109m。この距離ごとに石を立てて目印にしていたのですね。

長野駅を建てるときに、その位置を、善光寺から十八丁の場所に建てようということになったそうです。

なぜ十八丁か?

それは善光寺の御本尊である阿弥陀如来の「十八番の願」から十八という数字をとったとのこと。

1丁が約109mなので、十八丁だと約2キロとなります。

 

1丁ごとにこの丁石が立っているので、長野駅から善光寺まで歩いていきながら、一つ一つの丁石を確認しながら行くのも、これまた意味のある参拝になるでしょう。

善光寺から数えて一丁、二丁となるので、長野駅からは十八丁、十七丁というふうに丁石には刻まれています。

なので、まるで宝探しをするかのように、この丁石を見ながら善光寺に向かっていくとあっという間に到着しそうですね。

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善光寺の参拝の仕方、そして見どころは?

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善光寺に着いたら、今度は参拝するわけですが、参拝の仕方やここは見ておきたいという見どころもチェックしておきましょう。

 

参拝の仕方

では、参拝の仕方から見ていきましょう。

<仁王門>
善光寺に到着するとまず通過するのは仁王門です。
善光寺の本堂に向かう参道には石畳が敷き詰められていて、そこを歩いていき、仁王門を通過することになります。
この仁王門の両脇には大きな仁王像があります。
この仁王像は高村光雲と米原雲海の合作。
高村光雲は高村幸太郎の父としても有名な日本彫刻を代表する仏師です。

<仲見世通り>
仁王門を通り抜けたら、そこには仲見世通りという通りがあります。
ここを通って山門に向かうのですが、この通りには、お土産屋さんや蕎麦屋さん、おやきが食べられるお店などが並んでいます。

<山門>
仲見世通りを通り、次は山門です。
国の重要文化財に指定されている栩葺(とちぶき)の屋根に特徴があるので見てみてくださいね。
この屋根を見るには、2階の登楼参拝で本堂を見渡すことができるので、そこから見るのも良いでしょう。

<本堂内陣>
山門をくぐりぬけて、いよいよ本堂です。
本堂を参拝するには、内陣券が必要です。券を買って、改札をくぐると、大広間に通されます。
150畳という広さの大広間で、「不滅の常燈明」に詣でることで、極楽往生できると言われています。
内々陣の奥には御本尊が安置されていますが、残念ながら御本尊を直接見ることも拝むこともできません。
善光寺本堂外陣では、多くの参拝者に囲まれている像があります。
それが「びんずる尊者像」と呼ばれているもの。
お釈迦様のお弟子である十六羅漢の筆頭で「びんずるさん」と呼ばれて親しまれている像です。
「撫仏(なでぼとけ)」とも言われていて、撫でるとその部位の病気が治るという信仰があるのです。
なので、撫でて病気を治そうとする人たちが集まるんですね。

<お戒壇巡り>
このお戒壇巡りは善光寺に行ったら必ずしてきたらよいと言われている、いわゆる名物にもなっています。
このお戒壇巡りというのは、本堂の地下に設けられた真っ暗な回廊を通り抜けること。
ところどころに灯りはあるものの、暗闇の中で、御本尊が置かれている瑠璃壇の真下を通ることから、「御本尊様の胎内巡り」という別名もついているのです。
このお戒壇巡りでは、入り口にある注意事項をよく守ることが大切です。
ライトを使わない、私語を慎む、途中で引き返さないという3つの注意を守るだけです。
この回廊は「コの字」に作られていて、出口前の壁には「鍵」が設置されています。
この鍵に触れることでご利益があると言われているので、この鍵も要チェックですね。

<経蔵(輪廻塔)>
これは経典を収める書庫のことです。
八角の輪蔵を時計回りに押して、1周すると経典を読んだのと同じ功徳があると言われています。
ただ、この輪蔵は高さ6メートル、重さ5トンというとっても大きくて重いもの。
どうやって動かすの?って感じですが、動き出すと後は楽に動けるようです。
動き始めが大変ってことですね。
しかし、女子一人でも動かしている人がいるので、なんとかなるのかもしれません。

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他にも見どころはある?

