キャンプ場によっては電源サイトもありますが、なかなか予約がとれない場合もありますね。
また、
電気のない不便さを楽しむということもできますが、子供と安全快適に過ごすために家電が必要ということもあります。
そんな時にはポータブル電源がおススメ!ということになるのですが、ポータブル電源もいろいろです。
そこで知っておきたいことが「容量」です
容量の小さいものから大きいものまでいろんなポータブル電源があるので、初心者にしてみると「どれを選んだら良いのかわからない(汗)」といういうのが本音ではないでしょうか。
そんなわけで今回は、
ということについて調べてみました。
ぜひ参考にしてください。
キャンプに持っていくポータブル電源の容量の目安
キャンプに持っていくポータブル電源の容量は、キャンプに行く日数によって変わってきます。
大まかにまとめてみると、目安は以下のようになります。
- 日帰り・デイキャンプ
〜500Wh程度 - 1泊2日・車中泊
500~1000Wh程度 - 2泊以上・防災目的
1000Wh以上
それではもう少しくわしく見てみましょう。
日帰り・デイキャンプ
日帰り、デイキャンプの場合には、ポータブル電源を使う目的には、
スマホ、タブレットの充電やLEDランタンなどの充電が想定されます
こうした用途で使う場合であれば500Whくらいあれば十分です。
他に、暑さ対策のための扇風機や、寒さ対策のための電気毛布などを使うことも考えられますし、調理器具などを使う場合もあるかもしれませんが、長時間使うわけではないので、このくらいで足りると思われます。
1泊2日・車中泊
1泊2日や車の中で1泊するような場合には、
スマホなどの充電だけではなく、暑さ寒さ対策に扇風機や電気毛布などを使うことがあります
日帰りとは違って一晩中使うとなると、連続6時間から8時間くらい使うことになりますね。
夜の照明のためにLEDランタンを使うこともあるでしょう。
食事も1食ではなく2食、3食となると、家電を使う機会も日帰りよりはもっと増えますよね。
以上のことからポータブル電源の容量は、1000Whくらいあると安心でしょう。
2泊以上・防災目的
2泊以上、または被災した場合の時に使う場合には、より大きな容量のポータブル電源があると活躍します。
スマホの充電はもちろんのこと、照明や家電などにも使えて、3日ほどまたはそれ以上数日にわたって使いたちときにも役に立ちます。
できればソーラーパネルも準備して、日中は外でも充電できるようにしておくと、いつバッテリーが切れるかと心配の必要がありません。
電化製品とワット数
キャンプに行ってどんな電化製品を使うかは人によってちがってきますし、季節によっても違ってきます。
夏に家族で行くとすれば、扇風機や冷蔵庫といったものがあれば便利でしょうし、
冬に行けば、一人で行ったとしても暖房器具が必須になってきますね。
もっと快適に!
もっとおいしいものを食べたい!
こんな希望があれば、そこにさらにいくつかの電化製品も加わってきます。
そしてそんな電化製品たちには「消費電力」というものがあります。
この消費電力とは、
1時間の間に消費する電力のことを指し、W(ワット)で表されます
というわけで、
電化製品とワット数についてみていきましょう。
これを知っておけば、
自分がキャンプに行って使いたい電化製品のワット数から、持っていくポータブル電源の容量の目安がわかります
こちらも、
- 日帰り・デイキャンプ
〜500Wh程度 - 1泊2日・車中泊
500~1000Wh程度 - 2泊以上・防災目的
1000Wh以上
というカテゴリーで見ていきましょう。
1、日帰り・デイキャンプに持っていきたい電化製品と消費電力
キャンプに持っていくと快適なキャンプ生活ができる電化製品があります。
それらの消費電力をまとめてみました。
まずは日帰り・デイキャンプの場合から見てみましょう。
電化製品 | 消費電力(ワット数) |
扇風機 | 50~60W |
スマホの充電 | 18W |
LEDライト | 5W |
電気毛布 | 50W |
季節によっては扇風機や電気毛布といったものは必要ないこともありますよね。
スマホの充電やライトくらいならば、
500Whくらいの容量があるポータブル電源であれば半日ほどは無理なく使えるということになります
2、1泊2日・車中泊に持っていきたい電化製品と消費電力
1泊2日のキャンプや車中泊といったように夜を越さないといけない場合には、もう少し容量の大きいポータブル電源があると便利です。
