「食洗機を一度使うと手放せない~」っていう人たち、多いんです。
そのくらい食洗機ってすごく便利なんです。
ところが、その食洗機もちょっとだけ不便かな?と思える点もあります。
それは、
食洗機に入れてはいけない食器がある
ということ。
もしかしたら、すでに食洗機を使っていて、入れてはいけない食器を洗って失敗しちゃった~っていう人もいるかもしれませんね。
食洗機を使えない食器を入れることで、食器が破損したり、それによって危険になることもあるので注意が必要なのです。
ということで、
について調べてみました。
食洗機を正しく使うためにぜひ参考にしてください。
食洗機を使えない(使うと危険な可能性がある)食器ってどんなもの?洗うとどうなるの?
すでに使ってる人も、これから購入を考えてる人も、使える食器、使えない食器を確認しておくことが大切ですね。
基本的には陶器の食器のほとんどが食洗機で洗うことができます。
なので、3食の食事の時に使っている食器や調理道具などはたいていのものは食洗機で洗えると思って良いでしょう。
では、「洗えない(危険な可能性がある)食器」ってどんなものがあるのでしょうか?
それはずばり、
- 強化ガラス製の食器
- 軽くて小さい食器
- 包丁やナイフ
- クリスタルガラス
- 漆塗りの食器、金箔入りの食器
- 銀・アルミ・銅の鍋や食器
- 金・銀メッキの食器
- 木製、竹、とうの食器
- 傷やひびの入った食器
- 熱に弱い食器
- 口の狭い食器
です。
それでは順番にその理由を見ていきましょう。
1、強化ガラス製の食器
強化ガラスは車の窓などに良く使われているものです。
熱が加わった時に割れないように丈夫に作られているガラスなのです。
そんな強化ガラスの食器ですが、小さな傷があったり、ガラス内部に小さな異物が入り込んでいたりすると、それによって、急激な温度変化とともに、突然割れてしまうということもあるのです。
食洗機は高温で洗うので、この温度変化によってガラスが割れてしまうと、粉々になって飛び散り、のちに庫内を掃除するのが大変であり、かつ、危なくもありますね。
なので、強化ガラス製の食器は食洗機には入れてはいけないのです。
2、軽くて小さい食器
軽くて小さい物と言えば、プラスチック製の容器やスプーンなど、小さいお子さん用の食器などもそうですね。
他にもお弁当用のシリコンカップや哺乳瓶の乳首などもそうです。
これらは、食洗機内にこれらを入れると、飛ばされてしまう可能性があるからです。
食洗機の中では水が噴射されその水圧が強いので、軽いもの、小さい物は吹き飛ばされてしまいます。
その吹き飛ばされたものが、ヒーターカバーに落ちて煙が出たり、焦げたり、変形したりということも起こりえます。
さらには機体本体の故障にもつながるので、危険でもあり、食洗機の故障にもつながるので、小さい物、軽いものはNGというわけです。
しかし、食洗機に付属されている専用のホルダーや専用かごなどがあれば、そうしたものを利用して洗うことはできますよ。
3、包丁やナイフ
包丁やナイフも食洗機に入れて洗ったときに、飛ばされてしまうと危険なものです。
ただ、食洗機によっては包丁専用のセット場所があるので、そうした場所があれば洗うことができます。
専用の場所がない場合には、落下の可能性もあるので、食洗機には入れないほうが良いのです。
専用の場所がない食洗機に入れたときに、包丁の刃先が破損する恐れがあり、庫内または包丁の安全を守るためにも入れないようにしましょう。
食洗機を購入する際には、こうした点もチェックしておくと良いですね。
4、クリスタルガラス
クリスタルガラスというのは、鉛を含んでいます。
この鉛はアルカリ性と相性がよくないんですね。
食洗機で使う洗剤は普通の台所用の中性洗剤ではなく、アルカリ性の専用洗剤を使います。
なので、クリスタルガラスを食洗機で洗ったときに、アルカリ性の洗剤と反応して、ガラスの表面が白く曇ってしまうのです。
