予約の時に座席を指定することが多いと思いますが、そんな時、
どの席がいいのかな?
って迷いませんか?
この話題になると「どこでもいいじゃん」って言う人も多いのですが、
「旅行どうだった?」と聞くと、
飛行機の座席失敗した~
という話しから始まることもしばしば…
また、小さなお子さん連れだと、
どの席がいいのか?
人にできるだけ迷惑をかけたくない
子供たちが楽に過ごせる席はどこか?
ということも考えますよね。
そこで今回は、
といったことについて、いろいろ調べてみました。
目次
飛行機の座席、それぞれの特徴
まずは、飛行機の座席はいろいろありますが、それぞれの特徴についてみていきましょう。
窓側の席
一番人気があるのが窓側の席かな?
と思いますが、そうでない人もいるでしょう。
窓側はまず、外の景色がみられるという点に魅力がありますね。
離着陸時には下にその土地が見え、空の上では雲や雲の上の世界、真っ青な空を見ることができたりもして、非日常を楽しめる場所です。
また、壁によりかかることができるので、長時間のフライトでぐっすり眠りたいというときにも良いですよね。
隣の人がトイレに立つときにも、気をつかう必要がありません。
隣に一緒に行く家族や友人がいると、プライベートな空間を保つことができ楽しい時間が過ごせそうです。
一方、デメリットとしては、
自分がトイレに行きたいときには隣の人に声をかける必要があり面倒なこと。
そして頭上に収納した荷物の出し入れが面倒なこと。
また、少し狭い空間であることや、外側と空気が循環するので冷気が漂い、寒さ対策が必要な席でもあります。
通路側の席
では通路側の席はどうでしょうか?
通路側はトイレに行くにも隣の人の目を気にせず、自由に立っていくことができます。
頭上に保管した荷物の取り出しもスムーズです。
お茶や飲み物が欲しい時、また具合が悪くなった時などにもすぐにCAさんに声をかけることができて便利です。
窓側と違い、通路側にスペースがあるので、圧迫感もありません。
なので、フライト自体が不安な人や、閉所恐怖症の人たちにはこうした通路側がおすすめです。
反対にデメリットとしては、
窓からの景色が見えないこと、隣の人がトイレに立つときには自分もたたないといけない場合もあるという点があげられます。
中央の席
機内の3ブロックに分かれている場合の「真ん中のブロック」。
一見、ん〜つらいかな?と考えるかもしれませんが、意外と実は誰にも邪魔されずにゆっくり眠れる席でもあります。
通路側でもなく真ん中なので、自分がトイレに立つ際に隣の人に声をかける必要はありますが、隣の人がトイレに立つときには何の影響もありません。
そうした点では中央の席が良いですよね。
また座席の中でも3列に並んでいるその真ん中の座席、こうした座席も両側に人がいて、案外守られる席だということで安全性が高いといわれています。
前方の席
機内の中も前方と後方に分けてみることができます。
前方がいいのか?
後方がいいのか?
と悩む人も多いでしょう。
前方の場合のメリットは、なんといっても着陸後に早く降りられるということ。
乗り換えの時間が押しているという場合や、急用があると言う場合でも早く降りて出られると安心ですよね。
また、比較的揺れを感じないのも前方だといわれています。
後方の席
では後方はどうでしょうか?
後方の席は実は空席になってることもあります。
これは、満席でない場合ですね。
空席があれば、それだけゆったりとスペースを確保することができます。
また、
小さいお子さん連れで降りるときにもゆっくりと準備をしたいという場合、後方に席をとるとゆっくりと準備して降りることができます。
また、後方には少し広いスペースがあることもあり、立って赤ちゃんをあやしたりすることもできるので、お子さん連れに良い座席でもあると言えます。
非常口付近の座席
非常口横の座席はスペースが広く、開放感があり、狭いところが苦手な人もゆったりと過ごせます。
また、CAさんたちの座席も向かい側にあるので、CAさんとお話したいという場合にもおすすめな席でもあります。
(必要最低限です)
ただ、
この非常口付近の座席には、非常事態の際に援助するということが原則となっており 、15歳未満や小さな子供を同伴した乗客は座ることができません
トイレの近く・ギャレーの近くの座席
トイレが近い人はトイレ近くの座席が良いかもしれません。
(個人的に私はここです)
座席にいながらにしてトイレの利用状況が確認できるので、不必要に確認に立ち上がる必要がありません。
また、
ギャレーというのは、CAが飲み物などを準備するスペースなのですが、この近くの座席だと飲み物を頼んだり、CAに声をかけたりするのがしやすいというメリットがあります。
飛行機の座席でおすすめはどこ?