一般的な参拝は上記の通り。

しかし、それ以外にも見ておきたい見どころはありますよ。

<大勧進宝物殿>
こちらは大勧進の宝物を収蔵する建物。
国指定重要文化財の紙本墨書源氏物語事書、日本最古の設計図など貴重な文化財が収蔵されているところです。

<鐘楼(しょうろう)・梵鐘(ぼんしょう)>
鐘楼は1853年に再建されたものですが、国の指定重要美術品の一つです。
檜皮葺(ひわだぶき)の建物で、6本の柱のある建物。
この6本の柱は「南無阿弥陀仏」の6文字に由来していると言われています。
また、梵鐘は、1667年に作られたもので、重要美術品に指定されています。
お寺のつりがねのことです。
毎日、午前10時から午後4時まで、毎正時に鳴らされています。

<ぬれ仏と六地蔵>
境内の中でこのぬれ仏と6つのお地蔵さんを見ることができます。
ぬれ仏は延命地蔵とも呼ばれています。
そして6つのお地蔵さんたちは人間を苦しみから救ってくださるお地蔵さんです。

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365日かかさず行われている【お朝事】と【お数珠頂戴】

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善光寺では毎日毎日かかさずに行われているものがあります。

それがお朝事(あさじ)と言うものです。

まずはこのお朝事についてみていきましょう

 

お朝事とは

善光寺の本堂は日の出に合わせて開き、朝のお勤めである「お朝事」で1日がはじまります。

善光寺は宗派のないお寺だということは先述しましたが、善光寺を護持運営する天台宗と浄土宗の順に2回行われる朝の勤行がこのお朝事です。

静かな朝に、僧侶の読経、念仏が響き渡り、御本尊が安置されている瑠璃壇の戸帳が開かれます。

各宗派のお朝事はそれぞれ30分程度、その後には、申し込んだ供養や御祈願の法要があります。

これが5~20分程度です。

ところで、日の出とともに本堂が開くので、お朝事の時間も季節によって変わってきます。

本堂はお朝事の開始1時間前に開きます。

お朝事の開始時間は例えば、1月なら朝の7時、しかし、日の出の早い7月だと5時30分といったように時間がかわります。

この詳しい時間を知りたい場合は善光寺のホームページなどを参照すると良いでしょう。

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お数珠頂戴

お朝事開始の30~10分前に、ご供養や祈願の申し込みができます。

お朝事前後の参道で、お導師から頭に数珠を受けていただけます。

これがお数珠頂戴になります。

こうしたお朝事も、近くに住むなら毎日参加できますが、遠くから行く場合には、1日でも体験してみると良い思い出になりそうです。

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北向観音って?善光寺と関係がある?片参りと両参りについて

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ところで、善光寺と関連して北向観音という言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。

北向観音って何?

というのが私の正直な声でして、善光寺の中にあるのかと思いました。

しかし、北向観音は別のところにあるんです。

いったい善光寺とどんな関係があるのでしょうか?

 

北向観音

善光寺と一緒に参拝すると良いと言われているのが北向観音です。

この北向観音がどこにあるのかというと、「長野県の別所温泉街」にあるのです。

別所温泉は信州最古の温泉と言われていて、善光寺からは車で約1時間ほどの距離です。

日本でも知名度の高い温泉なので聞いたことがある人、また行ったことがある人も多いのではないでしょうか。

その北向観音の近くに北向観音の本坊である「天台宗別格本山・常楽寺」があります。

この常楽寺には国重要文化財の「石造多宝塔」や「紅葉狩りの名所」などがあるので、北向観音と共に立ち寄りたいお寺です。

さて、この北向観音ですが、最近ではパワースポットの一つとして人気を集めています。

それは、北向観音の御本尊「千手千眼観世音菩薩」様が現生で利益をもたらすと言われている観音様だから。

要するに、生きているうちに何らかのご利益があるということから、多くの人が訪れるのです。

どんなご利益が?