電化製品 | 消費電力(ワット数) |
扇風機 | 50~60W |
ポータブル冷蔵庫 | 50W |
ホットプレート | 1300W |
電気ポット | 700~1000W |
電気毛布 | 50W |
スマホの充電 | 18W |
LEDライト | 5W |
このように、ホットプレートや電気ケトルなど料理に使うもの、新鮮な食材を保管するためのポータブル冷蔵庫などを使うとなると、
500~1000Whほどのポータブル電源があると安心です
こうした調理器具を使うことで、一味違ったキャンプを味わうことができます。
食べたいものを簡単に作ることができるので、快適なキャンプになり、より楽しめることでしょう。
3、2泊以上のキャンプに持っていきたい電化製品と消費電力
2泊以上になると、食事を作るのもだんだん面倒になったりしてきます。
いろんな調理器具などがあると便利になります。
電化製品 | 消費電力(ワット数) |
扇風機 | 50~60W |
ミニ冷蔵庫 | 150~500W、150~500W |
ホットプレート | 1300W |
電気ケトル | 700~1000W |
電気毛布 | 50W |
スマホの充電 | 18W |
コーヒーメーカー | 500W |
炊飯器 | 150W |
電子レンジ | 1160W |
電気グリル鍋 | 1600W |
LEDライト | 5W |
コーヒーメーカーで朝のコーヒーを淹れたり、ご飯を炊くのが面倒なら炊飯器を使ったり、電気グリル鍋でメニューのバラエティが増えていきます。
あれもこれもと追加していくときりがないのですが、キャンプでの特別な体験のために、やってみたいこと、使ってみたいものを追加してみると良いでしょう。
そうするにはやはり、
1000~1500Wh以上の容量のポータブル電源があると便利です
その他に気になる電化製品の消費電力
他にもキャンプに持っていったら便利だろうなあという電化製品も紹介してみましょう。
お子さんたちのために新鮮なジュースを作るためにはミキサーやジューサーがあると便利ですね。
電化製品 | 消費電力(W) |
ミキサー | 120~200W |
電気シェーバー | 10W |
ドライヤー | 600~1200W |
ノートパソコン | 50~120W |
男性ならシェーバーが必要と言う人もいるでしょうし、女性たちの中にはドライヤーがあると助かると言う人もいるでしょう。
大まかにはこうした電化製品があげられますが、キャンプに行く人たちの好みやどんなキャンプにするかによっても、何を持っていくかは多少違いもでてくるでしょう。
使いたいものを選んで持っていく、そして楽しむというのが一番です。
キャンプでポータブル電源を使う時に気を付けること
使いたい家電の消費電力を確認し…
使う時間もおおよそ計算して…
このくらいの容量があれば大丈夫!
と思っても意外な落とし穴があったりします。
キャンプでポータブル電源を使うときに気を付けたいポイントを押さえておきましょう。
気温に注意
ポータブル電源は外の気温によって影響を受けやすい機械でもあるのです。
寒い冬、特にマイナスにまで気温が下がるような日は特に要注意です。
例えば、冬のキャンプだと日中でも電気毛布などで暖を取りたいものですよね。
そうした時に外の気温が低いとそれだけポータブル電源の出力が低くなり、
温めようとする力が強くなり
↓
短時間で電力を多く使うことになり
↓
使える時間が短くなる
こともあります。
気が付いたら電源が切れていた…
なんていうことのないように、
できるだけ気温の低い外で使うよりは少しでも寒さがしのげるテント内で使ったほうが、長時間使える
と言えます。
また、
逆に真夏の取り扱いにも要注意です。
夏には車中の温度が上がるのはご存じの通りです。
そのため、
高温の中にポータブル電源を放置しておくと故障の原因にもなるので放置はNG
ポータブル電源は一般的に、
マイナス10℃から40℃くらいの間で正常に使えるように設計・製造されています
なので40℃以上超えてしまうとポータブル電源にとっても良い環境ではないので、真夏の場合は、直射日光を避けて日陰で使うようにしたり、車の中に放置しないよう注意が必要ですね。
使いたい電化製品の消費電力を確認
キャンプに行って使いたい電化製品の消費電力も見てきましたが、どんなものを使うかを今一度チェックしてみましょう。
消費電力とは1時間あたりの消費電力なので、扇風機や電気毛布といった数時間にわたって使うものは
何時間くらい使うのか