では、目的別にみたおすすめの座席を見ていきましょう。
ビジネスパーソンの場合
出張で飛行機に乗る場合もありますが、ビジネスパーソンは移動中にも忙しいものです。
機内でもノートパソコンを開いて仕事をしたりすることもありますし、到着したら早く目的地に行きたいというものです。
そんなビジネスパーソンにお勧めなのは、前方でかつ通路側の座席となります。
この席ならトイレに行くのもスムーズですし、着陸後にもささっと荷物をもって降りることができますね。
カップル・夫婦の場合
座席はチェックインの時に決まりますが、基本的には先着順なのでチェックインが遅れると選択できず、カップルや夫婦が離れ離れの席につくこともありえます。
そうした事態を避けるためにも早めのチェックインが望ましいです。
そしてカップルや夫婦の場合の位置は、ゆっくり静かに過ごしたいという場合には前方から中ほどの座席がおすすめです。
逆に、機内でもおしゃべりを楽しみたいという場合には、後方の座席がおすすめです。
子連れ家族の場合
お子さん連れで飛行機に乗ることも多いですよね。
まず、前方か後方のどちらがいいかと言えば、「後方」です。
先にも見てきたように、後方には広いスペースのあるところもあり、赤ちゃんや小さいお子さんをあやしたりすることもできます。
また、
降りる際にもゆっくりとあれこれ荷物を準備してゆっくり降りることができるので、後方がおすすめです。
また座席の配置は、
赤ちゃんや幼児、お子さんは窓側
親が通路側
というのが理想的です。
子供は窓からの席を楽しむこともできますし、何より安全です。
じっとしているのが苦手な幼児でも、窓側に座っているとなかなか通路側には出られませんので、親が子供を追いかけるということも少なくなります。
そして、通路側にいる親は、何かの際にCAさんを呼びやすく、トイレにも行きやすくなります。
ところで2歳未満の赤ちゃんにはベビーバシネットが使えます。
これはベビーベッドみたいなもので、赤ちゃんをそこで寝かせたり、遊ばせたりすることもできます。
「国際線にかぎり」など各社違いがあるので、あらかじめ調べて申請しておきましょう。
ベビーバシネットは壁にしか取り付けられないので、おのずと座席も決まってきますが、比較的余裕のある座席になるでしょう。
飛行機マニアの場合
電車が好き、汽車が好きという鉄道マニアもいますが、飛行機が大好きで飛行機マニアだという人もいますよね。
そんな人たちにお勧めな座席を紹介しましょう。
翼上の座席
この座席では翼の動きを間近に見ることができます。
メカニカルな構造、生き物のようにしなやかに動く翼を観察することができますし、メインギア収納時に感じられる振動もマニアには貴重な体験になるでしょう。
エンジン・プロペラ前の座席
パワフルなエンジン・プロペラを間近に見ることができます。
独特の音色を楽しんだり、写真を撮ったりすることもできますよ。
リアエンジン機・エンジン前の座席
リアエンジン機に乗る際には、エンジン前の座席がマニアの方におすすめです。
巨大なエンジンの力強さを、わずか1メートルの距離で体感できる座席でもあり、頭の真横でそのエンジンの音が響くと、何度でも乗りたくなるというマニアも多いそうです。
ギアが見える座席
高翼機ではギアの動作状況が見えるみのもあります。
ギアが回転する様子や格納、展開時の様子なども楽しむことができます。
一人掛けの座席
リージョナルジェットやプロペラ機などのごく一部の航空機には、一人掛けの座席もあります。
一人のんびりすごせますし、通路にもすぐにアクセスでき、一人旅にはおすすめの座席です。
ANAとJALで座席の違いはある?
飛行機の座席、国内大手のANAとJALでは違いはあるのでしょうか?
ここでANAとJALの座席の違いを調べてみました。
結論から言えば、ANAとJALでは座席のクラスに違いがありますし、シートにも若干の違いがあることがわかりました。
詳しくみていきましょう。
座席のクラス
国内線の座席には、
【ANA】
・プレミアムクラス
・エコノミー
【JAL】
・ファーストクラス
・クラスJ
・エコノミー
と違いがあります。
ANAのプレミアムクラスとJALのファーストクラスが同等のサービス・座席仕様となっています。
またこれらのサービスやシートは国際線のプレミアムエコノミーに近いものになります。
一方、
国際線の場合には2社ともに、
- ファーストクラス
- ビジネスクラス
- プレミアムエコノミー
- エコノミー
以上の4種類があります。
クラスJとは?