身近なところで、恋愛成就や結婚、金運アップといったものです。

何かご利益があるかと思ったら、一度は行って見たくなりますよね。

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北向観音と善光寺そして常楽寺との関係

北向観音というのは、文字通り、北向に作られたので北向観音という名前がついています。

普通、寺院は東向き、または南向きに作られるのですが、北向きに作られた理由はあるのでしょうか?

これに関しては、北向観音の北側にある、南向きで建てられた「常楽寺」を守護するためだという説があります。

が、本当のところは定かではありません。今だにその理由は明らかにされていないそうです。

善光寺の本堂は南向きです。
北向観音とは対面の位置関係にあります。

常楽寺との位置関係を見ると、常楽寺の背中を見ている格好になります。

つまり、北向観音と常楽寺は向かい合っていて、その常楽寺の背中を見るようにあるのが善光寺です。

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北向観音と善光寺のお参りはセット?

北向観音の境内に次のようなことが書いてある立札があるんです。

「片方だけでは片参りなので、善光寺と北向観音の両参りをしましょう」

片参り?両参り?

うん?北向観音と善光寺のお参りはセットなの?

この文章から、そんなことが予測されますよね。

北向観音は「現世のご利益」をもたらしてくれる厄除け観音。

一方、善光寺は、死後、極楽浄土へと導いてくれる「來世のご利益」を約束してくれるものと言われています。

それで、北向観音と善光寺の両方を参拝することで、現世と来世の両方のご利益をいただくことができるので、セットで参拝したらよいということなのです。

ただ、片方だけお参りしたからといって、罰が当たるというわけでもなく、必ず両方お参りしないといけないという規則があるわけではありません。

でも、現世と来世の両方のご利益と聞いたら、やはりどちらもお参りしておいたほうが・・と考える人も多いでしょうね。

ということで、北向観音と善光寺の両方をお参りすると良いということなのですが、どっちを先にお参りしたらいい?そんな疑問が出てくると思います。

決まりはありません。

人によっては「現世」を先にしたらいいということで、北向観音を先にという意見がありますが、どちらでもいいようです。

ただ、規模的には善光寺のほうが大きく、市街地も含めてみるところが多く時間もかかるので、北向観音を先にして、善光寺を後でゆっくりという人も多いようです。

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7年に一度!善光寺の御開帳に行って見よう!

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善光寺の御開帳は、7年に1度、絶対秘仏である御本尊の御身代わり「前立本尊」を本堂にお迎えして行う「善光寺前立本尊御開帳」のことです。

善光寺の御本尊は「一光三尊阿弥陀如来」。

これはひとつの光背の中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が並ぶ、善光寺独特のお姿をされています。

秘仏として表に姿を現すことがなく、鎌倉時代にその御本尊の身代わりとして「前立本尊」が作られました。

この前立本尊も普段は御宝庫に安置されているのですが、7年に1度のこの御開帳の時に、拝むことができるのです。

この時、前立本尊の阿弥陀如来の右手に金糸が結ばれ、これが五色の意図に変り、白い「善の綱」として本堂前の回向柱に結ばれます。

そしてこの回向柱に触れることで、前立本尊に触れたと同じ意味を持つので、ここに触れることで、新しいありがたいご縁が生まれてご利益を期待できるというものです。

この御開場は7年に1度、時期は4月下旬から6月下旬の間に行われるのですが、今度いつ行われるかは確認が必要ですね。

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まとめ

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善光寺についてみてきました。

一生に一度は行って見たい、参拝してみると良いと言われている善光寺だけに、今度の旅の計画に入れてみてはいかがでしょうか。

7年に1度の御開帳の時に合わせていくのも良いですし、そうでないときでも、ご利益はあるはず。

パワースポットとしても人気を集めているので、若い人から年配の方たちまで、誰でも訪れてご利益をいただくのも良いのではないかと思います。

参拝の仕方から見どころなど、参考になれば幸いです。

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つくし
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以上!
今回はここまで!

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    つくし
    ドラマ、中継などなど、いろんな音の仕事をさせていただきました、名古屋のつくしです。かけだし音声さんのための基礎知識と、その他書きたい記事を、ぼちぼちと。温泉、キャンプ好き。