最近友人がウォーキングにハマり、自宅の周辺のよく散歩しているそうです。
歩いていると(へ〜、こんな道もあったんだ)と新しい発見もあり、近所にもかかわらず初めて通る道を発見したりするそうです。
「結局道がつながっていて同じ地点に到着しますが、新しく開拓しているみたいで新鮮な気分になります!」と、何とも楽しそうな健康管理法だなと思います。
そしてある日、
通り抜け出来そうな道があって、(通っていいものか?)と迷っていると、そこの道沿い住んでいる住民の方に…
「ここは私道だから他の道を通って!」
と注意されたことがあったそうです。
というわけで、
回り道をすれば通らなくてもいい道ですけど、徒歩でも私道の通り抜けはいけないものなのか?
条例や法律的に禁じられているのか?
という相談を受け、調べてみました。
私道の通り抜けはダメ?徒歩でもダメ?
結論は、
それぞれの私道の状態に左右される
ということがほとんどになってしまうそうです。
(わかりにくいです)
ウィキペディアによる「私道」の概要では、
公道に対する概念であり、誰でも利用できる公道とは性格を異にしている。土地所有者の許可を得なければ通行することはできない。誰でも利用できるように開放している道路もあるが、それは土地所有者がそのように許可しているためである。
まとめてみると、
- 誰でも利用できるとはかぎらない
- 土地所有者の許可が必要
- 誰でも通行可能な状況もあるが、それは所有者が許可しているため
のようです。
また、私道の通行によって裁判になった場合、重要視されるのが、
- 日常生活を営むうえで必要不可欠な道路であるか
- 私道を所有している人がどれほどの不利益を受けているのか
以上の点を具体的に比較していき、最終的な判断を下されることが多いようです。
友人のウォーキングの場合、「日常生活のうえで必要不可欠なものである」には当てはまらないので、今回の場合は「通ってはいけない」になると思います。
問題なのは、例えば、
「ど〜しても駅までの通り道!」という人が相当数いる場合で、昔から日常生活のうえで必要不可欠なものになっていたにもかかわらず、ある日突然「私道を所有している人がどれほどの不利益を受けているのか」を掲げて通行禁止にする状況だと思います。
(汗)これに関しては自分で難しい問題を出して答えられない感じになりますが、ありえることではないでしょうか。
そして通行の条件で、自転車は事故やケガの可能性があるから通行禁止で徒歩のみOKというパターンもあるそうです。
以上のことからやはり、「所有者の許可の範囲を確認しなければ詳しいことはわからない」ということになるので、「自分が通っている私道の状態を確認する」これが最善のようです。
でも歩いていてなかなか「ここから私道」という境はわかりませんよね。
そんな時に私の友人は、
「ここは私道だから他の道を通って!」
と言われたんだと思います。
そもそも公道と私道とは?
道路は主に、公道と私道の二つに分けることが出来ます。
【公道】
広義においては公共一般に広く供されている道路のことを指し、狭義においては国や地方公共団体(都道府県、市町村や特別区)が指定・建設・管理する道路のことである。一般的に「道路」といわれると公道のことを指すことがある。似た言葉に公衆用道路がある。狭義における公道は、道路法で「一般交通の用に供する道」と定義する次の道路のことで、道路法に基づく国が指定する道路を国道(高速自動車国道と一般国道)、都道府県が指定する道路を都道府県道、市町村や特別区が指定する道路を市区町村道という。
なお指定者と管理者は同じとは限らず、主要でない国道の管理を県が行なったり、政令指定都市域内の都道府県道の管理が市であるなどの場合もある(詳しくは道路管理者を参照のこと)。
また、広義における公道とは、高速道路など道路法に基づく道路だけでなく、農林水産省が指定する農道や林道のほか、自転車道、自然歩道も公道に準ずる存在である。
公道においては道路交通法が適用され、公道にて自動車(自動二輪車を含む)および原動機付自転車を運転するには、各都道府県公安委員会の交付する運転免許が必要となり、運転者は運転免許証を携帯しなければならない(ただし、道路交通法が適用されるのは公道だけではなく、一般交通の用に供する私道にも同法の適用がある)。
【私道】
(しどう、「市道」と区別するために「わたくしどう」と呼ぶこともある)とは、個人または団体が所有している土地を道路として使用している区域のことである。公道に対する概念であり、誰でも利用できる公道とは性格を異にしている。土地所有者の許可を得なければ通行することは出来ない。誰でも利用できるように開放している道路もあるが、土地所有者がその様に許可しているためである。
また、お金を支払って通行する道路は、
- 高速道路
- 有料道路
の2種類あり、
- 高速道路は国や県が管理しているので公道
- 有料道路は企業が整備を行い、一般車両が通行できる代わりに料金を請求することが出来る私道
となっています。
一般住宅の私道の場合は、土地を買う際に隣接道路込みで購入するケースもあり、住宅街で隣接している住民の方で共有して私道となるケースがあります。
これらの私道も所有物になるため、固定資産税に含まれて税金を払うことになります。
裁判沙汰になることも…
2017年11月
に大阪に住む79歳の男性が傷害の疑いで逮捕されました。
自宅前の私道を自転車で通行しようとした20代の男性を押し倒したり、胸ぐらをつかむなどして暴行をはたらき、軽傷を負わせた。
という事件がありました。
直接的な逮捕理由は人に暴行を働いた障害でしたが、犯行理由は79歳の男性が普段から自宅前の私道を通る歩行者や自転車の通行人の妨害を行っており、暴行に発展してしまったとのことです。
私道は個人で所有しているものになるため、管理や制限や所有者の方にゆだねられてしまうためトラブルや裁判まで発展してしまうケースも多く存在します。
この事件を回避するには、
- 知らない道は通らない
- 近道にこだわらない
ということではないでしょうか?
特に引っ越したばかりの時や、知らない街を散策している時などにはやはり注意が必要ということだと思います。
この記事を冷静に読んでいる時は、「なにも暴力まで振るわなくても〜」という感じでいられますが、その災難は突然です。
「私道かな?」と少しでも感じたら、不用意に近づいてはいけません。
まとめ
私道は徒歩で通り抜けできる場合と出来ない場合がある
という調べれば調べるほどケースバイケースな事例が出てきました。
なので、
「だからトラブルが絶えない問題んだな」という確認にもなりました。
そして調べてみた結果、
通り抜ける道が生活していくうえで必要不可欠な場合、通行しても大丈夫な例が多い
ということはわかりました。
場合によっては通行する人のマナーの悪さからトラブルに発展したり、所有者の方の判断で制限されてしまう場合もあります。
なので普段通行したい道で私道かどうかわからない場合は、
- 事前に通り抜けが出来るのかどうか確認する
- マナーを守って通行する
この行動をとることで、ある日突然の災難を回避できるということでした。
道は歩く側の視点だけではなく、所有する側の視点からもこの問題を考えなければいけないと思いました。
自分の所有している道にゴミを捨てられたり、毎日うるさかったりしたらそれは突然通行止めにもしたくなります。
我慢に我慢を重ねていけばある日発狂してしまうかもしれません(涙)。
その辺をちゃんと理解してこの問題を調べ始めたら、いろんなトラブルの事例もスッと納得してしまいました。
道にはちゃんと所有者がいて、管理しています。
それが個人ならその人の許可に従わなければならない。
ということでした。
以上、参考になれば幸いです。
今回はここまで!
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