何時間くらい使えるのか
を確認しましょう。
消費電力×時間
=必要な容量
ということになるので、よく計算してみてくださいね。
また、電源が足りなくなって困らないようにソーラーパネルなどを一緒に使い外で充電できるように準備しておくのも一つの方法です。
充電しながら使わない
ポータブル電源のバッテリーが消耗すると、充電が必要ですね。
ソーラーパネルをセットで購入すると曇り空でも外で太陽熱で充電ができるので、ポータブル電源を使い続けることができるわけです。
しかし、
充電しながら使用をすることを「パススルー」といいますが、これはできるだけ避けたいものと言われています。
ポータブル電源に使われている電池はリチウムイオン電池がほとんどです。
このリチウムイオン電池は、パススルーをすると大きな負担になってしまい、熱くなったり、劣化の原因になったりするのです。
もちろん中には「パススルーも可能」というポータブル電源もあります。
できないことはないけれども、それが電池の劣化につながることもあるのでポータブル電源を長もちさせようと思ったら、パススルーはあまりおススメできないということです。
できるだけ充電と放電は別々にするのがおススメなのです。
こまめに充電すると良い
こまめに充電するのは良くないと思ってる人も多いようです。
が、そういうことはありません。
こまめに充電するのは悪くないのです。
リチウムイオン電池を使用した製品には「充電回数」という表記があると思います。
「充電回数が500回」と書いてある場合には、それが寿命の目安になるというのですね。
ところでこの充電回数、サイクルと呼ばれるものがどういう仕組みになっているかご存じですか?
バッテリーの容量0
↓
100%に充電
↓
0%
↓
1サイクル
というふうにみなします。
つまり、
0の状態から100までフルに充電し、その後再び0になるまで消費したときに1サイクルとなるのです。
では、
途中で充電した場合はどうなるか?
というと、
バッテリーの容量0%
↓
100%に充電
↓
70%消費(残り30%)
↓
100%に充電(途中で充電)
↓
30%消費(充電前の残り分を使った時点で…)
↓
1サイクル
0から100%に充電した後、70%を使って30%は残ってる状態で充電します。
この場合、
100%まで充電したものを、次に30%(充電前の残り分)使ったときに1サイクル
というわけです。
一気に使って充電するよりは、こまめに充電して少しずつ消費するほうがより長く使えるということになるので、「使ったら充電する」といったようにまめに充電するのがおススメなんです。
長期保管の場合は50~60%残しておく
これはポータブル電源を長期保管する場合ですが、シーズンオフにはキャンプもあまり行かないという時には、ポータブル電源も正しく保管することが必要です。
保管状態が悪ければいざという時に使えなかったり、また劣化の原因となり寿命が短くなることもあるので、使わないからといって放っておくのではなく、次のシーズンのためにも大切に保管しておきましょう。
保管するときは50~60%残った状態で保管しておくのがベストです
リチウムイオンバッテリーは100%もしくは0%の状態で保管しておくと劣化が早まると言われています。
使わない状態でも放電しているので、半年で20%ほど減っています。
気が付いたら0になっていたということも良くある話ですので、保管状態にも気をつけましょう。
まとめ
キャンプに持っていくポータブル電源の容量の目安は以下の通りです。
- 日帰り・デイキャンプ
〜500Wh程度 - 1泊2日・車中泊
500~1000Wh程度 - 2泊以上・防災目的
1000Wh以上
とはいうものの、日帰りキャンプでもどんな電化製品を持って行って使うかによっても違いがでてくるので、これはあくまで目安として見ておくとよいでしょう。
そして、自分たちがどんなキャンプを望んでいて、どんな電化製品を持って行くのか、どのくらいの時間、それらを使うのかを考えて、よく計算して必要な容量を確認しましょう。
ポータブル電源もやはり充電が必要なので、アウトドアで電源がない場合には、ソーラーパネルで外で充電することも考えて準備しましょう。
使い方や保管に気を付ける点も、ポータブル電源を長持ちさせることにつながりますし、賢い使い方ができるようになるので、参考にしてくださいね。
今回はここまで!
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