今回は走り高跳び!
小中学校の体育や、陸上部をやっていた方は必ず一度はやったことがあるでしょう。
走り高跳びと聞くと、助走をつけて背面で飛び越えていくようなカッコいいイメージがあるかと思います。
上手に背面跳びできなかったな……
あのマットを使って、バク転の練習しました…..
今回は走り高跳びのルール、跳び方、測定法について!
目次
走り高跳びのルール・跳躍法
走り高跳び(英語表記:high jump)
助走をつけて片足で踏切り、飛び越えるバーの高さを競う競技です。
- 競技者が4人以上の場合、試技開始の合図があってから1分以内に試技を行わなければならない。
- 競技者が2−3人の場合、1分30秒となる。
- 競技者が最後の一人の場合、3分となる。 競技者が2人以上の場合、同一競技者が連続して試技を行う場合2分となる。
- 混成競技の場合、競技者が4人以上の場合、試技開始の合図があってから、1分以内に試技を行わなければならない。
- 競技者が2-3人の場合、1分30秒となる。
- 競技者が最後の一人の場合、2分となる。
- 競技者が2人以上の場合、同一競技者が連続して試技を行う場合、2分となる。高さが変わっても適用される。
- 助走の目安となるマーカーを2個まで置ける。
- 主催者側がマーカーを用意していない場合、選手側が用意した粘着テープなどを使うことができるが、チョークやその類似品、消えないマーカーは使用できない。
- 片足で踏み込まなければならない。
- 同じ高さのバーに3回試技ができ、3回続けて失敗すると、次の跳躍をすることができない。1・2回で成功した場合、その時点でその高さでの試技は終了となる。
- バーを越えずに、バーの向こう側に触れたり身体の一部が出た場合は、無効試技(失格)となる。ただし、跳躍になんら有利でないと審判に判断された場合は無効試技とはならない。
- 同成績の場合は、順位を以下のように決定する。
- 同記録となった高さで、試技回数の一番少ない方。
- 試技全体(同記録を生じた高さの前の高さまでの試技数の全体)のうち、無効試技数の少ない方。
- そしてそれでも1位が決定しなかったときは当事者どうしの決戦試技がおこなわれる。2位以下の場合は同じ順位となる。
Wikipedia 走高跳 より引用
このように、とても細かくルールが設定されています。
特に試技までの時間が、厳しく決められていますね。
走り高跳びには、ここまでたくさんのルールがあることを知ってましたか?
このようにルールが決められているのは、選手のコンディションを整えたり、無理な跳躍をさせないための考慮があるからです。
このことから、とても繊細な競技ということがわかります。
一瞬の勝負なので、特に試技前のメンタルコントロールは、とても重要な技術だと思います。
各選手は、そのコントロール法を確立しています。
そして、トレーニングで得た最大のパフォーマンスを、その瞬間で最高潮に合わせる。
この一流の一連を見逃す手はありません!
フィールド競技は特に、テレビ中継ではなく現場で観戦したいものです。
走り高跳びの跳躍法「 正面とび」
バーに対して垂直に跳びます。
とにかく足のバネを利用して高く跳ぶことが重要となります。
助走のタイミングやスピードが大切です。
過去の跳躍法とされています。
走り高跳びの跳躍法「 はさみとび」
あしを伸ばして「はさみ」のようにして跳ぶ。
またぎ跳びともいう。
はさみとびは、踏み切った脚を自分の胸につく位高く引き上げることが求められます。
やはり腕をしっかりと降って肩から体を引き上げることが重要です。
重要なトレーニングはストレッチです。
柔軟性が必要不可欠となります。
最重要は、
腰の位置です。
腰の位置が記録に直結します。
走り高跳びの跳躍法「ベリーロール」
バー → 頭 → おなか → 足
この流れで跳びます。
まずは、跳ぶ前の助走が大事になります。
そして助走の歩数は奇数がベストです。
次に跳ぶ際は重心を低くし、力強く跳びます。
このとき跳ぶ足と同じ側の手を大きく上げます。
そしてバーに対して巻き付くように跳びます。
走り高跳びの跳躍法「背面飛び」
着地のときに背中から落ちるようにして跳ぶ。
身体が空中にある状態では、身体のどこかを下げると、自然と重心のバランスを保つようにどこかが上がります。
つまり、
お尻を上げるには、頭と手足を下げる、つまり逆Uの字のような形をとることが必要です。
- 身体を反り、手や足をできるだけ低くとります(逆Uの字の姿勢です)
- お尻がバーを越えると、身体を折って両足を上げます(Uの字の姿勢です)
頭を上げるには、足も上げる必要があるということです。
これにより、頭から落ちるという危険な状態も回避することができます。
走り高跳びのためのトレーニング
それでは、トレーニング!