また、クリスタルガラスのようにもろいものは、噴射による洗浄で表面に傷がつくこともあります。
クリスタルガラスの品質を保つためにも食洗機には入れないほうが良いですね。
5、漆塗りの食器、金箔入りの食器
漆塗りや金箔入りの食器って日本らしさが出てキレイですよね。
風情もあり、大切に使っている家庭もあるのではないでしょうか。
金箔入りの重箱などもそうです。
しかし、これらも食洗機にはNGです。
理由は二つ。
まずは高熱に弱いということ。
そしてアルカリ性の洗剤とは相性が悪いということ。
食洗機に入れて洗ってしまうと、表面が白く濁ってしまったり、塗装が剥げたり、ひび割れが入ったりすることがあります。
また蒔絵入りのものは黒ずんでしまったり、素材によっては変形の恐れもあります。
なので、大切なものこそ、食洗機ではなく手洗いしたいものですね。
6、銀・アルミ・銅の鍋や食器
銀やアルミ、錫(すず)、銅製のものもアルカリ性と相性が悪いのです。
また熱にも弱いので、食洗機で洗うと、酸化して変色する恐れがあります。
鉄はサビることもあります。
なのでこうした素材の食器や鍋などは食洗機ではなく手洗いしましょう。
7、金・銀メッキの食器
食器やカトラリーの中には金や銀のメッキを施したものもありますよね。
このメッキも食洗機専用洗剤や熱の影響をうけて、酸化・変色する恐れがあるので、食洗機を避けたほうが良いのです。
8、木製、竹、とうの食器
個人的にはちょっと意外だったのがこれ。
木製の食器やカトラリーも食洗機がNGなんですね。
木だったら熱にも強いんじゃないかと思ったのですが、高温の熱によって塗装が剥がれたり、ヒビがはいって割れたりする可能性もあるので、食洗機は使わない方が良いのです。
食器やスプーンなどだけではなく、木製のまな板も要注意ですね。
さらに柄の部分だけが木製のものも避けたほうが良いのです。
菜箸なども木でできているのですが、食洗機で洗い続けると曲がってきたという経験者の声もありますよ。
木のお皿なども噴射のため傷がついたり色が剥げたりするので、木製のお皿やカトラリーもやはり手洗いが良いんですね。
9、傷やひびの入った食器
傷のある食器、ひびの入った食器も食洗機で洗うと割れてしまう可能性が高くなります。
もっともひびが入っていたら、もう使わないとか捨てるという人も多いのでしょうけれど、気が付かないうちにひびが入っていたなんていうこともあるので、日ごろからチェックしておきたいですね。
さらに、ひび割れ模様のある食器もNGです。
食洗機の中で割れてしまうと、後処理が面倒ですよ。
10、熱に弱い食器
熱に弱い食器といえばやはりプラスチック製が思い浮かびますね。
すでに軽くて小さいものとしても紹介してきましたが、熱に弱いという点でも食洗機はNGです。
特に、耐熱温度の表示がないものが要注意です。
60度以上の表示があれば「節電コース」など温度の低いコースで洗うことはできますが、家にある食洗機またはこれから購入しようとしている食洗機にそのようなコースがあるかどうかもチェックしておきましょう。
ちなみに高温の標準コースで洗うとどうなるかというと、変色、くもり、変形といったことが起こる可能性が高いです。
11、口の狭い食器
口の狭い食器というのは、徳利や瓶といったものです。
これらは口が狭いので水流がその狭い部分に入り込むことが難しいので、綺麗に洗うことができないというわけです。
これも専用のブラシなどを使って手洗いしたほうが良いですね。
食洗機でぜひ洗いたい物
以上の、食洗機で「洗うと危険な物」または「品質が劣ってしまう物」は食洗機で洗ってはいけません。
しかし逆に、ぜひとも食洗機で洗ってほしい物もあります。
食洗機の本領を発揮する物ということですね。
手洗いでうまく洗えない物でも、食洗機を使うときれいに洗えて便利なのです!