JALの国内線に設けられている「クラスJ」という座席。
エコノミーとファーストクラスの間にあります。
このクラスJはファーストクラスのようなサービスはありませんが、エコノミーのシートよりもゆったりサイズのシートを利用することができます。
しかも、エコノミーの運賃に1,000円をプラスするだけで、利用できるので、おすすめです。
シート間隔は97センチ前後、シート幅は47~49センチ、レッグレストや大型テーブル付き。
背もたれを傾けると連動してシート全体が前方にスライドし、フルでリクライニングしてもスペースにゆとりがあります。
このクラスJは予約時に選択するようになっていますが、当日でも空きがあれば空港でのグレードアップも可能なので、ゆっくりしたいなあと思ったら、こちらを選択するのも一つの方法です。
シート仕様比較
2社の各クラスのシートを比較してみました。
ANA エコノミー |
JAL エコノミー |
JAL クラスJ |
ANA プレミアムクラス |
JAL ファーストクラス |
|
シート間隔 | 79㎝ | 79㎝ | 97㎝ | 127~145㎝ | 130~134㎝ |
シート幅 | 41~45㎝ | 41~45㎝ | 47~49㎝ | 50~51㎝ | 50~54㎝ |
レッグレスト | X | X | 〇 | 〇 | 〇 |
フットレスト | X | X | X | 〇 | 〇 |
パーテーション | X | X | X | 〇 | 〇 |
という感じなのですが、シート間隔やシート幅など、機種によっても多少違いがあるようです。
安全な座席とは?日差しが気にならない座席もある?景色を楽しめる座席は?
ところで、飛行機の事故というのはめったにないものですが、もしものときのために、安全を考えた座席を選びたいという人もいるかもしれませんね。
また窓からの日差しが気になる人もいるでしょう。
安全な座席とは?
機内の前方、後方でいえば、後方席のほうがより安全だといわれています。
これは、TIME誌が35年分のデータを分析した結果、後方座席のほうが死亡率が低いということがわかっています。
また、後方座席でも通路側か中央の座席かにも違いがあります。
通路側より中央に座った人の死亡率が低いことが分かっており、中央に座るほうがより安全だということが言えますね。
火災が起きた場合、出口に近い通路側にいる人が生存率が高いという結果もでています。
しかし、飛行機事故は自動車事故よりも、ずっと少ないものですから、もしもの時のための参考にしてください。
日差しが気になる座席・景色を楽しめる座席もある?
外の景色を楽しみたい人はやはり窓側の席がおすすめですね。
この際に、翼にかかる席を避けるというのが原則です。
さらに気を付けたいのが日差し。
日差しが入ってくる側だと、まぶしくて景色もよく見えないですし、写真も逆光であまりきれいにとれません。
さらには、まぶしいからシェードを閉めてほしいという要求が周りからでてくるかもしれません。
これでは窓側に席をとった意味がありませんよね。
例えば、北半球で東から西に向かうフライトなら、太陽は左側から差し込みます。
日本国内でいえば、東京から九州に向かうといった場合ですね。
なので西に向かう場合には、右側の座席をとるのが良いということです。
座席指定のポイント
座席指定は予約時にしておくのがベストです。
基本的に早い者勝ちなので。
ただ、予約時にすべての座席が予約可能というわけではなく、旅行代理店や航空会社が当日予約客やツアー客のためにキープしている席もあるので、指定できない座席もあるのです。
こうした場合には、搭乗日前日や当日に、航空会社のウェブサイトでもう一度確認してみましょう。
ANAの場合、搭乗日2日前、または搭乗前日に選択できる座席が増えるしくみになっているので、その時を狙って指定してみるのもよいでしょう。
もしくは、当日、早めに空港に行き、直接チェックインカウンターで相談してみるのもよいですね。
まとめ
飛行機の座席はその人によっておすすめが違ってきます。
- ビジネスパーソンは前方の通路側
- 夫婦やカップルでおしゃべりを楽しみたければ後方座席
- 静かにゆっくりしたい場合は前方座席
- 小さいお子さんづれの家族には後方座席
といったように状況に合わせて選んでみるとよいでしょう。
その際に、いろんな座席のメリットやデメリットも参考にしてくださいね。
景色を楽しみたい場合には、日差しのことも考えて、西に向かう場合には右側に席をとるのが無難です。
ゆったり座りたいという場合には、ちょっとだけグレードアップしてJALのクラスJを利用するのもよいですしね。
楽しい旅行のための参考になれば幸いです。
今回はここまで!
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