走り高跳びの動きを分類すると、
「超瞬発力」
の種目に該当します。
瞬発的なパワーの発揮のためには、
- 筋力を上げるトレーニング
- パワーを上手く体に伝える
- 各種体力を鍛える
ことが必要です。
それでは、トレーニングの一例をご紹介します。
走り高跳びに効果的なトレーニング
超瞬発力アップのための「おしりの筋肉」強化トレーニングは、
- トレー二ング ボックスジャンプ(両足10本・片足各10本)
- スクワット(フルスクワットではなくハーフスクワット)
- ジャンプスクワット
- デッドリフト
- 縄跳び
- ランジ
- ウォーキングランジ
これに加え、超瞬発力を生かす体づくりのトレーニングとして、
- 腹筋
- 背筋
- 200メートル走
- 400メートル走
- ジョギング
- スキップ
個人的には、スクワットやデッドリフトなどが瞬発的な筋力を高めるには重要になると思います。
なぜならスクワットやデッドリフトは、他のどのトレーニングよりも重いバーベルを担ぐことができるからです。
ちなみにバーベルで、クリーンやジャークと呼ばれる種目を行うウェイトリフティングの選手は、垂直飛びでとても高く飛ぶことができるそうです。
走り高跳びに直結するトレーニングと言えますね。
走り高跳びは、助走力だけではなく、バー手前での踏み切りがとても重要になります。
走り高跳びに効果的な踏み切りのトレーニング
- 両足をしっかりとそろえて、かかとから親指の付け根へと体重移動をして繰り返す。
- かかとをそろえて、お尻に力をいれる。そうすると骨盤が後傾し、前に出てくる状態を意識します。
- かかとから親指の付け根への体重移動の際に、足の裏側のすべてが地面につくタイミングで、 おしりに力をいれ、骨盤を前に出します。そのときに息を力強くはきだし、体内の腹圧を高めて、軸を強くします。
- ジャンプするときの移動で足首→腰→胸→頭と順に続くイメージで飛んでいきます。
- 同様の練習を片足で行います。
走り高跳び測定法!
走り高跳びでは主に、
- 走り高跳びスタンド
- バー
- バー止め
- 着地用マット
を使います。
測定の仕方は簡単で、バーに高さが数値として記されているので、そこにバー止めで高さを合わせます。
あとはバーを越えることができれば、バー止めで設定した高さを記録し、測定します。
走り高跳びと手拍子!まとめ!
みなさんは、
走り高跳びと手拍子は、少し意外な組み合わせだと思いませんか?
わたしも最初はどのような関係があるのだろうと感じました。
しかし、
走り高跳びは、名前の通り走って跳ぶ種目なので、踏み切る前には助走が重要になります。
そこで助走のときに「手拍子」があるとスピードに乗りやすいといわれています。
よく聞いていればわかりますが、
選手によって手拍子のテンポがちがいます。
ちなみに、この手拍子をはじめたのは1980年代。
アメリカの三段跳びの選手だそうです。
……静かさのなかで、
集中したい選手もいます
手拍子をもとめる選手もいます
陸上競技はまだまだ世間の人気は少ないので、会場のスタジアムを盛り上げたいという気持ちもあると思います。
しかし、このシンプルな競技だからこそ、最大限の記録を出す手段として、
「手拍子」
は、必要だと思います。
選手が最高潮を引き出すために、応援を無視したメンタルコントロールを発動するより、手拍子のような圧倒的に集中できる応援を使った方が得策だと思います。
冒頭にも言いましたが、
特にフィールド競技は、この点で、ぜひ現場観戦したい競技なのです。
また、走り高跳びだけでなく、フィギュアスケートをテレビで観ていても、会場から手拍子がありますよね。
「あれって、すべっている選手は気が散らないのかな」
と思ってしまいます。
選手からするとお客さんがのってくれて後押しになった、などと発言している人も多く、励みになることも少なくはないそうですね。
お客さんも、拍手や手拍子がとても暖かくて感動したという人もいるそうです。
お客さんも何度も何度も映像や動画をみたりして頭にプログラムごと入っている人も多いですから、手拍子のスキルは高いんですよね。
毎回のように手拍子があるので選手も慣れていると思います。
もしかしたら、いまさら手拍子がないと逆に受け入れられないのかと不安になるのかもしれませんね。
あと余談になるのですが、
「手拍子に打つことなかれ」
という言葉を聞いたことはありますか?
この言葉は、よく囲碁などで耳にするそうで囲碁用語だそうです。
意味としては、相手の打った手につられて、よく考えないで打ってしまうことです。
バチっとコマをおきたくなりますが、手拍子で打ってしまうとたいていの場合良くない結果につながってしまう。ということのようです。
同じ「手拍子」という言葉にも全く違う意味があるんですね。
今回はここまで!
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