それは、
- ザル、おろし金、すり鉢
- 急須、調味料入れ、泡立て器、水筒
- 油こし器、魚焼きグリル
- 鍋・電子レンジの受け皿
- スライサーなどの刃物
です。
どれも手洗いだとめんどくさい物ばかりですよね^^;
ではこちらの理由も順番に見ていきましょう。
1、ザル、おろし金、すり鉢
手洗いしていると、面倒なのがこうしたものですよね。
ザルの目にはさまったカスを取るのも大変なら、おろし金のようなものはスポンジで洗うとスポンジがひっかかってちぎれたりします。
細かいところまでうまく洗えないものは食洗機で洗うときれいになるんですよ。
2、急須、調味料入れ、泡立て器、水筒
専用のブラシを使わないといけないもの、サイズがちいさかったり、構造が複雑ですみずみまで洗えないものだったりすると手洗いは難しいですよね。
こうしたものも食洗機ならスッキリ洗えます。
水筒なんかも食洗機で洗うととっても便利というユーザーの方たちも多いですよ。
3、油こし器、魚焼きグリル
これらの共通点は「油汚れがひどい」ということ。
油汚れがひどいものって洗うのも大変だし面倒だし、洗ってもすっきり落ちてる感じがしないので私も適当になってしまうことが多いです。
ついには手がでなくなることも。
こうしたものも、キッチンペーパーで油汚れをささっとふき取るという前処理をして食洗機で洗うと、綺麗にスッキリ洗えます。
4、鍋・電子レンジの受け皿
大きくて重い鍋、手洗いが大変ですよね。
洗う面積が大きいレンジの受け皿などもそうです。
そうしたものは、食洗機で簡単に洗いたいですね。
ただし、この鍋の場合もやはり鉄や銅製のものはNGですし、ガラスなど食洗機では洗えないものもあるあので、気をつけましょう。
フッ素加工のフライパンも食洗機で洗って大丈夫なのですが、このフライパンにも傷がついているとそこからフッ素加工がはがれていくので、傷がついているものは入れないようにしましょう。
5、スライサーなどの刃物
スライサーなどの刃物は構造が複雑なので洗いにくく、また手が切れるかもと怖くて良く手洗いできないということもありますよね。
こうしたものも食洗機で洗いたいところです。
が、包丁やナイフは食洗機にはNGだと先述したとおり、こうしたスライサーなどの刃物も機種によって洗えるかどうか事前に確認が必要なのでご注意くださいね。
食洗機で洗えるかどうか?見分けるポイント
食洗機で洗えないものをあげてきましたが、家にある食器で「これはどうかな?」と悩むこともありますよね。
食洗機で洗えるのかどうかを見分けるポイントは、
- 水圧や水流の噴射に耐えられるか?
- 食洗機専用洗剤の成分との相性は大丈夫か?
- 耐熱性は大丈夫か?
となります。
これまで見てきたことのおさらいのようになりますが、それぞれ見ていきましょう。
1、水圧や水流の噴射に耐えられるか?
食洗器の中では水が噴射され、その水圧によって汚れを落とすので、その水流、水圧に耐えられるかどうか?
ということを考えてみましょう。
小さく軽いものは飛ばされる可能性が大きいので、
- 専用のラックなどがあればそこに入れて洗う
- そうでなければ食洗機は避ける
という考え方がベターです。
私もアルバイトで洗い場のを経験したことがありますが、業務用の食洗機ってすごい水圧なんですよね。
手で洗うのがめんどくさくて、軽い食器を入れて中で大暴れ!という記憶があります。
もちろん店長に「だからそれは手洗い!」と注意されました^^;
破損の原因にもなりますので要チェック項目です。
2、食洗機専用洗剤の成分との相性は大丈夫か?
食洗機専用洗剤はアルカリ性のものなので、
そのアルカリ性洗剤に反応して変色したりするものはNG
というわけです。
ちなみに、普通の台所用洗剤を食洗機で使うとどうなるでしょう?
大量の泡がでて、収集ができなくなるそうですよ。
もちろん水漏れや故障の原因にもなりかねないので専用洗剤を使うようにしましょう。
3、耐熱性は大丈夫か?
食洗機の中は高温になります。
高温で洗うからこそ油汚れもスッキリ落とせるんですよね。
なので、その高温に耐えられない食器は食洗機には入れてはいけません。
90度以上の高温に対して耐熱性があるかどうか?
表記を確認しましょう。
まとめ
食洗機で洗えない食器がけっこうあるじゃないか~~とがっかりした人いませんか?
今ある食器の中で食洗機が使えないものは捨てるべきか?と悩む人もでてくるかもしれません。
一度に変える必要もなく、新しく食器を買い替えたり、調理道具を買い替えるというときには、食洗機が使えるかどうか?という点を考慮して買ったらよいですよね。
食洗機で洗えるかどうかのポイントは3つ
- 水圧や水流の噴射に耐えられるか?
- 90度以上の高温に耐えられるか?
- 食洗機専用洗剤の成分に反応しないか?
大切なものほど、むやみに食洗機に入れるのではなく、食洗機に入れても大丈夫かどうかチェックポイントを確認しながら利用しましょう。
食洗機も賢く正しく使ってこそ、主婦の味方になるものですよ。
今回はここまで!
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